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「やりたいことは?」「ゲストハウスで働きたいです!でも・・・」

先日、こんな話を聞きました。

「転職しようと思ってます。
 私にできて、それなりに稼ぎが出るのは
 前と同じ業界の仕事だと思うので
 そこにしようかと…
 前職からの繋がりで知っている人も
 そこそこいます
し…」

私が採用を担当しているということで
こういう話をしてくれる人も
たまにいる。

ただ、今回お話ししてくれた人の場合だと
もう「どこを受けるか」の結論は出ていて
「面接でどんなことを話したらいいか」を
私に聞きたかった
らしい。

それに関しては
「御社ですぐに戦力になれる」
…と、入ってすぐに計算に入れられる
人材であることをアピールしたり

「御社の雰囲気は社内の~~さんに
 お話を伺ってよくわかっています」
…と、入社後の社風とのミスマッチがないことを
アピールしたり

そういう普通の話をした。


ただ、どうも話していくうちに

別にその仕事をやりたいと
思っているわけではない

…という面が見えてきた。


要は、
他に選択肢が無いから
その仕事を選ぶ

…ということだった。


私自身は常に
人は本人のやりたいことをやった方がいい
(ただし、他人に著しく迷惑をかける場合は除く)
と思っているので

「やりたいことって無いんですか?」と
聞いてみると、

「ゲストハウスで働きたい気持ちがある!」
と即答してくれた

ゲストハウスを使ったときの
様々な人と関われた経験が
非常に刺激的でよかった
…というのが理由だそうだ

じゃあ、なぜ、その選択をしないのか?
というと、お金が稼げないから
というわけだった。

私としては、ぜひ「やりたいことをやる」を
選択肢に入れて欲しいと思った。

さらに話を聞いていくと

どうも、その方は「お金」に関しては
月十数万円あれば生活できる
…ということを
すでに確認しているらしい。

「じゃあ、ゲストハウスの稼ぎでも
 足りそうですよね?」

「確かに…」と納得はしてくれたものの

次は
「でも、貯金ってあった方がいいじゃないですか?」
と返ってくる。

なるほど確かに、
貯金は無いよりもあった方がいい。

そこで、定番の質問をぶつけてみた。

「80代のよぼよぼのおじいちゃんになる代わりに
 5億円貰えるとしたら、貰いますか?」

「イヤですね!」 これも即答だった。

よぼよぼになってから
ゲストハウスで働くのは厳しいだろう。

死ぬ前に後悔することは
やりたいことをやらなかったことだ

だとしたら、
貯金と、やりたいこと、って
どっちが大事だろう?

貯金は、もちろんあった方がいいのだが
歳をとればとるほど
お金から得られるものは減っていく

やりたいことがあって
今できるのなら
それは、貯金よりも大切なのでは
無いだろうか?


…そうは言いつつも
最後は自身の決断なので
どんな選択をしても
私はその方を応援しようと思う。

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