闇夜に響く怪しき羽音
夏の夜は綺麗な虫の声なんてのが外から流れてくる風情やなぁって思いながら聞いていたご飯の時間
急にざわめきはじめた外の音、リンリンと鳴る虫の音とは違う
バタバタバタバタバタ、ジジジジジジジ!!
この音はもしや、セミ!
我が家に居る闇夜のアサシン、ネッコ様がセミと戯れていやがる。
私は身の危険を感じながらも夜ご飯を食べていた。
私の背後にはガッツリと開放された我が家の窓、その先の暗闇でセミと戯れるネッコ氏、下手をすればセミがネッコと共に入ってくる。
早急に完食せねば、そう思っていた時だった。
背後からダッと現れるネッコ、そして低空飛行でこちらに向かってくるセミ!
「いやぁああああああーっ!!!」
これまでに無いくらいのオカマみたいな悲鳴が出た😅
部屋に居るのは私のみ、虫になんの抵抗もない母はお風呂に入っている。
最悪なタイミングだ!
私の股ぐらに入り込んだセミが怖すぎて早急にその場から脱兎したが、私が頬張っていたご飯がそこにある。
「マジ無理なんだけどぉー!」
そう叫びながらセミの居る反対側からご飯を回収しカウンター席で残りのご飯を食べてた。
セミはその場で身動きを取らずに固まっている。
ネッコは私の悲鳴に驚き再びベランダへ脱走、そこにいるのは私とセミだけ!
私はセミを刺激しないようにさっさとご飯を済ませ、残ったおかずを片付けようとしていた時だった。
奴が再び暴れ出した。
「いやぁああああああーっ!!!」
なんでこっちに飛んでくるのぉー😵
天井に壁にぶつかりながら何故かセミは私の居る方向に飛んでくる。
「マジで無理、怖すぎる」
壁に止まり再び静寂に戻ったセミを横目に残ったおかずにラップをかけて自分の部屋に逃げ込んだ
「今日はもう絶対にリビングには戻らん」
そう決意しお風呂から上がった母にセミの位置を報告し私はお風呂に逃げ、そして再び部屋へと舞い戻る。
「セミのせいでノド枯れたんだけど!」
いつにないくらいヤバい悲鳴を上げてしまった。
暑いから家の窓全開砲してたから私の悲鳴と叫び声近所に聞こえてたんだろうな😅
いやーん、恥ずかすぃー😄
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