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「なるようになれ」の真意:『ハムレット』が教える生き方

こんにちは、らるです。

今日はシェイクスピアの
ハムレットの話をしていきたいと思います。

とは言ってもストーリーについて
どうこう言う…という話ではなく
そこに込められた哲学について
私が印象に残った部分を
紹介したい、という話です。

強調しておきたいのは、神にゆだねることは、何もしないということではない、ということです。むしろ、人間としてなしうる限りのことをするということなのです。天命を待つためには人事を尽くさねばなりません。ヘラクレスになれない己の限界を知りつつも、自分の力を最大限に引き出せるよう、天命に応えるために努力を怠らないことです。だからハムレットは死を予感しながらも、レアーティーズとの剣の試合に臨みます。そしてそこでようやくクローディアスを殺しますが、それは私的な復讐を果たしたのではなく、〝Let be〟(「なるようになればよい」)という悟りに至ったことによって「神の鞭」としてクローディアスを罰したということなのです。

河合 祥一郎. NHK「100分de名著」ブックスシェイクスピア ハムレット 悩みを乗り越えて悟りへ (p.102). NHK出版. Kindle 版.


私が特に印象に残ったのは、
神に委ねるという概念です。

ハムレットの物語は復讐劇として有名ですが、
その核心にあるのは、実は違うメッセージなんだ、と
「100分de名著」では語られます。

「100分de名著」によると、ハムレットは
最終的に「Let be」(なるようになれ)という
悟りに至ります。

ただ、ここでいわれる
なるようになれ…
つまり、神にゆだねるというのは
自分は何もしないということではない
んです。

逆に、人間としてできる限りのことを
尽くすということを意味
します。

この考え方は、人事を尽くして
天命を待つという言葉にも通じます。

私自身、この考えに非常に共感しました。
絶対に成功させようと頑張っても、
うまくいかないことはあります。

それは、仕方のないことです。
結果の部分は、最終的に
神にゆだねるしかないんです。

しかし、やれることは全てやった上で、
その結果を神に委ねる心構えは
大切だと感じます。

この話を読んだとき、
パっと思いついたのは
私の趣味であるカードゲームでした。

ゲームの勝敗は、最終的に運に左右される部分も
非常に大きいです。

ただ、「勝つ確率を上げるためにやれること」は
沢山あります。
自分がやれることを尽くしたかどうか、
それが大切です。

結果に一喜一憂することなく
自分がやれることをやったかだけを
問い続ける方がいい、ということです。


今後の新生活においても、
多くの新しい挑戦が待っています。

頑張ってやったところで
結果がどうなるか、ということは
それこそ「神のみぞ知る」わけです。

大事なのは、今の自分にできることを
しっかりとやり切ることです。

やりきって、あとにくる結果は
天命に委ねるというスタンスで
日々を過ごしていきたいと思います。

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