この本格社会隔離が始まってから、毎日5時台に起きている。
朝目覚めた瞬間に「ヤバ、これはすぐ起きてちゃんと見なきゃ」というほどに空が美しい。
夜明けの空は刻々と変わる。慌ててベランダに出て、空を見ながらモーニングページを書く。（朝起きてからすぐ、思いついたことを思いついたままの速度でA4ページに３ページ、約30分間ノートに書き続けるという脳の排水作業）

その後、この日記を更新する。

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本格社会隔離1日目の朝はかなり絶望していた。朝起きた瞬間にも無論空は美しかったが「今日から何も無い。起きる意味すら無い」と思った。

バイクタクシーすら止まって徒歩圏しか移動できない。しかも警察が外でうろうろして「どこ行く？」と聞いてくるらしく、散歩すらできるか分からない。
レストランのデリバリーも止まったから自炊するしかないのに、スーパーの野菜は買い占めにより不足している（注：翌日には回復）。

今夜友達と会う予定だったがさすがにトぶだろう。今日一日楽しいことが何もない。

前夜には、食材デリバリーアプリで1時間ちかく野菜を漁りながら寝落ちしたので、睡眠の質もあまり良くなかった。（ほぼ在庫切れで、めぼしいものはアボカドとキノコしかなかった。しかもいつも最短4時間後に届くアプリなのに最短お届け日は3日後になっていた）

朝起きた瞬間は、「ホーチミン」でtwitter検索して、この状況が「なんちゃって」じゃないことを確認した。
そんな最悪の目覚めだったにも関わらず、起床直後のルーティンのモーニングページをしていたら、なぜかこのnoteマガジンを動かすことが決まった。

1記事目を投入したらかなり気が晴れて、2記事目の仕込みもできた。そして、その日から、1記事目に書いたとおりの前向きさで過ごせている。

書くことで、何らかの腹が据わったものと思われる。

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本格社会隔離始動により、外出の予定がすべて飛んだ。
（と言っても、既に生活必需品以外の店は閉まっていたし、仕事もオンライン化していたから、外出と言っても週１、２度友人の家に行くだけだったが）
しかしそのことにより自分の時間が増えて、かねてからやりたかったことほぼ全てに手がつけられるようになったのは驚いた。

人と会わないとこんなに時間がとれるものか……。

確かに、友人の家に行って夕食を食べるだけでも、支度や往復時間を含めると5時間くらいかかるものだ。5時間あれば薄い本が一冊読める。

一回人と会うことより一冊本を読む方が大事だとも思わないが、時間に関する盲点に気づけたように思う。

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今日モーニングページに、ふと、「生きていることって何の意味もないな」書いた（書いてから自分で驚いた）。

日常の雑事があると、それをやることで手一杯になる。そして、社会的に意味があるとされている用事（仕事とか他者との約束とか）なら、いちいち「これ意味あるの？」と考えない。

それが無くなり自分のやりたいことを選べるようになった時、
「全て等価で、もはやどれでもいいのだな……」と、前向きな投げやりが現れる。

そのやけっぱちの上で、「自分はこれが好きだからやるんだー」とか「これが意味あると思うんだからやるんだー」と、仮決めでもいいからひとまず決めて、やってみる。

私は人生において、一刻も早く、使命感と言うか、集中、夢中、没頭できるものをロックオンして「私が生まれてきた意味はこれだー」と思いたいのだが、まだそこまでに至らない。

でも、今の前向きな投げやりの先に、確実にそれがあるのだろうと思っている。
だいたいのことは、空虚さの底に落ちきってから、そこから何か掬い取って帰還できるようにできているから。

渋澤怜（＠RayShibusawa）

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お読みいただきありがとうございました。

7月9日より、ベトナム・ホーチミンでは本格的な社会隔離生活が始まりました。そんな中で、久々にnoteを動かし、新規マガジン「周回遅れのステイホーム」を始めてみることにしました。

はじめた動機は

・ステイホーム中の鬱回避策。「何かやった感」を得て前向きになりたい
・私自身が不安に弱く、新たな発令がある度に「ホーチミン」でTwitter検索しまくって、余計な情報に煽られてしまう。そんな中、なるべく落ち着いた、ポジティブな発見のある文章を、まずは自分の、ついでに他の人のために書きたい。
・予定が無い日々にリズムをつけるため

などです。

「毎日書く！」と意気込んで失敗したら更に落ち込んで逆効果になるので確約しませんが笑、なるべく毎日更新したいなと思ってます(過去作リライト含む)。

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