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ご当地スーパーについて思うこと

節約や節制という意味ではあまり賢いやり方とは言えないが、平日休日問わず、ほぼ毎日、スーパーマーケットに立ち寄る。
「通勤経路にスーパーが建っている」というのもあるが、単純に「好きだから」が理由と言って支障はない。

全国規模で展開するお店もよく利用するが、良くも悪くも画一的であるという面がある。
どの店に行っても同じ(もしくは同等の)品物が大体同じような価格で売られているのは大きなメリットとも言えるが、毎日キッチンに立つ身としてはやや・・マンネリを感じざるを得ない。

マンネリを解消するために僕が週1回程度で足を運ぶのが、仙台が誇るスーパーマーケット「つかさ屋」だ。

昭和36年にその歴史が始まり、現在は仙台市内に6店舗を展開、地元民から安定した人気を集めている。

…などという書き出しをすると会社案内のようになってしまったり、「新鮮」「品揃え豊富」「安い」などのキーワードを羅列するだけでは、どこの店の紹介にでも当てはまるしょうもないご当地ブログにありがちなくそつまらない内容になってしまう。
当記事では僕が思う「つかさ屋の注目ポイント」を3つに絞り、写真を交えて紹介したい。


①惣菜、魚介が美味い

つかさ屋の海鮮丼や寿司、惣菜が好きだ。

おびただしい数の弁当
海鮮丼
たしか700円くらい
カニちらし丼(ウニ、いくら入り)
たしか1,000円くらい
ヤンニョムチキン弁当
465円
竜田揚げにヤンニョムソースがかかっている…

ヤンニョムチキンについては随分と独自の解釈で作られている感もあるが、どれも味も申し分ないし、ボリューミー。

また、海鮮系も美味しい。
海鮮丼に関しては刺身の形状、大きさが不揃いな部分が多い。
恐らく、お造りや寿司などの「見た目重視の商品」を作る際に出た端っこの部分を有効活用していると思われる。
その為か、味や量に対して値段が安く感じられる。

この世のあらゆる食品の中で一番美味いのは「端っこ」だ。
羊羹、カステラ、海苔巻き、フライドポテト、ウインナー、どれも端っこが一番美味いに決まっている。

家でパーティー的なことをする際に寿司が欲しい場合も、ほとんどつかさ屋に注文している。

ガチな魚屋さんが入っている感じ。
マグロ、まぐろ、鮪。


②品揃えが独特

地元に根ざしたスーパーとはいえ、全国各地、特に宮城県を含む東北6県のご当地商品の仕入れにも力を入れていると思われる。

写真上段中央の「コムラのなんばんみそ」。
青森の食品メーカー「コムラ醸造株式会社」で作られている、全国的には「知る人ぞ知る」的なやつ。
「みそ」とは名乗っているが、調味料としての「味噌」ではない。
野菜を辛めの味噌で仕立てた漬物だ。

青森に出張に行った際に買ってくる機会が多いのだが、これを青森県外で手に入れるのは難易度が高め。
僕が知る限り、岩手県内の一部スーパーや仙台駅構内の土産物店で小型サイズのものが売られている程度だと思っている(僕調べ)。


こちらは宮城県・岩出山町の名物、かりんとう。
宮城県内では有名なお菓子なのだが、「一斗缶に入っている」というのも名物ポイント。
スーパーで売られる際には袋入りになるケースが多いので、一斗缶で売られている光景は(仙台市内では)なかなかのレアケースだと思われる。
ちなみに、もちろん美味い。

③陳列が独特

百聞は一見にしかず。
商品に表示された文字の向きを見ると一目瞭然だ。

逆さ
逆さ
MONSTERも逆さ

初見だと「自分の頭がバグったのだろうか」と不安になるような光景だが、缶飲料は基本的に上下逆さに並べられている。
「お客さんが直接口を付ける部分が汚れないように」という配慮だそうだ。
「本当に」衛生的かどうかは別としても、こういう粋な取り組みが僕は好きだ。
ペットボトルや瓶類は上下正しく置かれている。
きっと意味がないので。
これらを逆さにし始めたら、それはただの悪ふざけになってしまう。


全国に展開するスーパーにも日々お世話になっているが、地元ならではの会社の勢いがどんどん失われていくのを目にするのは、やはり寂しい。

そんな中、つかさ屋は独自路線を突っ走り続けているように、僕には感じられる。
決して「安さに特化した店」ではない。
凄く安いという訳でもないし、凄く高いという訳でもない。
ただ、「この値段でこのクオリティは凄い」と思わされる品物が多い。
「ここでコレが買えるなんて」「こんな商品が世の中にはあったんだ」という驚きを提供してくれることもある。

何も考えずに訪問すれば、一見して「どこにでもある普通の地元スーパー」なのだが、よくよく見ると上述のような特徴がそこかしこにある。
週末ともなればレジには行列が作られ、客のカゴに入っている品数をみても客単価の高さは他の大手スーパーよりも若干上を行っていると思われる。
年末年始は特に大量の客でごった返している。

品物の中には東北旅行のお土産として買って帰れるものも多いはずだ。
仙台にお越しの際は、ぜひ寄ってみて頂きたい。


と、ここで気付く。

どこにでもある、しょうもないご当地ブログのような記事を書いてしまった。
こんな時、どうやって締めていいのか分からない。
(「笑えばいいと思うよ」などというコメントはちょっとめんどくさいので遠慮申し上げます)

えぇっと、……皆さんの地元にも特徴的なスーパーはあるでしょうか。

気合いの入ったご当地ブログのような記事をお待ちしております。
気が向いたら、この記事を埋め込んでください。
読みに行かせて頂きます。



2024/1/9追記

ぺれぴちさんから頂いたコメントで、写真の載せ忘れに気付く。
食堂も併設しており、とても素朴なメニューが安価で提供されているのでご興味ある方がいらっしゃれば是非。

こちらはラーメンとカレーライスのセット。
税込550円。
味は…超普通。


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