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自然と人間社会に共通する進化の法則「コンストラクタル法則」

こんにちは、らるです。

突然ですが
「コンストラクタル法則」というのを
ご存じでしょうか?

私も、この本を読んで初めて知ったのですが
面白い話だったので紹介します。

コンストラクタル法則は
物理学者エイドリアン・ベジャンが
提唱した理論です。

コンストラクタル法則は、
「流れがあり、かつ自由な領域があるなら、
より速く、より滑らかに動くように進化する」

という原理です。

この法則は生物にも無生物にも適用されます。

例えば魚は水中で滑らかに動けるように進化し、
鳥は空中で効率的に飛べるように進化しました。

人工物も同じです。

飛行機や船も、それぞれの環境で
最も効率的に移動するために、
より速く、より滑らかに動くように進化しました。

これは、生物だけでなく、
技術も環境に適応して形を
変えるということを示しています。


さらに、この法則は人間社会にも適用される
というところが面白いところです。

経済やインターネットなども
すべての流れがより速く、
より滑らかになるように進化します。

しかし、その結果として、
「べき分布の階層性」が形成されることになります。

つまり、大きな川が、本流と支流…
水が多く流れる方と、
少なく流れる方に分かれるのと同じように

ごく一部の大企業やウェブサイトが
大部分のリソースやアクセスを集め、
多くの小規模な企業やサイトは
少ないリソースに留まるのです。

この不均衡は、
「自由が拡大すれば階層化が進む」という
コンストラクタル法則によるもので、
社会が豊かに自由になるほど、
不平等も広がるという現象
です。

これは不公正ではなく、
進化の法則に基づいた自然な過程
ということになります。

また、進化は、制約が少なく、
流れがある状態でなければ進まない


ということも、この法則から理解できます。

これが、日本の成長が止まっている理由でも
あります。

日本社会が長い停滞にあるのは、年功序列・終身雇用によってサラリーマンが会社に〝停滞〟し、赤字の会社を政府が保護することで「ゾンビ企業」が市場に〝停滞〟しているからだ。

橘 玲. テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想 (文春新書) (p.194). 文藝春秋. Kindle 版.

人の流れも
会社自体の流れも
止まっているから進化しない

なるほど…と、思える話で
私にとってはここが一番
面白かったです。


進化のためには、
流れを自由にする

これは頭においておいても
いいんじゃないかな、と思います。


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