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SLAM DUNK 檣楼員と2羽目の鳥

お久しぶりです。

たまに文章を書いてみたりする私ですが、小さい頃から本を読むのが好きでした。
本を読んでいる間は、主人公や著者の視点で物語を一緒に旅をしているような気分になるんですが、それがすごく好きなんです。

それと同じように映画を見るのもすごく好きです。
今までたくさんの映画をみてきましたが、さまざまなジャンルでお気に入りの作品がそれぞれあります。

例えば、ディズニー映画には私のお気に入りがたくさんあります。
子供の見る映画じゃんってね。確かに笑 対象は子供の方が多いのかも?
初めて映画館で鑑賞した「WALL-E」では大号泣しました。
でも、純粋な子どもたちがみて「素敵な世界だな」「憧れのヒーローだ!」って思えるということはそれだけ人間の本質みたいなところが描かれていたりするのかもなとも思ったりします。実際に、今幼い頃に大好きだった作品を見返してみると違った観点で物語を観られてとても面白いですよ。
あとは、「Pay it forward」は大好きな作品です。このお話ままた今度。

こんな感じでお気に入りの作品がたくさんある私ですが、この冬に”人生1だ!”と思える作品に出会えました。


『THE FIRST SLAM DUNK』


この作品、一言で言って最高でした。
note書いてるのに感想うす笑
でも、本当にそれくらい明転した映画館内で呆然としたのを覚えています。

感動したからこそ思うところ感じたことたくさんありますが、このnoteではひとつ書き留めておこうと思います。

ここからは映画のネタバレを含む可能性ありです。


今回のSLAM DUNK初の映画は主人公が宮城リョータです。

湘北高校バスケットボール部
ポイントガード
2年
背番号7番
168cm
宮城リョータです。

この映画、主に湘北vs山王の一戦を通して物語が進んでいきますが、漫画で主人公の桜木花道には重心を置いていません。もちろん、花道も流川もバチバチにかっこよく登場していますが、今回の映画では、最後に試合の決定打を決める二人ではなく、”湘北の土台を固める”コート上の上級生3人がスポットライトを浴びた形のように思いました。

コート上の上級生3人
赤木剛憲 3年/センター
三井寿  3年/シューティングガード
宮城リョータ 2年/ポイントガード


この3人と花道、流川について語りたいこと、
山王の沢北栄治について語りたいことはたーくさんありますが、、、

このnoteは、vs山王戦でベンチからチーム支え、出場した際にはチーム・仲間のために、自分のために戦った、
メガネ君こと
木暮公延 3年/副キャプテン

山王戦には出場もできなかった
ヤスこと
安田靖春 2年/ポイントガード
について書きます。

彼達は漫画でも、今回の映画でも際立って目立つ場面はそんなに多くありません。いつもベンチから声を出して、チームを支え、縁の下の力持ちとして作品に登場します。

が、しかし。
どれだけコート場のメンバーの支えになっていたのか
チームの力を引き出していたのか計り知れません。
漫画・映画でこそ露出の多くない二人ですが、彼らも確実に光るものを持っていると作品を通して感じました。


メガネ君の立ち位置はベンチから声を出し、チームを作る。出場した際には冷静なプレーでリズムを生み出す、頼りになる3年生。

こういう選手は作品としても、実際のスポーツチーム・組織としても、とても重要な存在です。
しかし、実際にメガネ君の立場になって考えてみると、
3年生になってもベンチで声を出し、常にチームのことを第一に考えて行動するのは決して簡単なことではありません。もちろんメガネ君はバスケットボール選手になりたいわけでもないかもしれないし、年下のリョータ、流川や桜木が自分より実力があることも理解しているはずです。
それでも、3年間、赤木(同級生)と共に情熱を注いで育ててきたチームで、最後の夏の選手権でプレーができなくて、悔しくないわけがない。

でも実際に、山王戦でチームが押されている場面でチームを救う声を一番に出したのは他の誰でもなくメガネ君でした。

漫画でよくみる、試合に出られないけどチームに尽くす3年生。
彼等にも、1つの人生のストーリーがあり、チームに尽くさない選択肢もあるのです。誰の目にもとまらないけれど、裏ではすごく悔しがっているのかもしれない。その中で、”自分で選んで”チームに尽くす。
彼こそ目指すべきベンチワークを体現していると感じました。
自分が成長したいというエゴと、チーム競技に求められる協調生・一体感のバランス。

これを読んでいる人の中にももしかしたら、”チームに尽くす”という、側から見ると”いいチームメイト”に見える役に回ったことがある人がいるかもしれない。
心では、いつか追い越してやるぞと闘志を燃やしつつ、笑顔でチームメイトを鼓舞できる選手がいるかもしれない。
そんな人に、
過去それができた時の自分に、
言いたい。

誰も気づかないかもしれないけれど確実に、あなたがチームの基盤です。
船の檣楼員が遠くから来た敵を仲間に知らせ、船員が戦いに備えられるように、あなたがチームの雰囲気を作り、仲間を戦闘モードに。
時には悪天候の嵐から道標を示すように、声援ひとつ・声掛けひとつでチームを救っているのです。
敵が来ても、”知らせない”という選択肢もある中で、自分で選んでチームのために行動する。もしかしたら自分は直接敵と戦う機会を与えられなくても、船を守っているんです。船を、チームを、勝利へと導いているのはあなたです。そしていつか、自分が闘う立場になった時に上からの景色を生かし、今まで見てきた相手の弱点を突く。

こんな貴重な 檣楼員があなたの周りにもいませんか?
もしくは、あなたが檣楼員ですか?

そんな素敵な檣楼員がいるチームは確実に強く、粘り強いのです。
そしていつか、檣楼員は立派な船長になるでしょう。


檣楼員 topman
木暮 公延 /      メガネ君


さて、檣楼員・メガネ君がいる湘北は強いのですが、
私的隠れMVPは他にいます。

2年 安田靖春です。

世間一般のスラムダンクの作中での印象に残る台名詞は
『頼むから帰ってください・・・ お願いします!』と三井不良軍団に一人立ち向かうシーンです。
このセリフが代名詞になるようなキャラクターが、数々の個性的キャラクターがいる中で、なぜ私的隠れMVPになるのでしょうか。

秘密は、セカンドペンギンです。

<セカンドペンギンとは>
まず、集団で行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ、魚を求めて最初に飛び込む1羽目のペンギンをファーストペンギンと呼びます。転じて「リスクのある新分野に最初に挑戦する人」のことを指す言葉です。
そして、1羽目に続いて海に飛び込む「2羽目」こそセカンドペンギンと呼ばれるわけです。「チャレンジしている人に続いて行動を起こす人」を指します。チームまたは組織において、この2羽目こそ重要な存在です。
もし2羽目以降が続かなかった場合、1羽目はただ天敵のいるかもしれない海に飛び込んだ変わり者。つまり、1羽目の行動が賞賛されるかどうかは2羽目にかかっているわけです。
この2羽目の重要性を表したのがセカンドペンギン理論です。

安田靖春こそ湘北のセカンドペンギンなのです。

ヤスは、同い年の幼馴染で映画の主人公である宮城リョータが同じポジション・ポイントガードにいます。
そのため、漫画でも映画でもベンチにいる描写の方が圧倒的に長いです。

vs山王戦
メガネ君がいつものように、湘北にとって厳しい時間帯にベンチからチームを鼓舞した時に、セカンドペンギンとして続いて声を出した選手こそ安田靖春でした。

この行動、普段はあまり注目されませんが、とても勇気のある重要な行動だと感じています。
実際のチームスポーツでも、キャプテンまたは積極性のある人が孤立してしまうケースは多くあります。もちろん全てのファーストペンギンをフォローするべきと言っているわけではありませんが、セカンドペンギンがいないことにより、1羽目の勇気ある行動が無駄になってしまうこともあるのです。
別の言葉で言うと”フォロワーシップ”です。

メガネ君が声を出した後、もし誰も続かなかったら、ただメガネ君の声だけが響き渡り、再び湘北の苦しい時間帯が続いたことでしょう。

このフォロワーシップはどんな状況下でも起こり得ます。
1人だけパス練習の間を全力でスプリントする選手がいれば、周りからの反応は「あの子頑張ってるね」で終わるかもしれない。
でも、一人目に続いてスプリントをする他の選手がいれば、周りに連鎖してチーム全体がスプリントをしなければいけない”流れ”が生まれる。

1人だけ授業・ミーティングでよく手を挙げる生徒/選手がいても、「積極的だね」「変わってるね」で終わるかもしれない。
でも、2人目3人目が加わることで他の生徒/選手が手を上げやすい”流れ”ができる。

1足靴の靴が揃えてあっても、気にならないかもしれない。
でも、2足の靴が並べてあったら流石に靴を揃える”流れ”になる。

この”流れ”を生み出せるのがセカンドペンギンの重要な役割です。
点が線になる感覚。

山王戦で反撃の流れを生み出したのがヤスの声だったと信じています。

だからこそ、1秒も試合に出ていなくても、ファーストペンギンであるメガネ君の後に続いて声を出したヤスが私的隠れMVPなのです。
飛べない鳥が、
ボールを持てないバスケットボール選手が、
チームを勝利に導くことができるのがチームスポーツの面白いところですね。

ただ、この”流れ”はいつもポジティブなものであるとは限りません。
一人二人、時間に遅れる人が出ると、周りも時間にルーズになり始めるように、負の流れも生み出してしまいがちなので、どのファーストペンギンに続くかは適切な状況判断が必要です。

また、セカンドペンギンになり得る能力を持った人がたくさんいる柔軟な組織はより多くのファーストペンギンも生まれやすいので、さらに挑戦がしやすい環境になるはずです。

日本の周りに合わせる協調生のある文化はとても貴重なものだなと、アメリカに来て感じます。しかし、時には周りの反応よりも少し勇気を出して信じるものの後を追ってみるのもアリだと思います。
アメリカ文化はファーストペンギンが多いためセカンドペンギンにあまり焦点が合いませんが、よく見てみると他の人の良いと思う行動に率先してフォローできる能力の高い人も同じくらい多いと感じています。

私もチームのために誰かが動いたのを見た時、周りの様子を伺う前に、すぐに行動に移せるセカンドペンギンでありたい。

セカンドペンギン
安田靖春


以上、私の『THE FIRST SLAM DUNK 』の感想1でした!!!

まだあるんかいと思う人いるかと思いますが、まだまだ書きたい登場人物はたくさん。
そのうち時間を見つけて書いていきます。

この映画、作品見ていない人は是非見てみてくださいね。
スポーツ、または本気で何かに取り続けている人にはきっとすごく響く作品です。

湘北の檣楼員と2羽目の飛べない鳥が大好きです スポーツマンですから


あー、映画特典のベンチメンバーのポストカード欲しかったなーっ

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