杉戸町新庁舎整備note NO2 町民ワークショップ
2022年度から杉戸町の新庁舎整備基本構想の策定を進めています。
今回は2023年年4月から6月まで合計3回実施した、町民ワークショップについて振り返ってみたいと思います。
〇ワークショップ参加者公募
2022年10月にワークショップの参加者を公募、さらに同年11月に追加で公募を行いました。そして、町内の3つの高等学校から3名ずつ計9名を追加募集して、30名でスタートすることになりました。
〇第1回ワークショップ 2023年4月23日(日)
1回目のワークショップ、まずは役場の現状をみていただこうということで、1時間弱で庁舎見学ツアーを開催しました。
1敷地に建築年の違う5つの建物があります。(小さい倉庫などはもっとあります。)
左から文書保存庫、本庁舎、第1庁舎、第2庁舎、第3庁舎です。
本庁舎、第1庁舎、第2庁舎、第3庁舎は渡り廊下で行き来できるようになっています。
3つのグループに分かれて庁舎見学ツアーを行った後、5つのグループに分かれてワークショップを実施。テーマは今まさに見てきた、「庁舎の課題」について。
初対面ということもあり、緊張感もあるグループワークでしたが、みんなで出し合った課題を整理して、5つのグループから発表し、共有しました。
各班共通の意見
①庁舎内が狭い、机の書類やPCの画面が見えてしまう。
②課の位置が分かりにくい、第〇庁舎といわれてもわからない。
③エレベーターが少ない(1箇所しかない)
④廊下が狭くて長い、階段が急
⑤雰囲気が暗くて行きづらい、薄暗い
⑥どこから敷地に入るのか分かりづらい、国道から入りづらい
⑦ほっとできる、食事できる場所がない、子育て世代が安心して利用できない
⑧職員が働きにくそう、机が狭い、ロッカーが小さい、女性目線でない
各班で特徴的だった意見
A班 駐車場が無秩序、外国人向けの設備なし、職員の休憩場所なし
B班 緑が少ない、議場が立派すぎ、防犯・プライバシー確保が不十分
C班 待合の椅子少ない、打合せ場所少ない、情報発信スペースなし
D班 トイレ汚い、職員が自席でランチ、書類が多い
E班 職員が働きにくい環境、入口多い、待ち時間が長い
〇第2回ワークショップ 2023年5月28日(日)
第1回目の課題を踏まえ、新しい杉戸町役場に必要(重要)な機能について、ワールドカフェ方式でグループワークを行いました。
キーワードは6つ。利用者目線、職員目線、防災、屋外の使い方、複合化多用途化、その他の項目でアイデアをどんどん出しながら、30分程度で席を移動しました。
最後の3回目のワールドカフェのグループで発表者を決め、5つのグループからどんな意見が出たのかを共有しました。
・防災
1階部分を駐車場にする、かまどベンチ設置、太陽光・風力発電設備の設置、耐震性の確保、防災センター設置など
・利用者目線
プライバシーが確保された相談スペース、わかりやすいインフォメーション、Wi-Fi設置、ユニバーサルデザインへの対応、来庁しなくても手続きができる、カフェ・食堂の設置、エレベーター設置など
・職員目線
庁舎内無線LANの設置、ランチルームの設置など
・複合化、多目的化
農産物などが販売できる場所、コミュニケーションできる場所・貸出スペース設置など
・屋外の使い方
緑を増やす、公園・広場の設置、情報掲示板の設置、杉戸農業高校とのコラボレーション強化、EV充電設備設置、駐車場確保など
・その他
庁舎を適正な規模にする、SDGsへの対応、杉戸宿・学校との連携、建築意匠への工夫、マスコットキャラクターの活用、雨水利用など
ワールドカフェでは様々な意見がでましたので、最終回となる3回目では元明石市長が取組んだ事業選択手法を取り入れて、まとめていきます。
〇第3回ワークショップ 2023年6月11日(日)
前回のワールドカフェで発散したアイデアを集約していくグループワークを行いました。6つの視点で分類したテーマごとに、
・Must 絶対に必要な機能
・Better あったほうがいいと思う機能
・May あったらいいけど、なくてもいいと思う機能
・Don't いろいろ考えたけど、やっぱりいらない機能
の4つにわける議論を行いました。
また、現在新庁舎整備審議会でも議論をしている、6つの基本方針(案)の概要を説明し、重要なポイントについてグループで議論してもらいました。欠席者が多かったグループには職員も混ざって一緒に考えます。
6つの基本方針(案)
〇町民の安心・安全を支える庁舎
〇誰もが利用しやすく、働きやすい庁舎
〇社会環境の変化に柔軟に対応できる庁舎
〇自然環境に優しい庁舎
〇「杉戸らしさ」にあふれ、親しみと誇りを持てる庁舎
〇建設・維持管理コストを抑えたコンパクトな庁舎
それぞれのグループワークの後に、いよいよ5つのグループによる発表。
まだまとめ資料が出来てないので、私のメモの範囲での感想としては、
・防災
庁舎は非常時に災害対策本部としての機能はmustであり、太陽光などの創エネ、蓄電、ヘリポート、高台の広場など
・利用者目線
プライバシーが守られる、ユニバーサルデザイン、ワンストップ窓口、Wi-Fiなど
・職員目線
DX推進、ランチルームなど
・複合化、多機能化
出張販売、マルシェ、インフォメーション機能強化、交流スペース設置
・屋外利用
イベント広場、オープンスペース、入口の制限、歩行者の安全確保など
・その他
SDGs、情報発信強化、ZEB、創エネ、杉戸宿、外観、ゆるキャラなど
が重要なポイントして議論されたようです。
そして、基本方針(案)では、
誰もが利用しやすく、働きやすい庁舎
町民の安心・安全を支える庁舎
建設・維持管理コストを抑えたコンパクトな庁舎
社会環境の変化に柔軟に対応できる庁舎
が特に重要なこととして発表がありました。
発表後には各班でワークショップの振り返り、参加者による記念撮影、参加記念品として、杉戸町産コシヒカリ精米5kgをお渡ししました。
今回でワークショップは終了となりますが、LINEオープンチャットで参加者との情報交換を継続していきます。
さて、6月23日には審議会の視察で桶川市役所と下妻市役所に伺います。
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