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効率的なだけでは、非効率になる

こんにちは、らるです。

今日は、効率を追求することの
意外な落とし穴
について、
考えてみたいと思います。

先日読んでいた本に
こんな一説がありました。

効率的に仕事をすることは大事だが、それが過剰になると、じつは非効率になる。 「本は自分の興味のあるものだけでいいから、ネット書店だけ利用する」ということをやるとどうだろう。 最初のうちは、効率的に見える。しかし、効率を重視するあまり、「書店で偶然に面白い本と出会わなくなる」という非効率な結果が待っている。 つまり、遠回りによるメリットがなくなってしまう。

ひろゆき. 99%はバイアス (p.203). ダイヤモンド社. Kindle 版.

「効率的に仕事をすることは大事だが、
それが過剰になると、じつは非効率になる」


これは中々面白い話ですし
私もうすうす感じていたことではあります

引用文では、本が例にされていますが
まさにこれはその通りで
自分で本を選ぶと、
自分の興味を強く引くものばかりを
選んでしまいます。

基本的には、興味のあることを読む方が
良いとは思うのですが
そればかりだと、視野が狭くなりがちです。

誰かに勧めてもらうとか
書店をぼーっと眺めて適当に手に取るとか
「自分だけなら手に取らないような本」を
手にする機会はあった方がいい
と感じています。

例えば
私は所属しているコミュニティがきっかけで
『野生の思考』や『功利主義』を
読んだりしました。


おそらく、一人で選んだ本を読んでいるだけで
考えることがなかったであろうことを
考える機会が出来、結果的には
私自身の視野を広げられて
よかったと感じています。


現代はAIが「自分の求めるもの」を勝手に推薦し、
効率化を進める時代
です。

このように自動的に情報が
フィルタリングされることで、
見たいものだけが見える状態に
なりがちなんですね。

それはそれで楽しいからいいじゃん…という
考え方もあるとは思うのですが

もし、よりよい人生を目指すなら
効率的なだけでは足りなくて
「偶然」に頼らざるを得ない
という面は
頭に入れておいてもいいかと思います。

グランボルツ教授が提唱する
『計画された偶発性理論』では
こんなことを言っています。
(中略)
「偶然」を積極的につくりだしながら
それを楽しみ、ある程度は勇気をもって
リスクを受け容れた上で
キャリアを切り拓いていく…

そんなしなやかさが必要である

偶然が起こるのは
最適化されたネット上ではなく
やはり、リアルの場ではないかな、と
私は思います。

ネット書店だけでなく、
リアルの書店に立ち寄る

ネットで好きなことの話だけを
するのではなく
リアルで集まって、幅広い人に出会い
幅広い話に触れてみる

こういったことが大事なのではないかと
改めて感じています。

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