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鳥かごの鍵 21

私達は軽くご飯を食べて、
ゆっくりコーヒーを飲んだ。

「今日は本当に楽しかった、
私の好みのお店色々調べてくれてありがとう、
全部が私の好みでビックリしたよ。」

「喜んでもらえて良かった。
また会えるかな?」

月が聞いてきた。

「うん、もちろん。またランチしよう。」

私が言うと、月は嬉しそうに笑った。

時計を見ると20時を過ぎていた。

私達はお店を出て、駅に向かった。

「明日仕事でしょ?
明日俺の働いてるカフェにランチに来たら?」

「えっいいの?」

「もちろん。友達と来なよ?」

「うん、じゃ明日なつを誘って見る。」

あっと言う間に駅に着いた、
楽しい時間は早く過ぎてしまう。

私は上り電車で、月は下りの電車だった、
月は私の乗る電車のホームまで送ってくれた、
私が電車に乗ると、
月は頭をポンポンとして、
「明日ね」と言った。

「うん明日」
電車の扉が閉まる。

私は月が見えなくなるまで手を振った。

私は席に座り、
幸せを噛みしめていた。

私と月が知り合いだって知ったら、
なつびっくりするだろうな。

幸せな1日だった。


家に帰ると家の前に人が立っているのが見えた。
私はゆっくり家に近づくと、
それは彼だった。

「おかえり」

彼が笑顔で私に近づいて来た。

「どーしたの?連絡くれた?」

私はスマホを見たがLINEは入って無かった。

「突然じゃ迷惑だった?」

「迷惑じゃないけど、びっくりするでしょ?」

「中で少し話さない?」

彼が家を指さし聞いてきた、

「うん、いいよ、私も話しがあるから。」

私は彼に別れ話しをしようと心に決めた。

つづく


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