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なぜ黒髪にしなきゃいけないの?-自分らしさと就活の間の葛藤

普段、ブランディング・ディレクターとして
さまざまな企業さまのブランド構築をする傍ら、
大学でキャリアデザインの講師としても活動しています。

キャリアデザインは、俯瞰してみると人生そのものの戦略でもあるので、
そういった意味で「自分らしさ」を考える
個人のブランディングに関わってきます。

今日はわたしが受け持つ学生からの相談から。
「黒髪に戻さなきゃダメですか?」


毎年キャリアデザインのゼミを担当していますが、
この相談は毎年1人はいます。
話を聞いていくと、髪の色を明るくすることで、
「これが自分らしい」
「この髪の色の自分が好き」
という自己承認が彼らの中で起きているようです。

わたしはその想い自体はとてもいいことだと思いますし、
実際学生にもそう思うことを伝えています。

学生とわたしとの対話は、これをベースとして
そこからが本題。

この「自分らしさ」を使って、
直近の目標である「就活」をどう過ごしていきたい?
というところがキャリア戦略を考えていく上で大切なのですよね。
そこには、シミュレーションをしたうえでの
リスク回避が必要。
こうなったら困るな、こういうのは嫌だな、
といったことを考えながら、
「こうなりたいな」をかなえていくんですよね。

この観点で考えていくと、
「こうなりたいな」をかなえるうえで
明るい髪色は効果的なのかを考えないといけない。

一方、髪の色で左右されるような業界ではないのであれば、
明るい髪色はリスクでない、と考えられるので、
万が一面接官にそ髪色のことを聞かれたときを想定し
何を表現しているのかを説できるように
準備しなきゃいけない。

これから生きていくうえで大切な分岐点の一つとなる就活。
明るい髪色を「いい・わるい」で捉えるのではなく、
「自分は何を表現したいんだろう」
を深く考えるチャンス
です。

こんな風に生きたいな、をかなえる人生戦略・キャリア戦略は、
「自分らしさ」をどう表現するかがないと、
誰の人生をいきているのかわからなくなることも。

要するに、就職活動が
自分の人生の貴重な時間を費やす仕事(会社)
を決める真剣な場であるとき、
どのように就活に向き合いたいか、
自分の何を見てほしいか、
を「考える」工程が大切なのですよね。

自分の視点だけでなく、
相手の目線になって考えてみる、
その会社のお客様の視点になって考えてみる、
そんな「1つのことを多方面から考える」
ことをレッスンしてほしいとおもっています。

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