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子育てで感じる孤立感について

子供と二人きりでずっと過ごしていると孤独を感じてしまうときがある。
このずっとというのがポイントで、少しの間だけなら楽しいのだが、
毎日続くと、だんだんしんどくなってきて、「ああ、この時間があったらこれをしてしまいたいナァ。」
「早く寝てくれないかな」「もう起きちゃった。。!」などと思ってしまって自己嫌悪に陥ってしまうこともある。
優先順位が子どもになってしまっているので、どうしても他のやりたいことや、
行きたいところ会いたい人に対して以前よりフットワークが重くなってしまっている。

子供は無我夢中で遊んでいる。
この「無我」という時間がとても大事だなと思った。
一緒になってルールもない気ままな遊びをしていると
悩みや不安について考えずただ笑ってることに気づいた。

何に対して孤独感が生まれているのかというと
他人と自分との比較が原因だと気づいた。
SNSを見ていると、
あの人はこんな仕事をしてていいな〜とか
子育てしながらおしゃれな暮らしをしてていいな〜とか、
海外旅行行っていていいな〜とか。

一方で子供はどうか。誰の目線も気にすることもなく、先々の不安や過去の失敗などにとらわれることなくただ今遊んでいる。


後白河院が編纂した今様集『梁塵秘抄』にこんな歌がある。 

遊びせむとや 生まれけむ 戯れせむとや 生まれけむ
遊ぶ子供の 声きけば  我が身さへこそ ゆるがるれ

遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうか。
遊んでいる子供の声を聴いていると、感動のために私の身体さえも動いてしまう。


何事も事前に準備をして、失敗のないようにと心を固くして眉間にしわを作ってやってきた。でも、それって楽しいのかな?
理想の将来を目指すより今、楽しんでそれをずっと先まで続けたほうがハッピーなのでは?
楽しかったらそれが失敗しても成功してもまた次につながるような気がする。

今は子供とできるだけ遊ぶことにした。もちろん家事や他のことに追われてできないこともあるけど。子供といると大変なこともあるけど、学ぶことがたくさんある。自らも子供時代を経験して、学校で勉強して、社会にでてまた子供に戻って遊びを経験することはすごく貴重なことなんではないかと思う。

子供からたくさん教えてもらっている分、自分も微力ながら何かを伝えることができるといいなぁ

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