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適応障害との共生日記⑥ タブー化された言葉についてどう考えるか

はじめに

前回の記事、たくさんの方に読んでいただいて、本当にうれしいです。
ありがとうございます。
下記にリンクを貼るので、もしよろしければ一読くださると嬉しいです。

さて、本日考えたいことを端的に言うと、「頑張って」「頑張る」という言葉についてです。
適応障害を患った僕が、この言葉をどのように捉えるのかをまとめるだけまとめたいと思います。
※病気が重度に進行しているなど、考え方には個人差が当たり前にあるので、参考程度にお願いします!
それでは、よろしくお願いします!

一般論的NGワードについて

巷では、うつ病や適応障害など、何らかの精神疾患を患った人に対して、
「頑張って」とか、「元気を出して」などの言葉はかけてはいけないという風潮(タブー)があります。

これは、うつ病になると脳が疲弊して機能が低下し、頑張るための気力すらで出てないためらしいです。頑張ろうとしているのに心と体がついてこない状態で人から「頑張って」と言われても、焦りと重責を感じるばかりで症状の悪化を引き起こしてしまうこともあります。

そのため、「頑張って」と言われると、反射的に「自分は今、頑張ってないのではないか?」と強く感じてしまい、返って追い込んでしまう、という流れでしょうか。頑張れない自分に何の価値も無いと思ってしまうのかな。もしかしたら、頑張っているのに、それを認められていないように感じてしまうのかも。
つまり「頑張って!」が、「今の努力では足りないから、これからもっと頑張らなきゃね」とか今までの自分を否定しているものと変換してしまうのかもしれません。

でも、これを理解している健常者(ここでは、精神疾患を患っていない人のことを指します)はどのくらいいるのだろう。。。
現に僕の父も、ついこの間「いつまでも適応障害って言ってらんないから、頑張ってはやく治さなきゃだな。」と言われ、腹が立ったことがあります。
とはいえ、「頑張って」という部分より、問題は文の前半部分ですが笑

健常者のいう「頑張って」を変換する

前述した「頑張って」という言葉に関し、僕たちはどのようにしたらストレスなく対処できるのでしょうか。
もちろん、「なんで精神疾患にもなってこっちがわざわざ変換しなきゃいけないんだ」とか、「頑張ってって言葉を言わなければいいだけの話で、こちらが負担を負うべきではない」などのいう意見はあると思いますが・・・。

そう言ってこちらが「待ち」の状態でい続けても、頑張ってと言ってくるのは「相手」であって、それを自分から避けることはできません。

「頑張って」って言ってきた相手に対し、「そんなこと言わないで!」と言い返すだけでも労力を要し、面倒くさいと思います。

かといって、「頑張って」と言われるたびに焦って落ち込んでいても、ただ心が疲れるだけ。どちらにせよ疲れてしまいますよね・・・。

それなら、最初は大変でも、「頑張って」という言葉を自分なりにつらくない言葉に変換することはできます。言葉自体変換しなくても、意味合いを別角度で捉えてみるとか。

僕の捉える「頑張って」

僕が病気を治すのに「頑張って」と言われたら、こう考えるようにします。

言ってきた相手も何かを頑張っているし、関係ない誰かも何かを頑張っているし、同じ病気の人も、健康な人も、とりあえず何かを頑張っている。それぞれ頑張っている対象は違っているのだから、「頑張って」と言われたことに対し、素直に「俺は病気を治そう」とだけ思います。


俺は適応障害で悩んでいるけど、あなたはその痛みがわからないんですよね??とかは一切思わないようにしています。
だって、極論僕も健康な人の気持ちはわからないし、相手は適応障害ではないってだけで、別の痛みを持っているかもしれないし
同じ痛みでも、人によって痛さとか感じからは違うから、自分と同じ状態ではないからって自分の方が辛い、あなたは大したことない、と思うのは野暮ですよね。。。
なので、話はずれますが、時折Twitterとかで見かける、うつ病を疑うようなツイート(○○って考えてる時点で、あなたはうつ病ではない。うつ病の人は○○って考えられないから!!とか、うつ病の人は自分からうつ病だなんて言わない、とか、自分で気づいて病院行けている時点で病気ではないとか・・・実際僕のTwitterのDMに届いているものもあります。)も、人によって痛みの感じかたは違うし、あなたは「うつ病かもしれない!」と相手に言うことができても、「あなたはうつ病ではありません。」と言える根拠はどこにもないんじゃないかな・・・と思ってしまいます。

・・・・・出ました。書いているうちに本題からずれているような・・・。

とりあえず、相手が「頑張って」と言ってきたことに対して、自分に気持ちがドギマギ揺れて不安定になることがもう面倒くさいんです!!

なので、僕は「頑張って」という言葉に対し、素直に「病気を治す」とだけベクトルを向かせます。
そもそも、僕の目的は病気を治すこと。
休職することも、病気のことを考えないようにすることも、ゆっくり休むことも、自分と向き合ってみることも、全部全部受け身だけでは治らないと最近感じています。
変にベクトルがぶれることが無いよう、「頑張って」病気に向き合い、治すことに決めました、というお話。


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