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3Dボードゲームを、2D(紙の上)でシミュレーション(3)

さて、昨日からの続きです。

あとちょっとだけ図形を提示したいので、お付き合いください。
手芸店とかで、あるいはインテリアショップで、こういう図形の小物入れとか、あるいは花びんを見たことはないですか?正方形と正三角形とが不思議なコラボをしている多面体です。

この立体は面の数がちょっと少なすぎですけど、点線のようにこまかく分割すれば、ゲームが成立するくらいの面数に増えます。

では最後に、個人的にラジくまるが、なんだかんだで好きな立体図形です。なぜ好きかというと、紙工作で比較的短時間に完成するにも関わらす、かなり「球」に近似している立体だからです。「作るのは簡単なのに、かなり球に近い」。
ご自宅でプラネタリウムを作る際には、正20面体を一生懸命自作で作ろうと四苦八苦するよりも、この図形のほうが早く製図&制作できるのでお勧めです。(そんな人、本当にいるのか?)

この図形、分割線(点線)をいちおう与えてみましたが、分割線なしでも26面もあるので、分割(点線)なしで「Icomega」ゲームは成立すると思います。

家の中を探したら、Nestorさんが当時作ったルールをコピーして保管してありました。いまさらですが、改めてご紹介します。
Icomega 2players
プラトン立体、あるいは非プラトン立体の表面を使って2人で対戦するゲームである
自分のターンでは、自分の色の石1コと相手の色の石1コとを、任意のマスに置かなければならない。
全てのマスに石が置かれたらゲーム終了。各自の得点を以下の規則で計算する。
ゲーム終了時に、自分の色のコマが隣り合っている「グループ」が、たとえば
1,2,4,2,3,2コずつに分かれており、このように全部で6つのグループが完成していた場合、あなたの得点は
1x2x4x2x3x2= と計算する。対戦相手の得点と比較して、得点が大きい人が勝ち。
*注意:小さすぎる立体(面の数が少ない立体)を用いると、このゲームは引き分けになってしまう。
Icomega
is a short and simple Paper and Pencil game derived from Omega, by the same designer, that is played on the faces of a regular polihedron (such as an icosahedron, a D30, a D60 or a D120).
2 players (White and Black) alternate turns placing one stone of each colour on any two empty faces of the polihedron.
When all faces have been occupied the game ends.
Each player multiplies the sizes of all groups of her colour.
The highest score wins.
Icomega is very drawish for a small number of faces.


ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。