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0歳児と意思疎通をする方法

最近、やたらと息子(現在8才)の小さい頃を思い出すので、ちょっとした子育てライフをメモしようかなと思い立ちました。

初めての子育て、まだ発語前の小さいお子さんがいらっしゃる方に、少しでも役立てれば嬉しいです。

発語前、つまりおしゃべりができないお子さんがいらっしゃる場合、

オススメしたいのが
「ベビーサイン」
です。

ベビーサインとは、簡単な手話のようなものです。
色々な言葉をサインを使って送り合うことで、0歳児とも会話ができてしまうのです。

例えば、片手をニギニギとすれば「ミルク」が欲しいというサイン。
牛の乳搾りみたいな形ですね(笑)

片手でコップを持つような形にして、口に向けてコップを傾けるようにしたら「お水」が飲みたいサイン

左手をお皿の様にして、左手の上に右手をグーにしてポンと叩けば(なるほど!みたいなジェスチャー)「ウンチ」が出たサイン。
(トイレトレーニングが始まると、ウンチをしたいサインになります)

この様に、沢山たくさんサインがあります。

ベビーサインは発語し出すと、徐々に使わなくなりますが、我が家では生後約8ヶ月〜1才9ヶ月ぐらいまで、ベビーサインが大活躍しました。

最終的には、息子は70〜100個ぐらいベビーサインを覚えたかと思います。

ベビーサインのお陰で、子供の泣き声や顔の表情とかで、お腹が空いているのか、何をしたいのか、みたいなものを読み取る必要がなく、息子も自分のしたいこと・望みを伝えられるので、双方にとって意思疎通においてはストレスがない状態でした。

特に助かったのが、息子が肺炎で入院した時です。(1才5ヶ月の時)
体調の悪い時って、子供はグズルんですよね。いつも以上に。
それに家とは違う場所で過ごすというハードルの高さもあります。
私は息子がグズるのを覚悟していました。
ですが、ベビーサインのお陰でやっぱりグズリが少なかったのです。

例えば、こんな場面が・・・
「ミルク飲む?」と「ミルク」サインをだすと。
頭を横に振り
「水」のサイン。息子は水が飲みたいと伝えてきます。
水を持っていくと、ゴクゴクと飲み干し
「もっと」のサイン。もっと水が欲しいと伝えてきました。
お腹が満足になったら、今度は遊びの欲求で「テレビ」のサイン。
「テレビが観たい」と伝えてきます。
テレビを観ながら、今度はちょっと口寂しいのか
「のり」のサイン。味付け海苔が好きなので、ちょっと口にしたかった様です。

・・・と、スムーズにことが進みます。

この様にベビーサインは我が家にとっては、無くてはならないコミュニケーションツールだったのですが、一つ注意があります。


★注意!!★

実は、子供は慣れてくると「勝手に自分でサインを作り出す」ようになります。
自分の意思を伝えたいのか、ないサイン(覚えていないサイン)は自分で作ってしまえ!とそんな感じ。

ある時、子供が手をグーの形をしてそれを、フリフリと横に揺らしました。

え??「水が飲みたいの?」と私が「水」のサインをすると、違うと頭を横に振ります。

色々なものを投げかけても、違うと首を振ります。
ウ〜〜〜むと、悩みに悩んで、もしかして「ヨーグルト??」と目の前にヨーグルトをだすと、本人はニッコリ。

よくよく考えると、私は息子にヨーグルトを出す時、それを片手に持ちながら「ヨーグルトだよ〜〜」とフリフリとカップを振っていたのです。
息子はそれを見て、勝手にサインを作り出していました。

実は、先ほど入院時に登場していた「海苔」のサインも、息子が作り出したもの。
私が「もう一枚海苔を食べる?」と指を一本立ててしていたので、それを「海苔」のサインとして自分で決めていたのです。

・・・と、ベビーサインは役立ちますが、親を悩ます場面もあります。

でもやっぱりベビーサインのお陰で、楽しいひと時を過ごせたなと、今振り返っても思います。

★では、ベビーサインはいつ頃から始めるのがいいのでしょうか。

ベビーサインが自分の意思を伝えるものだと、子供が理解するまでには、やはり時間がかかります。
当たり前ですよね、子供にしたら全く初めてのことばかりなのですから。

我が家では、生後6ヶ月ぐらいからベビーサインの働きかけをし始めました。
一度に覚えるのは難しいので、まずは一番使う「ミルク」から試してみました。
(私の母乳が足りずに、息子はミルクと母乳の混合で育てていました)

「ミルク」をあげる時、必ず目の前で「ミルク」と言いながら、手をニギニギとして見せていました。

それを2〜3ヶ月間ほど根気よく続けた頃でしょうか。
親子で実家へ遊びに行っていた際、祖母が私の代わりにミルクを飲ませようとしてくれていた時のことです。
その時に、祖母がベビーサインで手をニギニギとしました。
そして「ミルク」を差し出すと、息子もニギニギとして、ミルクを受け取ったのです。
この時です。息子もこのニギニギは「ミルク」のことなのだなと、ピンっときた様でした。
私はその様子を横からつぶさに見ていたのですが、感動的な場面でした。
今、思い出しても、ベビーサインが息子の中にストンとはらに落ちた瞬間だったなと思います。

それ以降、息子はミルクが欲しくなると手をニギニギとする様になりました。
私たちはニギニギを見たら、すぐにミルクを差し出します。

ここからです。息子が様々なベビーサインを覚え始めたのは。
サインには意味があり、それを使うと周りの人が自分の気持ちを分かってくれる・・・それが、息子にも嬉しかったのかもしれません。

小さなお子様がいらっしゃり、意思疎通をしてみたい!と思われる方は、ぜひお試しください。
ベビーサインの本も出ていますので、それを使って様々なサインを知ることができます😊

ただし、ベビーサインを子供に覚えてもらうには、親の根気が必要となります(笑)
気長に、そして子供と遊びをする様に楽しみながら、ベビーサインをコミュニケーションの一つとして活用すると、子供との時間も豊になります。





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