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【新疆ウイグル自治区】焼き芋とラグマンとカザフビザの思い出

わたし、蘭ハチコが世界放浪していたときのエッセイ。
新疆ウイグル自治区編です。


タイからウルムチへ

タイから新疆ウイグル自治区ウルムチへと中国南方航空にて向かう。
途中、広州でトランジット。


ホテルがフリーで泊まれるようだ。

初めてのトランジットでの宿泊。英語での説明も半分に、チケットを確認され何がなんだかわからず、言われるがままにバスに乗り込んだ。

本当にホテルに泊まれるのだろうか……

中国人の二人組の青年が「We are your help」と拙い英語で荷物を持ってくれたり、何かと優しくしてくれたおかげで、幾分かホッとした。

まさかのツインルーム

案内された部屋はツインルーム。

先に中国人の綺麗なお姉さんがいて、すでに寝支度をしているところだった。まさかのシェアで戸惑ったが、夜遅かったこともありシャワーを浴びてその日は熟睡。

出発は翌日の早朝だったが、ちゃんと軽食が出た。

お菓子のひよこのような味がした

ウルムチに着くと辺りは雪が積もっていた。事前に調べていたユースホステルへと向かう。

トレッキング用に使っていたシューズが役に立った

女子ドミトリーにはロシア人のお姉さんがおり、5年間ヒッチハイクで一人旅をしていると話す。

いつも鼻歌を歌っていて可愛い女の子だった。

この頃、反日デモが活発化しており、日本人は宿泊拒否されるというホステルがあるというと、一緒に怒ってくれたのを覚えている。

泊まっていたユースホステルはシャワーのお湯がなかなか出らず、とても寒い。


ウルムチの食事と今後のルート


さて、ウルムチでカザフスタンのビザを取り、キルギス、カザフスタンへと抜けていく予定だ。

新疆ウイグル自治区はチベットと同じように中国の支配が進み、漢字表記がよくみられたり、夜にはド派手なネオンがひしめいていたりする。

それでも、街を歩くと、ほりの深い顔立ちの人がいたり、ウイグル語での表記もあり、また違う国に来たのだと感じさせられる。

ナンのお店

青い瞳の女性からナンを買った。

ユースホステルの近くには大きなスーパーがあり、寒かったので手袋を購入して、道端で売っていた焼き芋を買って食べながら帰った。

この焼き芋がねっとりしていてとても美味しかった。

ほかほかの焼き芋

食事は絶対に食べたかったラグマンのほか、適当な中華屋で注文したり、スーパーでカップ麺を調達したりしてしのいでいた。

ラグマン

中国はノービザで入国したため、滞在できるのは2週間。

元々は陸路でキルギスへ入国しようと考えていた。

しかし限られた期間で、カザフスタンビザを申請し、冬場は雪で閉まるかもしれないという噂の国境を超えるそのルート。

ネパールで恋愛しタイにまで追いかけて行って、その彼と別れたばかりの私にはとても億劫だった。

野菜炒めののっけご飯

もう何もかもがめんどくさい……そんなふうにも思っていた。

そうやって時間はあっという間に過ぎていくので、カザフビザが取れる予定の翌日、飛行機でキルギスへ飛ぶことにしたのだ。

カザフスタンビザの受け取り

カザフビザの受け取りの日。

予定時刻に行くと、大勢の人が並んでおり中に入れない。

30分ほど外で待つ。手がかじかんでいく。

係員が「japanese!!!」と呼び、中に入るが「まだパスポートが届いていないから3時間後にまた来い」と言われた。

この時点でかなり不安である。

外をうろうろしてコンビニやカフェで時間をつぶし、3時間後にいくと、と今度は「明日の午後に来い」と言われる。

「I have flight tomorrow!!」と必死で訴えると、発給したビザがしっかり貼られたパスポートが出てきた。

なんだったんだ、一体。

そんなこんなで無事にキルギスへと向かうことができた。


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