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終戦の日を前に思うこと


8月に書こうと思っていた記事を、「創作大賞」への参加チャレンジで前倒しにしてしまったので、5月の記事を今一度あげさせていただこうと思う。


私が生まれたのは、戦後18年経った時だった。

子供だった私にとって戦争は遠い遠い昔の話で
ヒット曲だった
「戦争を知らない子供たち」
を兄と一緒に歌っていたのを思い出す。
そう、私たちは戦争を知らない子供たちなのだ。

還暦を迎えるような歳になってあらためて思うと
18年前など、「ついこの間」という感覚だった。

両親が「戦争中は、、、」などと
いちいち戦争の時の事を持ち出すことに辟易して
「もうそんな昔の話は要らない」とうんざりしていたことを
今更ながら申し訳なく思う。

思春期も青春時代も、戦中戦後の大変な時代だったのだ。
戦争は、戦地で戦う人だけでなく、
あの時代を生きていた全ての人が辛く大変な思いをしていたに違いない。

自分の子供が産まれてから、
戦争映画やドラマを観るたび号泣するようになった。

我が子を戦地に送り出すなど考えたくもないことだ。

お国のため?

冗談じゃない!

命と引き換えにする「お国」って何?


父は昭和天皇が出てくるテレビが嫌いだった。

皇居で「天皇陛下万歳」と叫ぶ人を見て
自分はとてもそんな気持ちになれないと言っていた。

芸能人を見ても気に入らないと思うような人が出ると
テレビに向かってブツブツ言い出すような父だったので、
同じように単に「好きではない人」だと思っていたけれど、
やはり色々な思いがあったのだろうと今では理解できるような気がしている。

社会全体が狂気に満ちていた時代だったのかもしれない。


平和ボケと言われて久しい。

戦争なんて遠い遠い昔の話。

それでいい。

語り継いでいかなければならないことは
戦うことの愚かさ。
決して命を軽んじてはいけないこと。

私たち日本人は、戦争の愚かさ、悲しさをいっぱい経験して
そこから学んだことを78年間守り通して来た。
戦争に勝った負けたではなく、
過去の経験を活かせる国であることを誇りに思い
これからも平和を願い実践し続ける国であって欲しいと思う。

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