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幼馴染と旅行に行ける幸せ

今から10年前の話。
幼馴染4人でグアムに行っていた。

友人Aー海外旅行初めて
友人B ー海外旅行30年ぶり
友人Cー毎年数回の海外旅行に行くセレブ
そして海外旅行デビューして2年目の私

勿論頼りはセレブの友人C。
手取り足取り海外旅行についてのレクチャーを受けながら
半年も前から準備を進めていた。

パスポートってどこで取るの?
いくらかかる?
ドルはどこで替えよう。
飛行機の中で書くものって何?

まるで修学旅行前の子供である。

ひと月前くらいからはクリスマスとお正月を待つ子供のように
カレンダーに付けた印の日まで「あと何日?」と指折り数えていた。

50歳のおばさん達なのに幼馴染と一緒だと気分は子供にかえってしまう。


満喫していた3泊4日のグアム旅行がもうすぐ終わるころ

「10年後も4人でここに来ようね」

と約束した。

2012年12月のグアム 


10年後は60歳。

あの頃の私には途方もなく遠い日に思えたし
還暦を迎えた自分の姿を想像することもできなかった。
ただこの楽しい時を、また10年後も一緒に過ごそうと言った友人の言葉が嬉しかった。


そして10年。

コロナなどという未知のウィルスに世の中がかき乱される想像は多分誰にもできなかっただろう。

海外旅行などとんでもない話になっていた。

それでも誰一人あの時の約束を忘れてはいなかった。

10年の月日は、私が思っていたよりあっという間に過ぎていて
「あの頃」より経年劣化はしたが変わらない4人の関係でいたことが嬉しかった。


コロナ禍は明けることを知らない勢いで居座り続けているけれど
それでも少しずつ日常を取り戻すようになって
私たちは旅行の計画を始めていた。

2月、海外旅行はまだハードルが高いと思って決めた行先は沖縄だった。

飛行機に乗って行くのだから気分は海外。

60歳になっても4人集まれば子供のままで
民謡居酒屋で踊るわ美ら海水族館で笑い倒すわの大はしゃぎだった。

2023年2月 沖縄カヌチャリゾートホテルにて

あれから早半年。

私の失業期間もそろそろ終わり
新しい職場に通う日が始まろうとしている。

「約束の10年」

今度は70歳だ。

また元気で集まれるように健康と旅行資金は必須だ。

知り合って56年。
ずっと同じ学校に通ってきた友人と
変わらず笑い合えることを本当に幸せだと思う。

10年後、近場の温泉旅行でもいいので
実現できることを楽しみしている。

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