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第一印象が多くの評価を決めてしまいがちなのです

人や物に対する第一印象や特徴的な印象が、その他の評価に影響を与える心理現象にハロー効果とよばれるものがあります。

例えば、見た目が美しい人は性格も良いと思い込んだり、有名なブランドの商品は品質も高いと信じたりする場合がハロー効果の例と言えます。

ハロー効果は、人間が情報処理を簡略化しようとする傾向に基づいています。すべての情報に注意を払うのは疲れるので、一部の情報に基づいて全体像を推測するのです。しかし、このような判断は、誤った印象や偏見を生む可能性があります。

ハロー効果を避けるためには、客観的な観察や分析を行うことが重要です。また、自分の先入観や期待に気づき、それらが評価に影響しないようにすることも必要です。

ハロー効果とよく混同される心理効果に、初頭効果があります。

ハロー効果と初頭効果は似ているように見えますが、違いがあります。

ハロー効果は、対象の一部分から全体を判断することで生じる現象です。一方、初頭効果は、対象の全体から一部分を判断することで生じる現象です。つまり、ハロー効果は部分から全体へ、初頭効果は全体から部分へという方向性が異なります。

また、ハロー効果は対象の特徴や属性に着目することで生じますが、初頭効果は対象の提示順序や時間に着目することで生じます。つまり、ハロー効果は内容に関係する要因で生じますが、初頭効果は内容に関係しない要因で生じます。

ハロー効果と初頭効果はそれぞれメリットやデメリットがあります。

ハロー効果は、対象の良い点を強調することで好印象を与えたり、信頼感や説得力を高めたりすることができます。しかし、対象の悪い点を見落としたり、偏った判断をしたりするリスクもあります。

初頭効果は、対象の重要な情報を最初に提示することで記憶に残したり、印象付けたりすることができます。しかし、対象のその後の情報を無視したり、先入観を持ったりするリスクもあります。

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