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Orthogoの紹介(HikuSpiele社のゲーム3)

本日はHikuSpile企画3回目です。
ゲームシステムを紹介し、ルールを紹介する、それだけの記事です。

一番初めに紹介した「WanTu」についてはルールへの感想をキチンと書きませんでしたのでいまさらながら記します。WanTuは、コマは2人の間で完全に共用で使用します。コマは2名間で完全に共用というとで、大きなざっくりのくくりで、乱暴に分類すると「nim」系のゲームも同じ仲間です。
*大きく括りすぎだ!とお怒りになる方もいらっしゃるかもですが。

私はnimって数学者にはおもろいかもしんないけど、ボドゲLoveの我々にとっては、退屈でつまらないゲームだと思っていました(し、今でもつまんないゲームだと思っています)。nimの改良版と称してcross cramなどいろいろな「亜流」が発明されましたが、いずれも「面白さ」っていう点ではパッとしたものがありません。同じコマを共有するゲーム類にはこの辺に危うさ(つまらなくなる)があります。

横道にそれたので、WantTuに戻します。WanTuのルールみたいに「2個取ったら、1個、別の色を増やしといてね」という「2歩進んで、1歩戻る」発想は、毎ターン盤面に変化を生じてくれます。
この考え方は、ゲームの進行と展開に関して、もはやnimの「亜流たち」が全く追いついてない・完敗だ。という状況ではないでしょうか。
まさに発想のヘンテコが勝利した瞬間だと思うのです。
HikiSpieleすごいな、と思うと同時に、自分、そんなにすごくないな、とも感じます。

さて、今日ご紹介するOrthogoは「敵を全滅させる:Eliminate」系のゲームに分類できます。まあ、通常とはアベコベなルールですけど(Orthogoでは、自分の分担色のコマが、盤面上から見えなくなったら勝ち)

コマの動きには「Twin Move:双子動き」を採用していますよね。隣り合っている2個のコマを仲良く同じ方向に動かさなきゃならないので、すっごい不自由。動きが悪くてイライラしちゃいます。

「双子動き」と言えば、下の図のゲーム(名前を忘れちゃったんです)が超有名ですよね。こっちのゲームで先に、私は双子動きを知りました。2playersのゴール到達型のゲームです。

「ゲーム名忘れちゃいました」解説:ゲーム盤の反対側まで、全てのコマを進めたら勝ち。「隣接する2つ」を任意の方向に一緒に進めます。 中央の1マスには入れません。 とりあえず進むだけなら簡単なのですが、ゲームの終盤の段階、反対側で5個を「整列」させるのが、すっごいアタマ使います。

さて、このOrthogoゲームのキモは、「双子動き」はまあ当然なんですが、でも、そこは重要ではないんです。
このゲームルールには「ひねり」があります。
結局のところ最終目的は「双子動きをしながら、ほかのコマを取りなさい」というルールを採用しています。ルールを初めて読んでいるユーザーとしては、「えぇっ!そう来たか」と肩透かしを食うルール文です。

ルールがそう来るとは思わなかったな。という部分がやはりヘンテコだと思います。「双子動き」の時は、やはり一般的には「ゴール到達型」にしがちですよね。勝利条件。

と、いうわけで、ルールをどうぞ。

Orthogo  2 players
勝利条件:
自分が担当する色のコマがゲーム盤上からなくなったら勝ち。赤い色は中立の色。

用具:
ゲーム盤(図は下にあり)
コマは全部で18個
白色6個
赤色6個
黄色6個

準備:
各々は以下の通りの石を持つ
プレーヤー黄色 プレーヤー白色
白色3個     白色1個
赤色2個     赤色2個
黄色1個     黄色3個

残りのコマ
白色2個、赤色2個、黄色2個
残りのコマ6個は、プレーヤーが交互に1つずつ、ゲーム盤の任意の位置に配置する。
このとき、コマどうしが盤上で隣接しないように配置する。

ゲームの進め方:
自分のターンで行うことは、以下の通り。
ゲーム盤上のコマの隣に、それと同じ色のコマを置く。
次に、それら2つのコマを線に沿って、同じ方向に一緒に動かす。
動かす際に障害がないならば(&直線が続く限りは)、直線上を何マスでも進んでよい。

同時に進ませている2つのコマのうち、どちらか一方が、ほかのコマにぶつかったら「ぶつかられたコマ」は獲得できる。獲得したコマはゲーム盤から取り除き、自分のストック(手持ち)になる。
注意:獲得するのは「1個だけ」。同時に2つ以上のコマにぶつかる動きは禁止。

Orthogo

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。