ある夜
夫のいびきのせいか暑さのせいか
ちいさきひとが目を覚ます
もだもだ ばたばたする音でわたしも起きる
いつもは夜明けまで寝るのに今夜は少し早い
昼間に予防接種を打ったから身体がだるいのかな
おっぱいを飲んでまた寝に入るちいさきひと
でも一度起きてしまったわたしは
赤ちゃんのように簡単には寝られない
夜眠れなくなってしまうと
嫌なことをたくさん思い出したり被害妄想したり、孤独をすごく意識する
もう数年ずっと孤独を感じている
心にあいた穴がずっと塞がらないかんじ
身体の痛みがまた心の痛みを強くする
行くあてがない 誰も頼れない
こんなにそばに愛しい塊がいるのに
不思議だね