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ワーママが会社員をやめた先に見えた世界について書いてみた。

こんにちは。37歳、2児の母のらっこです。

11月からフリーランスになったばかりの新米フリーランサーです。

今年の私のなかでの一番大きな変化は、会社員をやめたことでした。

会社員をやめてみて価値観が変わったなと感じることがいくつかあるので、このnoteで書いてみたいと思います。

2022年、15年続けた会社員をやめた


ちょうど1年前、ひとつ前の会社での精神的にしんどい出来事がいくつか重なったのをきっかけに転職活動を始めました。

でも去年は結局、求人に応募する勇気すら出せないままに転職活動を諦めました。

「いざ応募しよう!」と思ったタイミングで下の子が1週間連続で保育園を休んでしまい、転職する自信を失ってしまったのが直接的な原因。

でも、そもそも転職するほど自分のスキルに自信がなかった、というのも大きかったです。応募ボタンを押す勇気がなかったというね。

「たいしたスキルもない時短勤務希望の私になんて価値はないかも」
「今こうして毎月のお給料をもらえているだけで感謝すべきなのかも」

などなど、マイナス思考モードまっしぐらで、自分への自信を失っていたのが去年の自分。

でもそこから1年経った私は、今こうして、なんだかんだフリーランスとして働けています。

もちろん課題はいろいろあるし、今の状態がベストだとは思っていません。

それでも「去年の自分には不可能に思えた働き方を叶えている自分がいる」ことに驚いています。

< 去年の私が叶えたかった働き方 >
・フルリモート勤務
・子どもの振替休日に自分も休んで出かけられる
・平日に展示会に行ける

でもこの1年を振り返ってみると、スキル的にめちゃくちゃ成長したわけではないと思うのです。

働き方を変えるために必要だったのは、スキルではなく覚悟だった気がしています。

どんな覚悟かというと、

・「自分の望む働き方を実現する!」と決める
・そのためにはどんな努力や苦労もいとわないと決める(もやし生活を覚悟する)
・できるかどうかわからない仕事も「やりたいです」と言ってみる

などなど。つまりは「よし、やるぞ!」と決めたことが一番大きかったのだと思います。

最終的に会社をやめることにしたのは超ささいな出来事がきっかけだったのですが、その出来事がなくても遅かれ早かれやめていた気がします。

やめると決めるまでの半年間は、覚悟を固めるまでの準備期間だったのかもしれません。

前置きはここまで。ここからは、私が会社員をやめて見えてきた世界というのを書いてみたいと思います。

会社員をやめて初めて見えてきた世界

会社員って恵まれていたなあ・・・

最初にしみじみ感じたのは、会社員って恵まれていたんだなあ、ということ。

会社が正社員を雇うために払っている金額や、雇用するためにどんな手間をかけているかを初めて知ったのが、実は会社員をやめてからでした。笑(会社員時代には調べる気も起きなかった私)

今メインでやっている仕事がスタートアップのバックオフィスで、給与計算をはじめ会社全体の資金繰りなども見ているから、というのもあるのですが・・・

会社にとって「正社員を雇う覚悟」がどんなものなのかを、おぼろげながら理解した気がします。(ようやくかい!)

前の会社の社長は社員を採用することにめちゃめちゃ慎重で、私自身はこき使われていることへのフラストレーションがたまっていたのですが、

最近は「まあ、でも、そうだよな。ギリギリまで正社員を増やしたくない感覚はわかるかも」くらいにはなってきました。笑

他にも厚生年金があり、雇用保険があり、傷病手当があり、健康診断があり。なにかと守られているよねえ~という感じはある。

でも現時点での私にとっては、会社員として働くことは窮屈な印象が強いかなあ。

だから今は「福利厚生的に恵まれていなくても自由でありたい」という気持ちが強くて、今すぐにどこかの会社の週5の正社員になるとかは「絶対に嫌」と思っています。

とはいえ「会社員はちゃんと恵まれている」と腹落ちできたのは、ひとつの発見?というか進歩?かなあと思いつつ。

このnoteでも書いたけど、次に自分が週5コミットして正社員として働くとしたら、なんか別のフェーズに移ったときな気がしています。

ひとつめの感想はこんな感じ。ふたつめはこれ。

愚痴が減った

会社員時代よりも愚痴が減った気がします。(といいつつ、ちょいちょいTwitterに愚痴ってるけど。笑)

もちろん日々のやりとりの中でストレスを感じることはあるのですが、全体的に、会社員時代に感じていた「イライラが止められない!ぬああああああ!」みたいなことが減りました。

おそらく「嫌ならやめればいい」とか「望めば関係を切ることができる」って心のどこかで思えているので、そもそも「嫌だけど耐えなくちゃ」と思わずに済むことが精神的に楽なんだと思います。

プロジェクトベースの付き合いができるようになってきたということなのかも?「仕事をちゃんとやり遂げられれば、相手と仲良くいる必要もない」と割り切れるようになりました。

裏を返すと、会社員時代は相手ひとりひとりに深く入り込み過ぎていたのかもしれない。

「苛立つくらいなら、もっと距離を置いて付き合ってもよかったのかな~」なんて思ってます。

「なんでわかってくれないんだ」ってよく思っていたけど、興味ないし関係もないよね、社員とはいえ他人だし。

なんか、たかが上司に対していろいろ期待しすぎていた部分があったなあ、と今は反省しています。

本気で「生産性を上げよう」って思うようになった

最近ようやく本気で「生産性をあげなきゃ」って思うようになりました。(遅いわ!)

直近の会社員時代は時短勤務だったのに仕事量が多くて、残業が発生しても1円も増えなかったことへのフラストレーションが強かったです。

でも冷静に振り返ってみると、本当に、本気で、全力で生産性を上げようとしていたか?成長しようとしていたか?と考えると、「う~~~ん」というのが正直なところ。

自分なりには努力していたつもりだったけど、甘い部分がありまくりだったと思います。

そしてそんな甘さがあった理由は、究極的には「やってもやらなくても目の前の給料が変わらないから」だったと思う。

でもフリーランスになってからは少し考え方が変わりました。

現時点での私の報酬は稼働量に比例した形になっているので、働かないとお金が入ってきません。

でも裏を返すとたくさん働けば働いただけのお金が入ってくるということでもあるわけです。つまり仕事を増やせば収入が増えるわけで。

フリーランス2か月目に入ってから「自分が時間をうまく使えれば稼ぎを増やせる=生産性をあげよう」という超シンプルな動機が生まれました。

少し前に、急な仕事が入ってしまって「もともと行こうと思っていた展示会に行けないかも」って思ったときがあったんですよね。

一瞬だけ展示会を諦めようかと思ったんだけど「いや、フリーランスになったら月に1回は展示会に行くって決めたじゃん。諦めたら負けな気がする!どうやったら終えられるか考えなきゃ!」って思い直して、

「この作業は超集中すればたぶん○時間で終えられる、夜に○時間、朝に早く起きて○時間やれば、なんとか日中の3時間は捻出できるかも??ということは展示会に行ける!!行こう!!」

これ、たぶん会社員時代だったら諦めていたと思うんです。半休を取っていたとして、やめていたかもな~と思う。

(なんでだろう?たぶん展示会って自分のオフのことだから、仕事を優先させやすい思考になっているからかな?と思う。)

でも今はベースに「自分の時間をどう使うかは自分で決める。他の人にあれこれ言われる筋合いはない!」という気持ちがあるから、仕事を終えさえすれば好きなことをやってていいでしょ、って心から思える。

だから平日にもやりたいことをするために全力で頑張るモチベーションが湧くということなのかなあ、と思う。

まあこれ、別に会社員でもできたと思うんだけど、もともと有給を取っていた日にすごい大事な会議が入ったら調整しなきゃ、みたいなのはあったので。

今は「展示会に行く」と「会議」を同列に考えても引け目を感じることがなくなったという感じかなあ。

ここまで書いてきて改めて思ったけど、すごく自己中な人間ですね、私。

自分にはどんな価値が出せるを毎日考えるようになった

フリーランスになってからは「今この瞬間の自分が出すべき価値はなんなんだろう」「ちゃんと役割期待に応えられているだろうか」って毎日考えるようになりました。

会社員のときのほうがもっと自分に自信があったかもしれません。「私の代わりをできる人なんてそんな簡単には見つからないでしょ」って思ってました。本気で。

今は「自分ってほんと全然ダメだな」って感じることばかりで、37歳にもなって、ちょいちょい泣いています。笑

なんで(会社員時代のあのとき)もっとこのスキルを鍛えておかなかったんだろう、とか、後悔することも多々。

同僚と延々と愚痴チャットしてる場合じゃなかったなあ、とかもすごく考えます。笑 あの時間でもっとできることあっただろ~とか。

まあ、でもそういう情けないところも含めてすべてが「私」だし、今さら過去には戻れないので、今できることを全力でやっていくしかないと思っています。

「今の自分にどういうスキルが掛け合わさったら強みになるか」とか「あと何ができるようになれば簡単には代替されにくいか」とかを常に考えるようになりました。

まだ明確な答えは見えていませんが、いくつかの方向性を見出しているので、もう少し考えてみます。まとまったらまた書きたいと思います。

尊敬できる人にたくさん出会えた

これ、リアル知り合いには言いにくいのですが・・・

会社員時代に「この人すごい、尊敬する」と思えた人はほんとに数えるほどでした。同じ会社の人でも、取引先でも。

特に外注先に関しては、仕事のクオリティを期待したことがほぼなくて「外注なんてこの程度だよね(自社の人ほどには考えてくれないよね、流れ作業だもんね)」みたいな感覚しかなかったです。

これについては、私自身がそういう環境を選んでいた部分が大きいかなと思ってて、自ら背伸びしにいっていなかった点を反省しています。

その点、フリーランスになってから出会った人は皆さん「すごい!」と思う人ばかりで正直ビックリしています。

個人で長いこと活躍されてる人が多いからかもしれませんが、プロ意識の高い人ばかりで、自分の強みを明確に理解しているし、価値を出すことにプライドを持っている印象。

私の10歳年上の人を見て「私は今のまま頑張ったとして、10年後にこの人みたいになれているだろうか」みたいなことを思っては、地味に焦る日々です。笑

でも、繰り返しになるけど、今の私にできることをやるしかないので、がんばります。

自己分析によると私は「すごい人達に囲まれているときのほうがやる気が出るタイプ」みたいなので、どちらかといえば今の環境の方が向いているだろうなあ、と思っているところです。

まとめ

以上、まとまりないですが、フリーランス2ヶ月目を終えようとしている今の自分が感じているのはこんなことでした。

正直、会社員のときよりも厳しい世界に入った感覚はあります。

でもだからこそ努力し続けないといけないし、自分のためにも、子ども達のためにも稼いでいこうと思います!

総じて、会社員として愚痴りながら働いていたときよりも精神的に平和な生活を送れていると思っています。

働く時間、内容、金銭的なことも含めて、よりよいバランスを求めて、2023年もフリーランスとして頑張っていこうと思います!

一年間お疲れさまでした。

#2022年のわたしと仕事

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