女の夜パート2

働かざる者食うべからず。はなく、

働かなくとも必ずしも食うべし!と女は思いつき、

ただならぬ予感に恐怖を覚えながらも、

意気揚々とした気持ちで、

そして自分の意思で、

今では鈍ってしまった身体を立ち上げる決心をした。

項を奏するのか裏目に出るのかは今は誰にもわからない。

ただこの時の、一度腹が決まったこの時ばかりは、

気持ちも身体もそちらにしか向かってしか行かなかった。

初めてに近い感覚と経験だった。


私は久しぶりにメイクをしスカートをはいた。

スカートをはきたかった訳ではない。

タイトなジーンズに足を通す自信がなくなってしまったからだ。

更に付け加えるならば、軽くでもメイクをしないと、人様に迷惑もかけるからだ。

それほど身に迫った、緊急事態なのかと問われると、

不思議とそうでもなく、

だからと言って私は既に準備を初めて仕舞っている。

どうしようもない。

どうしようもないかもしれないけれど、


食べる事は、

生きとし生けるものに備わった本能だからと、

こればかりは避けられず、

誰もがやらなければならないことである。


悲しいかな。

働かなくとも、必ずしも食べるべきと、

思ってる私の頭なのに、

心と身体は震える事もなく、揺さぶられることもない。

むしろし~んと静まりかえり、寂しいと言ってる気がするのに、

それでもわたしの身体には基礎体力健在だと言う事実があり、

目にはみえない事だから、

胸張って言える事でもなく、

だからと言って押し付けることもしないけど、

もしかすると、これは細やかな希望であり、

ある意味期待ではなかろうか!?


悲しいかな。

それでもやっぱりこれをやめられないのは、

わたしの身体と頭がどうかしてしまったからなのか?


そして数分後⏬

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