2023年 マイベスト邦楽10曲

こんばんは。2023年は何も振り返らずにここまで来てしまったーということでマイベスト邦楽10曲紹介。備忘程度でサクッと、趣向の関係上ポップス系インディーズ多め

にしても世の中の音楽オタクは凄い。自分なんて日々の仕事で疲れて移動ついでくらいで聴いているスタンスだけど(それでも自分は人より聞いている方だと思ってる)、全然追いつかないレベル。しかも自分は邦楽しかあまり興味がないけど、それにジャンルを横断して世界各国の音楽を聴き、それを具現化する…という作業をやっている人がxやnoteを見ていると多数いる、まじ尊敬。

去年は通って来なかった洋楽を、修行のように聞いていたが(リモートワークになったということで垂れ流していた)結局好きなものは好きで、あまり好きじゃないものは好きじゃない…という、そんなの当たり前だろとかいう結果だったのでとりあえず今年は好きな音楽を聞いて、ハッピーな気分になるという、何とも原始的な音楽リスニングの基本姿勢に立ち戻ろうと思う。

noonblanco/happy hello hero

ヌーンブランクという東京初のインディーズバンド。とりあえずイントロが良い!サビのメロディ引用であるが、すごく優しい気持ちになれる。歌詞も穏やか〜な感じで、こういう当たり障りのない曲は埋もれがちになる最近の傾向だが、出会って良かったと思える一曲。

ポニーのヒサミツ/それでも、僕は

詳細はよく知らないが、古くから活動をしているらしい。カントリーや邦楽だとはっぴぃえんどの流れを組んだ音楽性で、アルバムを通してすごーく優しい気持ちになれる。日常の中でほんのり希望をもてるようなそんな曲。中盤のローズピアノとギターのソロも味があって非常に良い。

不眠旅行/キロ

声質はTOMOOに似ていて、最初まじで間違えた。こちらもまだ活動そこそこのインディーズバンド。
音域は全体を通して低いんだけど、ポップ加減は絶妙に素晴らしくてずーっと聴ける。途中のドラムのアレンジも良くて、王道ポップソングとして最後まで飽きずに聴ける。

Subway Daydream/Neptune

大阪出身のオルタナインディーズバンド。羊文学はここ20年くらいのオルタナシーンにおいて、変革をもたらした話は後日するとして、こちらも1月のアルバムも高評価でメジャーシーンを堂々と行って欲しい。不眠旅行と曲とは真逆で全体を通して高音域で、オルタナというよりはポップシーンの王道をいくぞ!という意味込みが感じられる一曲、

conton candy/ファジーネーブル

この曲別によくあるロキノン系女性バンドの感じだけど結構衝撃的。川谷絵音もどこかで語ってたけど、ロキノン系の流行サイクルは早くて、この系統被りだとチャットモンチー・SHISHMOときて、その後が来たか!という感じ。今までは10年に一度の逸材的な感じで売れてきた人がいたけどsaucydogの後釜が出てきているくらい、進むスピードがめちゃ早い。tiktokとか含めてそれだけ競争は激しくて、若手バンドで売れていても長年バンドを続けるのは難しいんだろうなーって思った。曲の話だと声質は橋本絵莉子そのもので、歌詞もストレートで良い。まだ爆発的なシーンまでもないがフェスへの参加を含めて今後のロキノンシーンを引っ張ってく存在。

しろつめ備忘録/ロングサマーバケーション

このバンドはすごい!inワイ2023にノミネート。東京のインディーズでまだまだ情報な少ないのだが、曲質はオルタナ路線で、サビはポップな羊文学路線。テンポよく刻むドラムのスネア音、変則的なギターのサウンド、シューゲイザーよりのポップセンス、今後の活動に注目したい。

ラッキーセベン/会いたい

大阪出身のインディーズ、多方向で活動中のネギシュウタを筆頭の6人組バンド。関西インディーズ界隈は浪漫革命近辺を中心に、逸材揃いだがこのバンドもめちゃくちゃ良い!この曲は特にサビが二重構造で展開が面白いのと70年代ソウルの香りとポップな感じの調合も素晴らしい。

khaki/undercurrent1-3

早稲田出身のオルタナバンド。この曲は1曲をさらに三分割した構成で、1の緩やかな歌物から2のレディオヘッドのような混沌としたインストを経て3で爆発するようなギターサウンド、という何ともプログレッシブな曲である。ライブになると順番がさらに入れ替わるのもめちゃよくて、3-2-1-2-3-3の順番が特に好きだ。特に3で一回終わりそうなのに、また続く感じ、突然少年が三回連続でやってたの思い出したがこちらはめっちゃしっくりくる。

カネコアヤノ/タオルケットは穏やかに

今年発売のアルバムの代表曲、音楽ファンのみならず世間からの評価が非常に高い一作。カネコアヤノの良さは日常の出来事を、そのまま優しく伝えてくれるところで、本作は正直歌詞がいまいち伝わりづらい。ただ本人が語っていたのは、タオルケットとかぬいぐるみとか日常のそばにあるものの良さとかを表現したかったと話していて、何かその日常は優しいものに包まれているんだなというのが、ふとこの曲を聴いてて感じた。何か言葉で伝わらなくても曲としてアルバムとして感じることができるのも本作の特徴かと思う。

GEZAN/JUST LOVE

この曲が入ったアルバムが2月にリリースされているが、それより後の記憶がない。というのもこのアルバムにて23年のマイ音楽シーンは終了してしまったくらい、重要で意味のある曲だった。
2020年に狂を発表した時は、コロナ禍真っ只中。混迷した日本、東京を謳った作品は当時の音楽シーンを驚かせた。そこから3年あっという間だけど、みんな辛い思いをして生きていたし、それは過酷な道のりだったとは思う。大丈夫じゃないけど生きて首を縦に振ることができない日々。それは誰かに対してじゃ無いけど、そんな我々に向けてに讃美歌のように語りかけてくれる本作はなんとも形容したがたいカタルシスを与えてくれている。

「愛って言葉はこんな日のためにとっておいたのさ」

この一文を聞いた時に今までのことが全部報われた気がした。曲もホーン隊も入った壮大な交響曲のようで、今年を代表するような一曲で間違いない。

というわけで本年も音楽を心の拠り所としながら日々の生活をがんばるぞーと思う。

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