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本の紹介3_マネーボール

皆さんこんにちは。

本日はマネーボールという本の紹介をしたいと思います。
こちらは山口周さんやボストンコンサルティングの元日本代表内田和成さん等がお勧めしている本です。

簡単に内容をご説明すると、MLBのアスレチックスという貧乏な球団が、潤沢な時間を持ち有名な選手をどんどん集めているヤンキース等の球団に立ち向かい、メジャーリーグの優勝を目指していくという実話の本になっています。
選手を集めることは投資と同じであるという考えのもとどのような選手を集めることがチームの勝利に貢献できるのかということを徹底的に考え、それを実現し、最終的にはリーグ優勝を実現させるという話になっていて、それをGM目線で書かれているものになります。

読み物とし面白いのはもちろんのこと、ビジネスマンにも様々な示唆を与えてくれる本になっています。
私が面白いなと感じた点を下記に記載します。

* 常識を疑う
    * これまで野球選手の評価は打率、ホームラン、盗塁、打点等で評価をしていたが、実際に勝利に貢献する人はどういう人なのかということをデータで整理を行った
    * 結果として、長打率や四球を含めた出塁率が勝利に貢献していることがわかり、そのような選手を獲得することにした
* 状況を正しく捉え、改善に向けて考え抜き、やり抜く
    * アスレチックスという球団はヤンキースのように時間が潤沢でなく、資金に限りがある中で、どのような選手を集めることが勝利に繋がるのかを考え抜いた
    * 様々な逆風があるなか、自身の考えに基づいた選手を入団させ、最終的にはチームを優勝させることを実現した
まず、常識を疑うという点ですが、こちら色々なビジネス本にも書かれていますが、その大切さを実感します。
資金に限りがある中、本当に勝利に貢献する選手はどのような人か?というのをデータ化し、導出していきます。
これまではベテランのスカウトが良いと思う人を集めていましたが、それをどのチームも大きく変わらず、つまりは人気選手になるので、獲得するには多くの資金が必要です。
しかしながら、取った選手が必ず活躍するかというとそうでもない、逆にそこまで人気でない選手が活躍したりする、これはどういうことか?ということを起点に問いを立て、常識を疑い結論を出します。
巷で当たり前となっていることを鵜呑みにするのではなく、本当に勝利に貢献する選手はどのような選手かという問いを立てて、仮説を検証していくことの大切さを非常に実感します。

次に状況を正しく捉え、改善に向けて考え抜き、やり抜くという点ですが、こちらも凄いという他ないです。
自分が野球チームのGM(選手を獲得したりして、チームの運営をする役割)を任されて、優勝を目指すというミッションを与えられると大抵の人は選手を獲得する資金を下さいという考えになると思います。
そうではなくて、このチームには資金がないという状況を正しく捉え、ではどのようにすれば優勝できるチームを作れるのか?という問いに対して出した結論が、長打率と出塁率の高い選手を獲得するということでした。
これを検証するために様々なデータを集めた上で、立証し、それを実際のチーム運営に活かして優勝まで持っていきます。
この考え抜く姿勢とそれを成果を出すまでやらなくという姿勢が非常に素晴らしいと感じるのと同時に、ビジネスの世界でも同じであると感じました。

皆さんも上司やクライアントから無理難題が降ってきた際に、もっと時間があればとかもっと情報があればできるのにというようなシーンがあると思いますが、そのような時にこの本のポイントを意識してもらえると良いかと思います。(私ももちろんですが。)
今の状況を正しく捉えて、できることは何かを考えてやり抜く。また、常識を鵜呑みにするのではなく、ゼロベースで考えて常識を疑うことで新たな考えを導出する。

これらを是非参考にしてもらえると幸いです。
こちらの本は実は映画化もされているのでそちらを見ていただいても学べる方思います。

それではまた。

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