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人生スリリング選手権。

そろそろ、次の夢がほしい。

こういうことを書くと、こんな時代になにをアホなことを言ってるんだと言われるだろうし、実際自分でも半分そう思うんだけど。

広告を作るという憧れを抱いたあの日から22年。夢だったことを仕事にして、はや17年。ありがたいことに、あの若かりし頃夢見ていたことは、ほぼほぼ一通りやり尽くしたなと思っていて、このまま進むとあとはなんだ、これまでと同じように日々をアップデートしながら繰り返すか、次世代を会社をどうしていくとかそんな特にやりたくない仕事をしてお金をもらうか、時代の変化をスピーディーに捉えながら常に20代の若者と最前線で戦うかっていう3択になるんだろうなとボンヤリ思っているんだけど、どの未来にも笑えるくらい興味がない。

そもそも広告とかクリエイティブを目指す人はだいたいが飽き性なので、ルーティン業務が大嫌い。いくらいろんな媒体や業界あれど、ほぼこの歳になれば一通りやったわけで。だいたい同世代も少しずつ動き始める。そういえば先輩たちも、だいたいこのくらいの歳で自分の店を持ったり、社会貢献の団体を作ったり、アーティスト活動を増やすためにフリーに切り替えたりしてたなぁ。きっと一息ついて人生考える分岐点なんだろう。

トップアスリートの方々のセカンドキャリアを見るとわかりやすい。カズみたいに50になっても一線で活躍できる人なんてのはほんのひと握りの稀有な存在で、森島みたいに母体の会社経営に携わるか、ゴンや武田みたいにテレビで解説者やタレントやるか、コーチや監督になって次世代を育てる立場になるか。それとも中田みたいに投資家、経営者、飲食業界みたいなサッカーとはまったく違う第二の人生を歩む人もいる。みんなどこかで岐路に立たされて、それぞれが選択をして、生きている。

天災、人災、病気に事故。恐怖と混沌の先で世界がまるごと新しく生まれ変わろうとしているこんな時代、予想だにしない方向から次から次へと飛んでくる問題だらけのなかで、自分で選択できることってだけでも、ある意味めちゃくちゃ恵まれてるんだけど。

それでも悩む。お金もいるし、責任もあるし、また振り出しから始めるのか、と思うと途方に暮れる。けど、せっかくなら楽しまなきゃ損だと思ったりもする。このまま、あと25年の労働人生を消化試合で終わるのなんてこりごりだ。

子どもの頃は、いったん大人になるとそこからは現状維持するんだと思ってたけど、いくつになってもひっきりなしに挑戦が待ち受けてて、わりとスリリングなんだな、人生ってやつは。

さぁ、次はどんな夢を見よう。もう、がむしゃらに前にじゃなくていい。深呼吸して、360度見渡して、ひとまずワクワクする方を向いて歩こう。


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