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ただの落書き 題名 「大人になると分かるようになる」

昔見た映画は
懐かしい人の声は

いつの間にかあの時感じた感動や感情は薄れ
脳の奥深くに入ってしまう。

自分は生きているけど自分の中にある自分のどこかは日々生まれ変わる。
だから大人ってなんでそんなことするんだろって思ってたことが
大人になるとわかるようになる。

すこし悲しい。

僕は27歳になった時すこしだけ子供にかえった。
空が晴れなかったからだ。
クリームソーダがしょっぱくなった。
全ての歯車から外れてみたのだ
それでも時計は回っているんだ
そんな感覚だった。

その時懐かしい記憶がいっぱい出てきた。

そしてしばらくしてから
懐かしい記憶は今までよりもっと奥深い
頭の中に入っていった。

まるでクジラが息をしに海面に出てくるようにそしてまた
深く沈んでいくように

20代後半は脳の仕組みが変わって
昔の記憶がぐっと奥に入っていくのがわかる

寒さや痛さもなんだかすこし身を離れた感覚に感じる。
高校時代寒くて凍えそうな冬の肌寒い感覚、肺に吸い込んだ冷たい空気
寝ぼけながらパンくわえて自転車漕いだりそれもなんだか好きだったのに

大人になるとビールが美味しいと思ったりして

もっと近くに置いておきたい記憶も感覚も全部遠くに行ってしまうのだから
寂しいもんだ。

おとなになっても変わらないのは
好きな人が笑ってくれた時のその気持ち。


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