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精神科医・名越先生のファンが体癖論を学ぶ#2奇数・偶数体癖の違い

この記事は、野口晴哉のぐちはるちか氏の書籍『体癖』のまとめ・読書感想文になります。前回のまとめ記事はこちらから。

▼ この記事がおすすめの人

  • 動画で見て『体癖』に興味を持ったけど、書籍まで読むのは面倒くさい人

  • 9種から見た『体癖』への考え方が知りたい人

  • 奇数・偶数の体癖の違いが知りたい人

では、早速以下から本題に入ります。



本題:人間の体構造はみんな違う。異なる体構造が個性のもとを生む。

奇数と偶数の体癖の違いを知りたいだけの人は、次の項まで飛ばしていただいて構いません。

鳥類の中でも飛べる鳥と飛べない鳥がいるのは、体構造の違いによるもの。

実は人間の中でも、体構造に微妙な違いがある。血で繋がっている親と子どもでさえも。その差が仕草や癖の違いを生み、個性や価値観の差を生んでいる。

なぜその体構造で生まれてくるのか、正確にはわかっていない。敢えて答えるなら『生きたい』という要求があるからだ。

私たちは生きたいから精子の状態から体を作りあげ、死ぬまで要求と主張を繰り返している。自分の存在を他者に認識してもらい、集団行動をする人間社会で生きていくために。

要求や主張の手段は、2種類の体構造のグループに分けられる。

1つ目が鬱散うっさん要求、奇数体癖と言われる1、3、5、7、9、(11)種。
2つ目が集注しゅうちゅう要求、偶数体癖と言われる2、4、6、8、10、(12)種。

自分の体癖の特徴を知るヒントのひとつだ。対人関係において、どちらの手段を無意識に好んで選んでいるかがわかる。

奇数:鬱散うっさん要求体癖

前回の記事で取り上げたように、人間の体は持て余したエネルギーを無意識に体の内外に循環させようとする働きを持っている。「ストレスを発散したい」「鬱憤を晴らしたい」という気持ちは、体の内から外へとエネルギーを鬱散するためのサインだ。

鬱散要求体癖の人たちは、自分のエネルギーを体を媒介にしてアウトプットするのが癖になっている。パズルや計算をして脳を動かすのが爽快だったり、イライラを食欲に変換したり、いつも同じ手段を好んで発散しているはずだ。

エネルギーをアウトプットできずにいると、体の内側にエネルギーが圧縮される。イライラや疲れになって表面に表れだす。
圧縮されたエネルギーの発散はコントロールがほぼ不可能で、人にあたってはいけないと理性ではわかっていてもイライラをぶつけてしまう。
何度も悪癖を繰り返してしまう原因が圧縮されたエネルギーの暴発によるものだとわかっていなければ、自分も他人も傷つけ続けるだろう。

1種…大脳運動で発散。パズルや計算を解いたりするとすっきり。
3種…胃(食欲)で発散。イライラももやもやも食べるとすっきり。
5種・7種…行動で発散。体を動かしてたらいつの間にかすっきり。
9種…性エネルギーで発散。変な爆発の仕方をする。

私は9種の要素が濃いと思っていますが、パズルを解くのが快感だったり食欲でストレス発散している実感があります。ひとりの人間の側面に様々な体癖の要素を感じることは珍しくないそうです。

偶数:集注しゅうちゅう要求体癖

集注しゅうちゅう要求体癖の人は、他人の関心や注目をひこうとする癖がある。本人の自覚の有無は関係なく、他者に存在を認識してもらいたいという本能からの習性だ。

子どもがいたずらをするのはなぜだろうか。
親から叱られたいわけじゃない。いたずらをすれば親の注意を引けることが本能でわかっているからだ。病気や怪我をしたときに大げさに振る舞ってみたり、大人でも行動の原理は同じだ。

集注要求体癖の人たちは、体の内側で異変が起こる圧縮されたエネルギーの行き先は、体の内側なのだ
緊張してお腹を壊したり、全力疾走したわけでもないのに息が切れたり。本番前に尿意をもよおしたり。心理的な負荷やプレッシャーによって、体のどこかが悲鳴をあげる。

本人たちでさえ、自分に何が起こっているかわからない。鬱散要求体癖の要素が濃い人たちは、なおさら理解できないだろう。

2種…脳がパンクすると胃に負担がかかる。
4種…ストレスがダイレクトに胃にくる。食欲や味覚がなくなる。
6種…息が切れる。
8種…尿意に現れる。悪化すると膀胱炎になる。
10種…丈夫。愛情を注げる対象がいれば何事にも鈍感でいられる。


感想:なんで夫は感情的にならないんだろうと思ってた。私が奇数で、彼が偶数だったからだ。

奇数と偶数の体癖は、圧縮されたエネルギーの矛先が体外か体内かの違いにあるでしょう。

他人から見れば素晴らしい才能でも本人が無自覚なことがあるように、体の反応も当たり前すぎて気が付きにくいかもしれません。

4種の夫にとって胃を痛めたり食欲が無くなるのは日常茶飯事のことで、私から見るとあり得なくても夫にとっては不思議なことではないのです。ストレスや鬱憤が溜まっても決して人や物にあたらないのは、彼の習性がそこに向かないだけ。彼が仏のような人なのではなく、体の内側に集注しているだけ。

自分のエネルギーを循環させるために、自分の癖や習性に気がつくのはとても大事なこと!
私は外側に発散しやすく、どうしても近くにいる夫にあたりがちです。夫にあたり始めたときはもう手遅れ。そうなる前にエネルギーを漏らす方法を掴みたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!「面白かった」「続きが知りたい」と思ってくださったらスキを押していただけると嬉しいです。

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