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イメトレのコツ。「うまくいった自分」を想像してしまうと…

こんにちは、らるです。

スポーツなんかではおなじみのイメトレ

スポーツをやらない人でも
何かの試験や、プレゼンなど
緊張する場面に挑む人にとっては
有効なものになります。

ですが、このイメトレ、実はコツがあり
うっかりすると、逆効果になりかねない
んです。


ポジティブなことをイメージすればいいんじゃないの?

イメトレというと
良いイメージ、ポジティブなイメージを
すればいいじゃない? と思いがちなのですが
実は、そうでもないんです。

2011年、心理学者ガブリエル・エッティンゲンらは衝撃的な研究を発表しました。
 40名の学生を次の2グループに分け、来週1週間のできごとを自由に空想してもらいます。

【Aグループ】超ポジティブな空想(試験がうまくいき、恋人とも絶好調……etc.)をしてもらいます
【Bグループ】平凡な空想(晴れたらいいな……etc.)をしてもらいます

 Aグループの人は、いかにも前向きなエネルギーでがんばれそうですよね。しかし実際に1週間を過ごしたあとのアンケートでは、真逆の結果が出ました。  なんと超ポジティブだったはずのAグループの参加者は、週のはじまりから元気がありませんでした。
 参加者の44%が自分のイメージに否定的になって、イジけていたのです。他方、平凡な空想をしたBグループの参加者の95%は「いい1週間だった」と回答していました。

望月 俊孝. 何歳からでも結果が出る 本当の勉強法 (p.170). 望月俊孝. Kindle 版.

実は、超ポジティブな空想をすると
逆に元気がなくなってしまう

という結果が出たんです。

これには私も驚きました。

 なぜ、こんな逆転現象が起きたのでしょうか?
 その答えは、じつは「やる気」という言葉にあります。
「やる気」とは「何かをやるための心のエネルギー」です。つまり「何か立ち向かう壁」がなければ、わきようがないのです。

同上

やる気というのは
「立ち向かう壁」があって初めて
沸いてくるものだ

だから、超ポジティブなことだけ考えていても
やる気がでないんだ

というわけですね。


そうすると、おのずと
イメトレで「何をイメージしたらいいか」が
見えてきます。

2009年、運動学教授クレイグ・ホールは、345名のアスリートのイメトレを調査しました。

 スポーツの分野ではイメトレの研究はとてもすすんでおり、次の5型が提唱されています。

(1)特定のスキルをこなす瞬間をイメージする
(2)競技中の戦略をイメージする
(3)具体的な目標達成の瞬間をイメージする
(4)リラックスや覚醒など感情を体感的にイメージする
(5)困難な状況を効果的に対処し、習得している自分をイメージする

 いずれも有益そうですよね。
 しかし、クレイグの調査によれば、このうち実際に練習中・本番中を問わずアスリートに自信を与えたイメトレは「困難を乗り越える」(5)型でした。

望月 俊孝. 何歳からでも結果が出る 本当の勉強法 (p.171). 望月俊孝. Kindle 版.

困難を想定し、それを乗り越えるイメージ

これがイメトレでやるべきことです。


試験の突破を目指すなら
難しい問題に直面した自分を想定し
それを解けることをイメージしてみる…のが
いいでしょう。


まとめ

イメトレでは
単にポジティブなイメージをするのではなく
困難を想定し、それを乗り越えるイメージをする

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