始まりは「華の71期生」

こんにちは、ranaです。

今回は、私が「舞台」というものの魅力に憑りつかれたきっかけを書こうと思います。

私は、4人姉弟の末っ子として生まれました。

姉が2人いるのですが、彼女たちのために祖母が何か”文化的な良いもの”を見せたいとビデオで録りはじめたのが「宝塚」。

そこから姉妹三姉妹が煌びやかな世界に魅了されるのに時間はかかりませんでした。

当時、BSで放送されていた舞台はいくつになっても忘れることが出来ません。

ビデオの劣化で時折出てくる縞々と闘いながら、何度も繰り返し見たお芝居やショーは、まさに我々の青春そのものでした。

私達がドハマりしていたのは、「華の71期生」と呼ばれる伝説の時代。

同時期に男役トップになった5人のうち、4人が71期生から輩出されたことから、そう称されるようになりました。

同期の男性トップは、星組の稔幸さん、月組の真琴つばささん、花組の愛華みれさん、そして理事長として長年宝塚を支え続けた雪組の轟悠さん。

後から新設した宙組も、姿月あさとさんからの和央ようかさんと、とにかく豪華な顔ぶれが揃っていました。

何より、組ごとのバランスが最高に良い!

トップと準トップ、そして娘役トップのバランスが素晴らしく、全組が魅力的でありながら放つ色合いが全く違うのです。

例として、星組を見てみましょう。
稔幸さんの洋風な顔立ちと振舞いは、まさに白馬に乗ったプリンス。登場するだけで、周りの空気を華やかにする力がありました。

一方で和風な美しさが魅力の準トップ・絵麻緒ゆうさんは、物腰柔らかな優等生イケメン。少女漫画で言うところの、ヒロインが図らずとも恋に落ちてしまう王道タイプと言えるでしょう。

そして、稔さんの相手役として活躍したのが星奈優里さん。この2人の男役の間に入るのが綺麗美人系の星奈さんというこの絶妙なバランス。とんでもねえですよ。

私が初めて見た公演が、星組の「わが愛は山のかなたに」と「グレート・センチュリー」だったので、本当にこの御三方の配役で見られて幸せでした。

学園もので例えるなら、宝塚は異なる個性の3角関係が×5クラス分あるんです。

花組なんかは、トップの愛華みれさんが白王子だとすると、準トップの匠ひびきさんは黒王子。娘役トップの大鳥れいさんは姉御肌って感じで誰の相手役になってもすごくピッタリでした。

その下を支えていたのが、春野寿美礼さんや瀬奈じゅんさん、彩吹真央さんに蘭寿とむさんという錚々たるメンバー。

我々姉妹は特に花組にハマっていったので、愛華さんトップ時期を軸に真矢みきさんの時代や安寿ミラさんの時代、匠さんの時代等を存分に楽しんでおりました。

当時は何のためらいもなく口ずさんでいましたが、宝塚のあの独特の歌詞とメロディーは数十年経っても私の脳みその奥底に刻まれています。



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