見出し画像

2級キャリアコンサルティング技能検定実技(面接)試験で「具体的展開力」の壁を超えるには その②

技能士の結果発表されましたが、皆さんどうだったでしょうか。結果の合否に関わらず研鑽をつづけて、みんなでキャリアコンサルティングの価値を高めていけたらと思います。

さて、昨年9月に同タイトルで、具体的展開力の壁を超えるための関わりの心構えとして「選択を支援しない」「提案しない」について書きました。今回はその第2弾で2級技能士の評価区分の具体的展開力に記載がある内容について書いてみます。

気づき、変化
2級実技(面接)試験の評価区分とその内容をみますと、具体的展開力に「相談者に気づき、変化(問題に対する認知の変化、自分または重要な他者に対する認知の変化、 自己の表面的な表現から内面表現への変化、具体的行動や意欲の変化など)が起こること。」とあります。ポイントは相談者に気づき、変化です。明記されているので、これが認められないと合格できないです。
事例に対して正しいことを助言提案しても、相談者に「はいそうですね」と言ってもらえても、相談者に気づき、変化が起きてないと評価は厳しいということです。逆に気づき、変化があれば、時間内で目標設定までいかなくても、口頭試問で挽回できます。
気づき、変化に一点集中!これにつながる関わりを試してみてください。

気づき、変化が起こるには

さて、そうなるにはどうしたらいいでしょうか。
基本中の基本ですが、受容・共感・自己一致でラポールを形成し信頼できる他者になることです。教科書通りですが、これが実に難しい。でも2級、1級とレベルを上げるということは関係構築力を上げることにほかならないです。
具体的展開力だけ所点未で5点足りないとなった時こそ、受容・共感・自己一致に研鑽の目を向けてください。深く共感できれば、不合格の時と同じ方策だったとしても、そこまでの内省が変わりますから相談者の気づき、変化が起こるはずです。

踏み込む勇気
もう一つ別の視点、問題に踏み込む勇気がなく傾聴の連鎖だけで終わってしまうケースもあります。かといってキャリアコンサルタントが一方的に提案して説得するのも違いますので、どうしたらいいか、、、悩みますよね。
マイクロカウンセリング技法の積極技法、経験代謝でいうと再現すべき経験で関わることになりますが、相談者が話したくない、見たくないことに関わるかもしれませんので、抵抗もあり得ますし、とても勇気が要ります。ポイントは、そこに至るまでのラポールだと思います。ラポールがあれば避けて通れない問題は置き去りに出来ないですし、キャリアコンサルタントも勇気も出ますよ。
私達キャリアコンサルタントが相談者を他人事として問題把握してもダメなわけで、受容と共感的理解が何より大事だというのはそういう事です。

別の機会にシリーズで書きたいと思いますが、受容・共感・自己一致は感覚やスピリチュアルではなく量子力学なんです。面白いですよ。

研鑽は無駄にはなりません。頑張りましょう!
1級キャリアコンサルティング技能士 河口忠夫
https://rapport-yamaguchi.jimdosite.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?