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マガジン:パルプスリンガーズまとめ

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超巨大自由売買商業施設”Note”を舞台に描くクリエイター達のとんちきうろんトラブル日常!
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#不幸な事件

その黒き書に触れるな -1-

「たかが本だろ?こんな厳重に保管する意味あんのか?」  場所は地下図書室と思しき暗い正方…

その黒き書に触れるな -2-

 非常灯だけが灯った薄暗く、幅広い通路を白衣のM・Tと黒衣の俺が行く。 彼の案内によればこ…

その黒き書に触れるな -3-

 重い鋼鉄の戸を開けて入り込んだ先は視覚的には一般的な図書館のそれと大差ない。整然と並ん…

その黒き書に触れるな -4-

 金庫戸解放からいきなり目の前に向かってきたノイズを引き抜いたナイフで唐竹割りに両断、斬…

その黒き書に触れるな -5-

 図書館の正門から外に出た俺達の視界に入ったのは蚊柱の超大規模版の様な黒いノイズの竜巻だ…

その黒き書に触れるな -6-

 こちらが追撃に移る前に、黒く脈打つノイズの巨人は一際激しく脈打ち、頭部らしき部位から赤…

光の辻説法者、闇系の暗黒ガールに接敵する

「あ~俺が漫画の感想書くだけで天から金がガボンガボン振ってきて発狂した学級会の奴らが血を噴いて惨死しねぇかな~」 「ナンダソレ。まあCORONAなら既に降ってきているな」  週末、クリエイターとその作品を求めてきた人達でごった返す超巨大自由売買商業施設”Note”。その一角にひっそりと存在する胡乱窟、バー「メキシコ」には朝早くから通い詰めるうろんなクリエイター、通称「パルプスリンガー」達がたむろしていた。  その中のテーブルの一つに着座し、CORONAをあおっているのが冒

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-1- #ppslgr

「マグロだ」 「お、おう」  超巨大自由売買商業施設”Note”。その一角にあるバー「メキシ…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-2-

 快晴の大海原を、黒鉄の巨影が行く。海上にあってなおその姿は陸の堅固なる要塞の如く、突き…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-3-

「俺の爺様は何か名を残すような海兵って訳じゃなかった。あくまで艦を十全に稼働させるために…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-4-

「ポイントに着いたぞ~」 「あいよ」  戦艦「武蔵」がその巨体を海上に留める。この威容の…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-5-

「俺は何も聞かなかった」 「タンマタンマタンマタンマ!」  しゃべるマグロを前にしばし硬…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-6-

「しかし、肝心の場所についてはノーヒントだな。どうやって見つけた物か」  思案を巡らせる…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-7-

 曇天はいつしか雷雨に代わり、稲光が天と地の狭間を切り裂く中、戦艦「武蔵」の砲撃は1キロメートル級の怪物クラゲの巨体へとあやまたず降り注ぐ。もちろんクラゲの方も黙って身を任せるわけではない。数えきれないほど多くの触腕を前方にかざすと盾にし砲弾をしのぐ。着弾の破壊でちぎれ飛ぶ触腕の管からマグロが飛び出ては吐き出されていく。  俺はというと己が機体を宙に翻し、疾駆。青白い光を機体背部の翼型スラスターにまとわせ音速を軽く超える。俺の機体を触腕が絡めとろうとその魔の手を伸ばすが、ど