(自由研究)~植田日銀前にマイナス金利政策って、どれくらいマイナス金利なのか調べてみた
みなさんこんにちわ。
いつもパフォーマンスランキングのみを投稿してましたが、
今日は整理ついでに、自由研究を書いてみたいと思います。
内容は、特にありませんが、良かったらお付き合いください。
植田日銀体制初の政策決定会合があるということで、
改めて「マイナス金利政策」ってどれくらいマイナス金利なんだろう?
と気になりまして、調べてみました。
マイナス金利政策とは?
まず、日本銀行のマイナス金利政策とは、2016年1月29日開催の政策決定会合で日本銀行が決定した、金融政策の一つです。
内容は、金融機関が日本銀行に預け入れる当座預金の金利に、「マイナス金利」を導入する。というものです。
ここでイけてない(誤解されやすい)ポイントの一つに、「当座預金全額がマイナス金利になる」みたいな印象をうけるところですよね。
しかし、実際は全額ではなく、多層構造の適用金利になっています。
①政策金利マイナス0.1% 部分 → 政策金利残高
②0%金利 部分 → マクロ加算残高
③付利金利0.1% 部分 → 基礎残高
以上の三層構造になっています。
それぞれの簡単な説明は、日本銀行の図にあります。
でも内容が難しすぎますよね。。。
まあ、簡単に言いますと、
「金融機関の預金は、2015年1月16日~2016年1月15日の平均預金残高よりも、預金ため込んでたらダメなんだからね。」です。
詳しく知りたい方は、以下をご覧いただければ、理解できると思います。私は理解できませんでしたが草
「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2016/k160129a.pdf
日本銀行「三層構造のもとでの金融調節運営 ― 準備需要曲線モデルを使った解説 ―」
https://www.boj.or.jp/research/brp/ron_2022/data/ron220330a.pdf
どれくらいマイナス金利なの?
では実際に、どれくらいの残高がマイナス金利適用なのでしょうか。
以下は、2023年4月17日公表の2023年3月時点となります。
当座預金残高合計 516.6兆円
①政策金利マイナス0.1% → 23.9兆円
②0%金利 部分 → 286.2兆円
③付利金利0.1% 部分 → 206.5兆円
日本銀行は、毎年0.2兆円の金利を金融機関に払いながら、毎年0.02兆円の金利を金融機関から受け取っている状態だ・・・上記から、マイナス金利が適用されているのは、当座預金全体の4.6%程度ということになります。
ただしこの数字は、マイナス金利政策が機能し「金融機関内の資金裁定取引」が行われた結果であります。決して、マイナス金利政策が意味ないわけではないことに注意です。
それにしても、0%金利部分が増えましたね。
2016年時点では70兆円程度だったマクロ加算残高でしたが、4倍超まで
増加していますね。
どこがマイナス金利を喰らってるのか?
最後に、なぜわざわざマイナス金利を喰らってる金融機関があるのか?が気になりますね。
そのためには、金融機関毎の残高内訳を確認すると何かわかるかもしれません。
ということで、以下のデータを日銀から拝借です。
マイナス金利適用残高が多い機関
1位 その他準備預金制度適用先(9.7兆円)
2位 外国銀行(7.1兆円)
3位 信託銀行(4.6兆円)
それに対し、都市銀行などの大手行は、やはりマイナス金利適用部分が「0」となっています。
要因としては、
顧客預金に応じた資金取引の流動性があることや、
マイナス金利適用よりも優位な運用金利(または高コストな調達金利)が見込める
などの運用環境の違いが挙げられるように思います。
内容は以上になります。
また、調べたいことがありましたら、自由に記載してみたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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