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将棋の対局日誌

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将棋ウォーズ対局日誌 その13 第125回職団戦の将棋大会での対局

将棋ウォーズ対局日誌 その13 第125回職団戦の将棋大会での対局

 今回も前回大会に引き続き日本将棋連盟の主催で開催される「第125回職域団体対抗将棋大会」、通称『職団戦』に参加して来ましたので、自分の対局について振り替りたいと思います。今回は、なんと職団戦の記念すべき100周年の大会でした。非常に歴史ある大会の記念すべき節目の会に参加出来て光栄です。そもそも、大会のネーミングが古めかしいですし、いまは年2回開催の大会で、125会目で100周年などに、過去の歴史

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将棋ウォーズ対局日誌 その12 第124回職団戦の将棋大会での対局

将棋ウォーズ対局日誌 その12 第124回職団戦の将棋大会での対局

 今回は、番外編です。前回大会に引き続き日本将棋連盟の主催で開催される「第124回職域団体対抗将棋大会」、通称『職団戦』に参加して来ましたので、その対局について振り替りたいと思います。

 なお、今回の指し手は、本コラムを執筆するに当たり、当日の対局を思い出しながら、『ぴよ将棋』という将棋アプリで再現したものです。実際の大会は、アプリではなく、将棋盤と駒を用いて、対面で対局しています。また、各局面

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将棋ウォーズ対局日誌 その11 プロ棋士の先生に誉めて頂いた思い出の1手

将棋ウォーズ対局日誌 その11 プロ棋士の先生に誉めて頂いた思い出の1手

 今回は、以前に、あるプロ棋士の先生に、ご指導を頂いたご縁があった際、将棋ウォーズでの私の過去対局をご覧になって、誉めて頂いた1手があったので、それをご紹介させて頂きます。

 自分の人生の中で、テレビの向こうや本の中でしかお会いすることがなかった日本将棋連盟の現役のプロ棋士の先生に、自分の対局した将棋をみて頂き、しかも誉めて頂けるなんて、夢にも思っていなかったので、すっごく嬉しかったのを、今でも

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将棋ウォーズ対局日誌 その10 第123回職団戦の将棋大会での対局

将棋ウォーズ対局日誌 その10 第123回職団戦の将棋大会での対局

 今回も、番外編です。久しぶりに日本将棋連盟の主催で開催される「第123回職域団体対抗将棋大会」、通称『職団戦』に参加して来ましたので、その対局について振り替りたいと思います。

 なお、今回の指し手は、本コラムを執筆するに当たり、当日の対局を後日に思い出しながら、『ぴよ将棋』という将棋アプリで再現したものです。実際の大会は、アプリではなく、将棋盤と駒を用いて、対面で対局しています。また、各局面図

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将棋ウォーズ対局日誌 その9 大先輩との対面でのメモリアル対局

将棋ウォーズ対局日誌 その9 大先輩との対面でのメモリアル対局

 今回は、番外編です。お世話になった大先輩の方が定年退職されるため、記念対局を指して頂きましたので、この対局について振り返ります。

□最初に  本局は、持ち時間無しの対面での対局です。コロナ感染予防のマスク着用や手のアルコール消毒等を行っています。私が後手番で、画面下側です。対局後に、「ぴよ将棋」というアプリにて棋譜を再現しました。このため、今回は例外的に、ぴよ将棋のソフトでの検討手順にも触れて

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将棋ウォーズ対局日誌 その8 会心の一局ってあるんです

将棋ウォーズ対局日誌 その8 会心の一局ってあるんです

 今回は、自分なりの会心の一局をご紹介します。たまーにしかない上手く指せたやつです。

□序盤は機敏な動きでポイントを上げる 今回は10分切れ負けで、横浜取り(3三角型空中戦法)の将棋です。私が後手番で、画面の下側です。

 下図は、先手が▲3六歩を突いた手に対して、△8六歩と歩を合わせた局面です。相手の飛車の横利きが止まったため仕掛けていって、7六歩をかすめ取り、局面を動かしていく狙いです。

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将棋ウォーズ対局日誌 その7 終盤は詰めろの見極めこそが大切!

将棋ウォーズ対局日誌 その7 終盤は詰めろの見極めこそが大切!

 今回は最終盤の詰めろ(次に手番が来たら王様を詰ますことが出来る局面)にまつわる対局です。

□詰めろに気づかず敗戦 本局は、10分切れ負けで、横歩取り(本来後手番の4五角戦法を先手番が採用)の乱戦です。私が後手番で画面下側です。

 もう最終盤の局面で、後手がしのぎきれるか、先手が捕まえるかの運命の瀬戸際です。

 いま先手が最後の持ち駒を使って、▲8七桂と打った局面です。私は、この局面になる数

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将棋ウォーズ対局日誌 その6 序盤で簡単にやられる

将棋ウォーズ対局日誌 その6 序盤で簡単にやられる

 今回は、序中盤であっさり簡単に必敗形になり、ボコボコにされて負けてしまった本当に情けない負けについてご紹介です。

□角換わり腰掛け銀での定跡型 本局は、10分切れ負けで、私が先手番で画面下側です。

 角換わり腰掛け銀の定跡型の将棋で、いま▲4四歩→△同銀と指された局面です。後手の4一飛車が、先手の4八金を遠くから狙っていて、4四の銀が4筋から動けば、すぐに金取りとなります。

 2筋から銀が

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将棋ウォーズ対局日誌 その1 将棋はメンタルのゲーム

将棋ウォーズ対局日誌 その1 将棋はメンタルのゲーム

 今回は、最近の自分の最近の対局から、情けない、悔しい負けを2局振り返ります。

□情けない負け 将棋のオンライン対局ソフトの将棋ウォーズでの10秒将棋です。対戦相手はコンピュータでは無く人です。相手の方と10秒以内に交互に指します。

 私が後手番で、いま2八銀打ちとただで取られる場所に銀を打った所です。画面の下側が私です。この銀を打つときは、同玉以下の詰みで、自分の勝ちだと思っていました。

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将棋ウォーズ対局日誌 全編

将棋ウォーズ対局日誌 全編

 趣味の将棋のコラムです。自身の対局や好きなプロ棋士のご紹介など、将棋に対することを書いて行こうと思っています。

□はじめに 主に、将棋の自分自身のオンラインでの対局を振り返ります。将棋が全く分からない方にも、文字を読んで面白いと思って頂けるようにと思って書いて行きたいと思っています。

 以前より、趣味の将棋についても、将棋コラムを書いてみたいと思っていたのですが、プロ棋士でも元奨励会員でも将

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将棋ウォーズ対局日誌 その2 たまに凄く楽しいときも

将棋ウォーズ対局日誌 その2 たまに凄く楽しいときも

 今回は、たまにこういう将棋が指せると楽しい、だから将棋はやめられない、というケースの紹介です。

□個性的な指し回しが出来たら楽しい 今回は、十秒将棋で、私が後手番で、相矢倉の戦いです。画面下側が私です。いま△7五歩と、歩の交換に仕掛けた局面です。

 相手が自分の飛車先の歩を保留して、先に攻めてくる形よりも、守りの形を優先していたので、後手番ながら、積極的に攻めて行こうと、ぐいぐい金が前に出て

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将棋ウォーズ対局日誌 その3 せっかく逆転したのに・・・

将棋ウォーズ対局日誌 その3 せっかく逆転したのに・・・

 今回は、苦しい将棋を頑張って粘ってたのに、せっかく一瞬だけ分かり易く勝つチャンスがあったのにも関わらず、それを逃した将棋のご紹介です。

□玉の逃げ方を間違って詰み 今回は、居飛車対振り飛車の戦いの終盤戦です。私は後手番で居飛車側で、画面下側が私です。いま△4四金と私が指した局面です。

 途中からずっと苦しい局面で、かなり粘っていたのですが、いよいよ力尽きてしまい、持ち駒も無くなり、相手がとど

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将棋ウォーズ対局日誌 その4 早い段階での投了の美学 負け方の選択

将棋ウォーズ対局日誌 その4 早い段階での投了の美学 負け方の選択

 今回は、早い投了(負けたという意思表示)についてです。

□横歩取りの将棋 本局は、10分切れ負けの将棋で、私が先手で画面下側です。私が、いま後手からの△7七角成りに▲7七同桂と指した55手目です。

 そして、後手は次の1手を指さずにここで「投了」しました。時間切れ負けや、通信接続切れ負けではありません。持ち時間もまだまだあります。

 まだまだ中盤の局面で、後手も王様を攻められているわけでは

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将棋ウォーズ対局日誌 その5 ギリギリの終盤戦で1手勝ちすると最高!

将棋ウォーズ対局日誌 その5 ギリギリの終盤戦で1手勝ちすると最高!

 今回は、こんな1手勝ちの将棋が指せると気持ちが良い、最高という将棋の楽しさをお伝えしたいと思います。

□四間飛車相手に急戦棒銀からの終盤戦 本局は、10秒将棋で、私が先手で画面下側です。いま後手が、△7七馬と7七にいた先手の桂馬を取った局面です。この手は、次に△7八金打ちまでの分かりやすい詰めろです。

 この局面までは、どちらもお互いに勝ちがある局面が何度かあったと思いますが、この局面になる

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