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2024年2月末時点米国株投資運用結果

米国株投資 2024年2月年初来インデックス比較パフォーマンス(グラフ)
米国株投資 2024年2月年初来インデックス比較パフォーマンス(表)
米国株投資 2024年2月月次インデックス比較パフォーマンス(グラフ)
米国株投資 2024年2月末のポートフォリオ(グラフ)

NVIDIA(NVDA)の決算で跳ね上がってしまい、年初来ではS&P00と大きく差がついてしまいました。

ポートフォリオを見ると全体の約25%を占めており、2位のApple(AAPL)の2倍くらいでもあります。

ファンドマネージャーは5%ルールという、ポートフォリオに1銘柄を最大5%までしか持てないというルールがあったような記憶がよみがえり、確かピーター・リンチの本だったような気がしたので調べてみたのですが、5%ルールというキーワードは確かに出てきているのですが、具体的に書かれているのは以下の部分しか見つけられませんでした。

一九九〇年
 SECが認めている組み入れ比率の上限(五%)を超えないように努めた。株価の上昇により、短期間ながらファニーメイの組み入れ比率が六%に達したこともあったが、それはオーケーだった。株を買い増したからではなく、株価が上昇したためであれば、五%を超えても大丈夫なのだ。

ピーター・リンチの株の法則(ピーター・リンチ(著))

SEC(Securities and Exchange Commission:米国証券取引委員会)による制限のようで、他には会社がリスク回避のために1銘柄3%までと独自にルールを決めていたりしているところもあるといったのを読んだ記憶があるのですが、調べるのは難しそうなのでこの辺までにしておきますが、ちょっとぐぐってみたところ、野村證券の証券用語解説集に5%ルールについて書かれていました。

5%ルール(独占禁止法の)
金融機関(銀行または保険会社)が、国内の一般事業会社の総株主の議決権の(原則)5%、保険会社の場合は10%を超えて保有することを禁じている制度のこと。金融機関による事業会社の支配を予防することが狙いである。(以下略)

野村證券-証券用語解説集

日本では独占禁止法(公正取引委員会)のルールであり、米国のSECにあたる証券取引等監視委員会によるルールでは無いようです。

個人投資家はファンドマネージャーのように5%ルールとか、年金などを運用していると買った理由、売った理由をいちいち説明しなければならないため調査の時間が奪われたりといったこともなく、こういった様々な制約に縛られることなく投資ができるから機関投資家より有利だ、なんてことも言っていたので、25%保有はある意味贅沢なことなのかもしれません(その分、ちょっとした変化でも大きく振り回されるようになっていますが)。

そんなことを調べていたら、ピーター・リンチの本の中で以下の記述を見つけました。

 二つの投資アドバイザー・グループの間で、長い間、論争されてきたことがある。ジェラルド・ローブ派は、「あなたの持っている卵は全部一つのバスケットに入れなさい」と説き、そして、アンドリュー・トビアス派は、「卵を全部一つのバスケットに入れてはいけません。穴があいているかもしれないから」と説く。
 もし私がウォルマートという一つのバスケットを持ったとしたら、私は喜んですべての卵をそのなかに入れる。一方、コンチネンタル・イリノイのバスケットなら、それにすべてを賭けるというのはとてもハッピーとは言えないだろう。ショウニーズ、ザ・リミテッド、ペップボーイズ、タコ・ベル、サービス・コーポレーション・インターナショナルといった五つのバスケットを渡されたら、私の卵をこれら五つに分けるというのは、悪くない考え方だと誓って言う。しかし、これにエイボンあるいはジョーンズ・マンビルも含まれるのであれば、私は、唯一確実なダンキン・ドーナツにしてくれと叫ぶ。要は、銘柄数を幾つにするかではなく、それぞれの会社がいかによいのかを調査することが大事で、ケースバイケースということになる。

ピーター・リンチの株で勝つ[新版]―――アマの知恵でプロを出し抜け(ピーター・リンチ(著)ジョン・ロスチャイルド(著))

集中投資か分散投資かの話ですが、「要は、銘柄数を幾つにするかではなく、それぞれの会社がいかによいのかを調査することが大事で、ケースバイケースということになる。」が全てと言えそうです。「100万円投資しようと思うんですけど、何銘柄に分散した方がいいですか」というのをたまに見かけたりしますが、スタート時点で間違っていることを教えられます。

そういえば日本では「定年後の投資先は電力株が常識で鉄板だ」なんて言われてて退職金を東京電力だけにつぎ込んでいる人がいたりしたみたいですが、2011年3月11日の東日本大震災により株価は3月だけでその月の最高値2,164円から最安値461円まで約80%も下がってしまい、その後多少は上がりましたがずっと低迷を続けています。

東日本大震災以降の東京電力の株価の推移

自然災害なんてほとんど予測不能ですから運がなかったとしか言いようがありません。ただ、会社は業績が悪くなる時がありますが、ファンダメンタル的には問題なく一時的な問題であればその後ちゃんと回復していくので持ち続けることもできますが、そうでない会社は沈んだまま浮かんでこないので、東京電力はファンダメンタル的にはどうなのか、10年以上経っても回復しないのは何故かを確認してみると、常識と思っていたことが実はそうでは無かったという結論にたどり着いてしまうかもしれません。「退職後は電力株」という常識と思っていた幻想を誰が言い出したのかは気になりますが、調べるのに時間がかかりそうなのでやめておきます。

話を戻してNVIDIA(NVDA)ですが、買ったのは7年6ヶ月前の2016年8月で、AIブームで注目されたあたりだったような気がします。その後、暗号通貨(仮想通貨)のマイニングブームがやってきて「そんな徳川埋蔵金探しのようなことに使われてもすぐに廃れるんだから、さっさとマイニングブームは潰れてNVIDIA(NVDA)の業績にも出てこないでくれ!」と願っていたらその通りになり、所々で生活費捻出のためにちょっとずつ売ったりして現在の保有数は最初に買ったときと比べて半分くらいになりましたが、その後も株価は上昇を続け、最近は再びAIで注目されるようになり、元本は小さくなったものの50倍くらいまでになってポートフォリオの約25%を占めるようになりました。いつもドルで把握しているため、今、日本円だといくらなのかなんて調べないから分かりませんし、売ったときになってようやくいくらだったのか知るといった状態です。

売買は楽天証券のMarket Speedを使い続けてて、Market Speed IIが出たときは米国株に対応してなかったように記憶しておりこちらは使ってなかったのですが、米国株にも対応したので試しに使ってみたところ、ドルでの騰落率だけでなく、円での騰落率も表示され、円だと円安になったこともあって約77倍になっており、あらーっと驚かされました。

決算書も10-Kや(企業のIRページがどこにあるのか探していると非常に見つけにくいところにあって、見つけられなかったときはEDGARに提出されたもの(どこに何が記されているのか調べにくくて分かりにくい)で探した後、改めてIRページを探してます)、面倒くさいときはSeeking AlphaでB/S、P/L、C/SをダウンロードしてExceのシートに去年の分を追加してどう変化したかをチェックするくらいでした(Seeking Alphaは過去10年分をまとめて取得できるのですが、1年経つと一番古いデータが表示されなくなるので、最初にExcelに取り込んだ後は去年の分を追加して一番古いのも残しています)が、去年は両親の病気や介護に忙殺されており(病院でレントゲンを撮ったら心臓の周りに水が溜まって大きくなっていたので大学病院へ緊急搬送、即手術してそのまま入院とか、119番に電話をしたら救急車が来るまでの間心臓マッサージをするように言われ初めて心臓マッサージをしたりとか)、もう一人自分が欲しいと思うくらいの状態だったので、毎朝のチェックとExcelへの記録(これをしないとパフォーマンスが分からない上に、1日サボるとサボった日の資産がいくらなのか調べるのが大変)という最低限のことだけをし、米国会社四季報は買ったけど未読のままですし、Seeking Alphaも利用してないことに今気づきました。X(旧Twitter)で投資関係のリストもほとんど見なくなり、代わりに病気や介護関係をフォローしたり検索したりまでしてませんが目に付くようになりました。昔は米国市場がプラスマイナスどちらで始まったとか、ザラ場はどうなのか、政策金利で一喜一憂したりしてましたが、それらがその日の終値とは全然関係なく、見ても意味の無いことが分かったので、安心して深夜アニメが見られるようになりました。

そんな状態なので、今年は2月末の時点で約60%増えているけど、去年と同じくペース速くない?みんな夢を膨らませすぎてない?大丈夫?何年か前にNVIDIA(NVDA)で何倍になったと雑誌に載っていた人がいて、自分が記録・把握しているのと違うのは何故だろうとツイートしたらその人から「これこれこういう理由だからです」とわざわざ返信してきたけど、その説明を受けてもなんかおかしいなぁと思いつつ「わざわざ返信ありがとうございます」と返したことを思い出したけど、そのまま持ち続けているのかなー。持っていれば同じく50倍くらいにはなっているはずなんだけど、ということを思いましたが、このようにNVIDIA(NVDA)そのものがどうなっているのかは全然把握してません。たまたまNVIDIA(NVDA)を買っていて運が良かったねの状態です。私がやったことで唯一良かったことは、会社を辞めたときに長期投資を心がけ、下がって多少なりとも動揺しても持ち続けたことだけですね。

ChatGPTに注目が集まっていますが、調べ物として使ってみたところ、Web検索を始めてその結果を表示しているだけなのですが、「東京裁判にパール判事なんて人はいません」と答えたり、ヘレン・ケラーとアン・サリヴァンをごっちゃにとらえててアン・サリヴァンのしたことをヘレン・ケラーがしたと答えたり、南京大虐殺のときの南京の人口について答えたのに、後日同じ質問をしたらどっかに忖度したのか答えるのを拒否したりといった状態なので、AIの教育も子供の教育と同様で大事なんだなと思いました。

どうでもいいことの方が長くなりましたが、エビの養殖に手を出したりといったことをしない限り、持ち続けていこうと思います(確かコカ・コーラが多角化の一環なのかエビの養殖とかやっていたのですが、CEOが替わって本業以外を全部切り捨てたのを見てバフェットがコカ・コーラを買い始め、飲み物もペプシ・コーラからコカ・コーラ(今はチェリーコーク)に変えたというのはバフェット信者なら知っていることだと思いますが、只々本業に集中してもらいたいと思います)。

米国株投資 2024年2月月次銘柄別パフォーマンス(グラフ)
米国株投資 2024年2月年初来銘柄別パフォーマンス(グラフ)

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