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推しが真打になってくれたら死ぬ。



いや、そんなことでは死なないけども。笑




『推しが武道館いってくれたら死ぬ』という、平尾アウリ氏の漫画作品がある。

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「死ぬ」


とか物騒なことばをカンタンに使うことなかれ、若人たちよ。

君死にたもうことなかれ・・・って、与謝野晶子女史もびっくりでしょうよ。





・・・とか言ってるワタシも、ウン十年前は「死んでもいいーーー!!!」って、バカみたいに叫びまくって、歌いまくってたな。

カラオケで、部室で、マイク片手にポンポン振り振り飛び跳ねてたな。

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コレ、ワタシの青春そのもの。

及川みっちーの楽曲でイチバン好きな作品。

「“死んでもいい”と思えちゃうくらいのトキメキを 僕にください、明日とひきかえに♪」

きゃーーーっ♪////

くれてやるっ、くれてやるっ、くれてやんよーーっ////(じたばた)

・・・みたいな青春でした。← どんなだよ。





「“推し武道(おしぶど)”が、アニメ化してるんですよー♪」

嬉々として教えてくれてのは、JKのエヌちゃん。

“オシブド”・・・
“ホシブドウ”・・・

似てる。←

エヌちゃんは完全なるオタで、二次元の女の子に御執心。天下無敵のラブライバーである。

彼女に散々仕込まれたおかげで、ヲタク落語家の春風亭吉好氏と同じ温度感でラブライブトークを展開できちゃうんだろうなというヘンな自信だけはついた。



どーでもいいけど、、、

『μ’s(ミューズ)・Aqours(アクア)・虹ヶ咲(ニジガサキ)』

って、なんか呪文みたいですね。

『ジュリアナ、マハラジャ、ベルファーレ!』

くらいに呪文の言葉に聴こえてしまうのは、ワタシだけでしょうか?




・・・え、なにか?



(両方の呪文ワードをわかっちゃうそこのアナタと呑み明かしたい♪////)




“推し武道(おしぶど)”の主人公は、地下アイドルファンのハタチの女の子。

『可愛くて若い女子が、女子アイドルのオタクを全身全霊全力でやっている』

というところに、この作品の真価があるのだろう。

“オタクの最大公約数”的な、“オタクの代名詞”的な、『中年、アキバ、紙袋』(←あ、コレも呪文みたい)のおじさんが主人公では誰トクにもならない。

可愛い女の子が可愛い女の子を夢中で追っかけている姿こそが、エヌちゃんのようなJKオタの共感を集め、さらに、そこに垣間見える百合要素に萌えちゃうガチオタの支持をも併せて得られるのだろうな。

この構図はジツによく練られたマーケティングよねと思う。




ちなみに主題歌は、松浦亜弥で一世を風靡した『桃色片想い♡』のカバー曲である。

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懐かし過ぎて、可愛すぎて、もう胸アツ。

この選曲の良さも含めて、構成さんのビジネスセンスがニクい。

さらにそれを、主人公の声優に歌わせるという、ね。


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さて、“地下アイドルのゴール”が武道館ならば、“噺家のゴール”は一体どこなのだろう。


真打昇進?
TV出演?
人間国宝?


もちろんワタシは推しが“真打”に昇進したからといって、それだけでは死なない。笑

師匠に付いてきちんとお勉強を重ねていれば、その名が売れなくとも真打にはなれる。

・・・と言ってしまうのは易いが、破門を喰らわずに、それを永らく続けていくことが本当は何よりも大変なことなのだけども。

だからこそ、わたしは噺家さんを尊敬せずにはいられない。





噺家さんによって“噺家のゴール”は様々なんだろうなと思う。

自身の描いた未来のビジョンこそが、その噺家さんにとってのゴールであり、正義なのだろう。

名前が売れればそれで良いという人もいるだろうし、落語界において“名人”と呼ばれたいという人もいるだろうし、いや、なんとなく細く長く気楽な稼業としてやっていければいいんだという人もいるだろう。

個々人に寄って温度差があるが、どれもきっと“正解”なのだ。





でも、わたしが好きな噺家さんたちは


「目の前の客のハートに灯をともして震わせたい。」


と思っている人が多いような気がする。

伝えたい何かがあって、それを届けたくて、刻みたくて、懸命に想いを傾けている。



・・・そんな噺家さんたちから、“死んでもいいなんて思えちゃうくらいのときめき”を“明日とひきかえに”いただきたい♪←



永遠に“桃色の片想い”をしていたいと想わせてくれるくらいに、ね☆






そろそろフィナーレか!?第3回心灯杯!










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