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ゲームシステムの考察・4つめ 一階と地下一階のゲーム(2)

(1)からの続きです。
さて、最後の玉碁ですが、これは囲碁を3D化しちゃえ!という試みの一種です。

もしも、囲碁盤を4階建てとか、9階建て等の四角形で3D化しちゃうと、きっと、過剰に「Brain Burner」になっちゃうことでしょう。
実際のところ、5x5x5立方体空間のなかで囲碁を遊ぶのって、とても難しそうに思えます。怖くって近づきたくないです。
そこで、ゲームとして適度な難易度になるように、地上と地下の2階建てに抑制して、立体囲碁「玉碁」を設計&販売なさったんですよね?と、作者のお気持ちを推察しています。

「玉碁」は、球の形状で2階建てになってますから、このゲーム盤のことをSF用語で説明すると「地球空洞説」な感じです。ゲームボードの形状イメージとしては、そんなたとえ話もできるかなと思います。

余談ですが、地球空洞説のSF映画としては「アイアン・スカイ第3帝国の逆襲」っていうのがあります。この作品は面白いSF映画とは分類されておらず「カルト映画」に分類されてます。
変な気分になりたい時に、ぜひ、この映画をご覧ください。

さて、いくつかの「半・3Dゲーム」を例示しましたが、最後にボドゲ化への応用にあたって、ラジくまる的コメントを述べておきたいです。

せっかく「1Fと、地下1F」との2つのフロアを使っているので、このアイデアを、ボドゲのデザイン(設計)で生かすために、ぜひ、2つのフロア(階)が、相互に微妙に影響しあうルール設計を行っていただきたいな、と皆様に期待しています。

たとえば、
地下は鏡像世界。表に置くと、裏にも同時に置かれてしまう、とか?
地下はインバース(負の世界)。つまり正反対アベコベの事象が発生する。
地下と地上とは「鏡像交換」できる。5個くらいのコマを一気にペコっと位置を入れ替えることができる。
地上と地下とのマスはすべて「1対1」で対応する位置にあり、両方のマスにコマが置かれている場合、何か特別な「効果」が発生する。
・・・・などなどです。

せっかく並行に存在する2フロア、っていうボードゲームを作るわけですから、ルールに関して、ちょっとひと工夫を加えて頂きたいなあと、期待しております。では。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。