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マタニティ コロナティ

大体夜22時過ぎ頃はベビちゃんがよく動いて
可愛いな、と意識がお腹に向き少し肩の力が抜ける。
忘れてるわけじゃないけど、無意識になる時間があるから。
最近お灸で逆子が治ったはずなのに、内側からの合図の場所に傾げる。
癒しの後は、見えない、わからないことに不安になる感覚。

現在8ヶ月と2週間になるお腹はどんどん重く丸く
水と熱と養分と命を含むそれは一つの地球のよう。
そんな星を抱えながら、
電車に乗り、仕事に向い、人と会い、買い物をして帰る。
いまやNGワードとなったそれらを
しなくていいならしない。
 心地よくリラックスして音楽を流しながらその星に語りかけ
 穏やかに本を読みゆったりヨガをしてただ大切に
 今一緒にいる時間を満喫することがこれからの自分も愛し導くこと。
そう思うから。
それでも、必要とされる場所でギリギリまでできる限りのことをしている
その選択をする自分に
当然プレッシャーや無視できない背徳感が常にある。
すると
まだ1度もマタニティバッジをつけることのないままつけられなくなり
マタニティであることに気付かれないように移動していることに気付く。
仕事中は自身の中でもマタニティの意識が片隅に追いやられていく。

それこそが一番の罪だと思えてくる。命に対して。

きっといる。しなくていいならしない人、だけどそれができない人。


陽気な気持ちで 自分は大丈夫だ なんて過ごしていない。
毎日気合をいれて自己防衛を整えて周囲の環境に集中して掻い潜る。

そして気付いた。その感覚は自分の中で
久しぶりだけど知らないものではなくて
6年間日本を離れて過ごしている間毎日
自分の身は自分で守ることが当たり前だった日常のテンション。
自らの意志と責任で選択し存在していることを常に心に刻み続けていた。

日本からこれまでの当たり前がなくなった今
少しでも自分を大切にできる人、そしてその選択が増えてほしいと思う。
そうできるようであってほしい。



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