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2019年〜円熟期の三浦春馬

『罪と罰』

春馬くんの2019年はフィリップ・ブリーンの指名によるドストエフスキー『罪と罰』(ストレートプレイ)から始まった。宗教色の強い古典的で難解、道徳的な作品で独りよがりな狂気を表現するために減量して挑んだ舞台だ。ほぼ出ずっぱりの長台詞は作品の解釈も併せて大変なチャレンジだったと思われる。wowwow で再放送されたものを観たが何度も咀嚼するように観劇する舞台だと感じた。好きな役者の舞台だからと安易に行って楽しむレベルでは無いので事前のインプットが必要な作品だ。

2019/1.9〜2.1   東京 シアターコクーン
2019/2.9〜2.17  大阪  森の宮ピロティホール

舞台の間の期間にWOWOWの東野圭吾のドラマ『ダイイング・アイ』が3/16から全6話で放送された。既に早い時期に収録は終わっていたが、番宣活動が行われた。

ブロードウェイミュージカル
            『Kinky  Boots Japan 』


初演の時から常にチケットは立ち見席までソールドアウト。連日スタンディングオベーションで日本中にキンキー旋風を巻き起こしたと言われ、直後より再演を望まれて来た人気の舞台。ドラッグクイーンと言う難しい役を自らオーディションで勝ち取り、様々なジャンルの歌と踊りのパフォーマンスで ミュージカル界にその名を刻んだ。その功績により第24回読売演劇大賞 杉村春子賞を受賞。
主要キャストをそのままでの再演が行われた。


2019.4.16〜5.12   東急シアターオーブ
2019.5.19〜5.28  大阪 オリックス劇場

ハンサムのレコーディングが行われたのはこの頃でしょうか?チョッぴり丸い顔の春馬くんがメイキングで見られたのでキンキーブーツの前後ではないかな?と予想してるのですが…ヘアスタイルが長髪だったしσ(^_^;)? 調べてみたけどハッキリ分からなくてすみません(^^;)))

『TWO WEEKS 』

7月期クールのドラマで韓国で放送されたもののリメイク作品。別れた恋人が密かに産み育てていた娘の命を救う為に、殺人の濡れ衣を着せられながら逃亡するストーリー。初めての父親役に子役との仲良しショットが公式のInstagramで公開されて話題になってました。大型二輪での逃亡シーンも吹替え無しで撮影しました。主題歌の『fight for your haet』でファン待望の歌手デビューを果たし、出演した歌番組ではハイトーンボイスに激しいダンスを披露して注目を集めました。 

『コンフィデンスマン jp プリンセス編』

この撮影も9月にあってましたね?

ウッカリ忘れていました。素敵なダンスとダー子との掛け合い。真っ赤なスーツは最強です!

『太陽の子』

連ドラ撮影終了後の最初にクランクインした映画が一番最後の公開になりました。髪の毛を短く刈って撮影に挑んだ終戦直前の戦時下の物語です。柳楽優弥くん演じる大学院生で科学者の兄と春馬くん演じる特攻の前線から一時帰郷した弟、有村架純ちゃん演じる疎開した幼なじみ三人の束の間の日常と大学生が化学兵器を開発する異常な光景を同時に描くことで伝えられる戦争の悲惨さや残酷さが表現された映画だと思います。監督自ら主役の三人へオファーされて、彼らもぜひにと参加して作り上げられた日米合作の青春グラフィティです。世界へ羽ばたく作品でしょう。

前年の春、撮影されていた『アイネクライネ・ナハトムジーク』の公開が9/13 だったので映画の撮影の前後に公開された映画の番宣活動もありました。前編宮城県で撮影されたため先行ロードショーも計画され七夕の日に行われました。もちろん、その他にも公開舞台挨拶などもありました。
ファーストシングルのリリースイベントも東京と大阪で行われ、ファン一人一人と握手してCDを手渡ししました。

『天外者』

間髪を置かず、主演映画『天外者』の撮影に入ったと思われます。(メイキングで読み合わせをする姿は短く刈った髪の毛がまだ伸びきっていませんから)
京都の松竹撮影所で約1ヶ月ほとんど在京で撮影されたそうです。(戻ったのはせかほしの収録でしょうか?)本格的な殺陣を入れた時代劇撮影はこれが初めてだったそうです。撮影時期は2019年10月から11月に掛けて行われました。(監督談)
2020年の12月に公開されてからつい最近までロングラン上映、復活上映、記念上映が行われていた奇跡の映画です。歴史の空白期間をクローズアップして、そこにフィクションの群像劇を足して描かれた五代友厚のサクセスストーリーです。

『ブレイブ―群青戦記―』

この年最後の撮影現場です。主演の新田真剣佑演じる葵へ影響を与える大事な役どころ、松平元康(後の徳川家康)。現代に生きる高校生がタイムスリップしたのは桶狭間の合戦の直前!そこへ現れた若き戦国武将元康…は凛々しく迫力ある立ち居振舞いで若き武将そのものでした。特典メイキングでの朗らかに笑い合う姿に年下の俳優たちとの現場はとても楽しかったのだな…と嬉しくなりました。どんな現場でも常に自分の事よりも作品の事を一番に考える役者・三浦春馬はここでも同じでした。自分のセリフを削ってシーンに真実味と深みを与えた春馬くんに監督の方が驚いたと語られていました。出演シーンは少なめながら迫力のある織田信長を演じた松山ケンイチさんと二人の若きベテランは高校生役の次世代の俳優たちに大きな爪痕を残して役者としての継承を果たしました。映画のテーマである「継承」は撮影のその現場でも受け継がれていました。

舞台から映像へと休む間もなく仕事をこなしていた春馬くん。役者としての円熟期になっていたのだと思います。子役から始めて映画の初主演まで果たした少年時代。アミューズに入ってからの少年期から成年期にたくさんの主演や主役級の役どころを演じて来ました。2015年の実写版『進撃の巨人』で主役を指名されてからは根強い原作ファンのアンチな反発に合いながらも公開前からの番宣活動を半年以上頑張りました。二部作で海外のワールドプレミアまで行われました。この頃から時折見え隠れしていた少年っぽさが無くなり大人の精悍さが出て来ました。『地獄のオルフェウス』で魅せた色気で大人の俳優としてのフェロモンが感じられるような…そんな役者になっていたと思います。役ごとに増していく円熟味は子役から長年培ったからこその役者としての深みだと感じます。

『2020年』


2020年は1月のシンシアコンサートで幕開けして歌手としてのキャリアとミュージカルスターとしての成果を世界的なDIVAとの競演で見せてくれました。

その後蔓延してきた新型コロナウィルスの拡大により緊急事態宣言が出されて例外無くエンタメ界も追従する事となりました。
春にはアンドリュー・ロイド=ウェバーの日本初演『WDTW 』を全国ツアーで各地を廻る予定でした。3月~4月に掛けて53公演の予定が東京での11公演で突然の千穐楽となったのです。ドラマやバラエティーまでロケが出来なくなって氷付けのように過去の放送を繰返す毎日で、映画の上映も軒並み延期が発表されていきました。
そんななか次第に落ち着きを取り戻し現場への復帰が始まった6月に9月からのドラマの撮影がクランクインしました。情報公開もされ番宣が始まった矢先の出来事でした…

8月には2ndシングルの発売を控え、秋にはショーケースライブも予定されていました。CD の収録も終わりMV も撮影済みでした。編集、発売を待つばかりです。

12月には日本初演のミュージカル『イリュージョニスト』の主演をすることも告知済みでした。ドラマの撮影が終わり次第稽古が始まる予定だったのでは無いでしょうか?1年前からワークショップを重ねて来ていたと言うことでした。これを足掛かりに世界にも飛び出せる…そんな作品でした。翌年の舞台のオファーも決まっていてその準備も進んでいたらしいと言うことです。舞台は劇場の予定や演者のスケジュールも押さえなければならないから早くから計画がされていることでしょう。実際大きな舞台では1年先の演目が発表されています。
明らかにされているものだけでもこれだけあるのですから…情報公開されていないものに至ってはどれだけ予定されていたのか?役者としての円熟期を迎えていた彼は引きも切らぬ仕事のオファーがあった事でしょう。三十代から四十代になり中年の渋い魅力の三浦春馬を見たかった…幾つになってもカッコいいあなたで居て欲しかった…日本のアラン・ドロンにだってなれたのに…優しくカッコ可愛い春馬くんは永遠の少年のような輝きでいつまでも、わたしの心ので輝き続けているでしょう。


コロナさえ無ければ…こんな運命の悪戯のような出来事は起きなかったかもしれないのに…いつでもタラレバは言ってもキリがありません。それでも余りにも若すぎる命の糸が途切れてしまったことへの憤りはどうにも説明の付かない悲しみを呼び覚まします。しかし、彼を失ってしまったことをどんなに嘆き哀しんでも彼が戻ることは叶わない望みなのです。その想いに引き摺られ続けるよりも、彼の輝き続けたことを想いながら彼の姿を追い求めることを選びたいと思うのです。どうか…悲しみばかりに囚われること無く目映く輝く彼の姿を観て下さい。彼が愛したエンターテイメントの世界で三浦春馬は永遠に輝き続けています。例え時が過ぎて、新たな彼の姿を観る事が叶わなくなっても…誰かが彼の輝きを語り出してくれるでしょう。それには、心静かに…穏やかに彼を想い描いて居て欲しいと願います。
現在のように…何かを誰かのせいにして、責めても何も変わりません。悲しみが募るだけだと思います。どうか…そんな彼女たちにもこの想いが届きますように…これから後、新たなものは在りません。どうか春馬くんだけを純粋に見つめて下さい。

三浦春馬のファンがファンで在ることを自信を持って誇れることを願います。いつまでも揺るぎ無い愛を彼に捧げたい…そう想います。

彼が想い描いていたエンターテイメントの世界に日本が近づけますように…

祈りを込めて書きました  (^人^)

                                                                      2021. 8.8

#三浦春馬


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