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東大卒のアラサー女だが最近「嫁」が適職な気がしてきた

こんにちは。渋澤怜です。
東大を卒業したくせに「暇そう」という理由で大学職員になり、その後は「毎日2,3時間働いたら月収9万円もらえる仕事」が見つかったので、ベトナム・ホーチミン市に引っ越しました。

今月の労働時間は週10時間以下で、アルバイトも含めて月収は17万円です(ただし物価が安い国なので、タワマンに住んだり、エステに行ったりできています)。

暇なので、noteに文章を大量に書いています。



かなり変な生活を送っている自覚があるのですが、最近「嫁になろうかなあ」という気になってきました(※相手は特にいない)。

多分、私みたいな高学歴人間に対して、世の多くの人は「能力をいかせ」とか「もったいない」とか「キャリアを積め」とか「社会貢献しなよ」とか言ってくるかもしれないんですが、馬耳東風過ぎて聞こえてない。

私の性格を知る友人らにも
「渋澤さんが、嫁になったらウケる。似合わなすぎ」
「我が強いから無理じゃね?」
「経済的にも精神的にも自立してるから別に結婚しなくてもいいじゃん」「一匹狼だから結婚向かなそう」
と言われそうだし、私自身も長らくそう思っていたのだが……

■引越好きで、語学得意で、仕事嫌いで、SNSをやっていれば元気でいられる→駐妻が向いてるのでは


なぜ「嫁」という選択肢が最近浮かび上がってきたかというと。

きっかけは、同じくホーチミン市に住む女友達と「私達、駐妻に向いてるかも」と話したことだ。

駐妻というのは、「日本の会社に所属しているが海外に駐在することになった会社員男性(駐在員)」の、妻だ。

駐妻は、たとえ日本で仕事を持っていたとしてもそれを辞め、自分となんの縁もない異国に移り、知り合いゼロの中、ビザの関係で労働が許されず、したがって労働を通じて現地のコミュニティに入ることが難しく、友人を作ることも大変で、いやむしろ場合によっては駐妻コミュニティの過度なしがらみに巻き込まれ……

という、なかなかハードな立場だ。

にもかかわらず、傍から見ると優雅な立場なので、「暇」「旦那の金で遊んでる」「昼間、お茶会ばっかしてる」とやっかまれがちだ。

多くの人が狙って駐妻になったわけでもないし、やっかむ意味もないと思うんだけど……。そして、向いていない人がいきなり駐妻の立ち場に放り込まれた場合、かなりしんどいと思うのだが……。

しかし、

「私達、結構駐妻いけるんじゃん?」

「引っ越し大好きだし、むしろ定住が嫌いだし。経費でいろんな国に住めるなら最高じゃない?! あと交友関係が狭くなりがちって言うけどSNSで勝手に友達作れるし。語学も得意だし。働けないからアイデンティティクライシスに陥りがちって言うけど、そもそも仕事が嫌いだし仕事ができる自分に重きを置いてないし、パソコンで出来る副業をちょっとやればアイデンティティは満ちるし。駐妻コミュニティのしがらみが大変っていうけど、私は全部スルーする自信がある」

「逆に言うと『SNS禁止』とか『ネット環境が整っていない国』なら詰むね!! でもそれ以外ならきっと大丈夫だ!!」

という話になった。



あと、私に駐妻が向いている理由として、別の大事なファクターがある。

「自分で暇を選びがちな分、能力が余りがち」「余った能力を、男にぶっこみがち」という点だ。

まず、「自分で暇を選びがち」という点について説明する。

■暇の優先順位が高い。名誉や地位や成長や金銭の優先順位が低い。


35年生きてきたので、ある程度履歴が溜まり、「自分が選びがちな選択肢」が分かってきた。
その一つが「暇な方を選ぶ」だ。

たとえば、

・小学校の頃、係は一番暇そうなのを選んでいた(掲示物貼り替え係とか)。
・小学校3年生になった時、成績がいいからってだけで学級委員に推薦されてしまい、全力で泣いて嫌がった。
・大学の専門選びは、学問的な興味が一番あったのは社会学だが、卒論を100枚ぐらい書かないといけない&厳しい先生(上野千鶴子先生)がいて忙しい、という噂を聞いたため、暇そうな言語学科にした。
・就職の時は、(東大卒なので有名企業なども選べたはずだが)「暇そう」という理由で大学職員になった。
・ベトナムに来た理由のひとつは「一日2、3時間しか拘束されない、月収900ドルの仕事が見つかったから」。

……「充実してそう」とか「人と仲良くなれそう」とか「自分を高めてくれそう」とか「みんなに自慢できそう」とかいう行動原理が全くなく、ただ「暇そう」なのを選んでいる。

暇というのは私にとって超重要項目。

厳密に言うと、一時的に忙しいのは問題ないのだが、「いつでも自分の意志で暇化できる余地を残したい」「自分の意志でそう簡単にキャンセルできない長期的な固定の用事(たとえば正社員とか)を拒否りがち」ということだ。

暇を、死守している。

(※ちなみのその理由は、「人との接触や外出が多いと疲れやすく、家で大量に読み書きしないとすぐ調子が悪くなるから」だと思う)。(逆に言うと、家で一人で読み書きできる時間が大量に取れれば割と平気なので、お金の節約や、ステイホームへの耐性が強い。ベトナムのハードロックダウンにも耐えられた。)

次に「余った能力を、男にぶっこみがち」について説明する。

■自分を育てるより男を育てる方が向いている?


私は、暇が好きな上に事務処理能力が高く、仕事も家事も瞬速で終わらせられるので、更に暇になる。

暇すぎると「時間と能力を持て余している感」と「退屈感」を感じるので、それを埋めるために、今まで「芸才はある(が、事務能力やセルフケア能力が欠けている)男の子の補助」というボランティア活動を続けてきた。

たとえば、最高の音楽を作ることが出来るがメンタルが落ちがちのバンドマンのメンタルケアとか。
地図が読めないし履歴書も書いたことがない写真家の就職を手伝ったりとか。

自分からボランティア活動を志願したつもりはさらさらないのだが、気づくと、「芸才がある(が事務能力やセルフケア能力が欠けている)男の子」が寄ってきて、世話を焼いてくれと言ってくるのだ……。

今までは、これを、自分の「業(ごう)」とか「欠点」と思っていた。

しかし、これも35年生きてきて同じ行動パターンが溜まってきて、ある意味諦めたがついたと言うか、俯瞰的、前向きに捉えられるようになってきた。

「この能力を否定するのでなく、むしろ認めて、もっと生産的な方向に使えないか?」 
「彼女としてボランティア業務としてやるのでなく、仕事にできないか?」
てか、永久就職できるんじゃないか?

と気づいた。



私は、名誉欲や金銭欲がない分、私自身の知名度や稼ぎを上げることにはそんなに本気になれないんだけど、隣にいる男をアゲることに関しては、結構本気になれるし、面白がれる。育成ゲーの感覚かもしれない。 
※ただし芸才がある男子に限る

ついでに言うと、「能力が高いけど、完全に自由になると何をしていいかわからなくなる」「外部によって、ある程度指針が決められた方が良い」と、占い師にも言われた。

「そういう意味では、『嫁』、向いてるな」
「てか、別に、駐妻じゃなくてもいいな」
「アイディアと行動力はある起業家の男の横にいる、事務とかスケジューリングをやってあげてる奥さん、あれもできそうだ」

と、ここまで考えた。

■懸念 結婚という枠でいいのか? 「フリーランスの嫁」なのか?

ただ一つ不安なのが、「長続きするのか?」という点だ。

今まで、メンタルが落ちたバンドマンも、就職できた写真家も、みんな巣立っていったのだよな……私のもとを……

最短3ヶ月、最長1年で。資格試験講座かよ。

私自身のアビリティも「才能あるけど落ちている男を、平常時まで戻す」ところまででなのかもしれない。平常時まで戻ったら、私自身が飽きてしまうか、男が私を不要に感じてしまい、離れていく運命なのかも知れない。

だとしたら、「フリーランスの嫁」というか……(フリーランスの嫁??)

こう、戦地に趣き、戦を平定したら次の戦地を探す……という、男を渡り歩く傭兵スタイルが適しているのかもしれない。

👆これ、職業にあてはめると、なんだ?????笑

あるいは、次のテイクでは、長期的な関係を築ける芸才男子にめぐりあい、家庭と仕事の両面での専属パートナーになったりするのだろうか。(できればそうあってほしいぞ!)

このへんは要経過観察だし、今後なにか進捗があればまた書きますね……

■まとめ 自分の適正をめちゃ細かく査定して、最適な仕事を選ぼう!


さて、突拍子もない私の事例を書いてしまったが、皆様に向けて何が言いたいかというと、「自分の適正を分析する自己分析は、いろんな角度から、めちゃくちゃ細かくやったほうがいい!」ということ。

「私は高学歴だから自分で自立して稼いだほうがいい」
とか
「海外暮らしが好きだから、世界のどこでも出来る仕事をしよう」
とか
「子供が好きだから子供を生みたい」
とか
「文章を書くのが好きだから小説家になろう」
とか、
こういう自己分析は全て雑すぎる

例えば、
「高学歴だけど名声欲と金銭欲がまったくないから仕事以外でこの能力を活かそう」とか
「子供が好きだけど、他人の子供を育てる方が向いてるし、5歳以下の子供と接すると才能が発揮されるから、保育士になろう」
とか
「海外暮らしは好きだけど、何もきっかけがないと引っ越ししないから、海外転勤が多い仕事を選ぼうorそういう人の配偶者になろう」
とか
「文章を書くのは好きだけど朝から晩まで大量に書くのは無理だから、文章を書く仕事と、文章を書くことを教える仕事を、半々でやろう」
とか、
めちゃくちゃ細かく考えたほうがいい。

「そんなこと言って、そこまで狙った仕事に就けるとも思わないけどね~」
「駐妻なんて選んでなれるものでもないけどね~」

と思います??

これはね、みんな知らないけど、

全ての職業は選べます。


生物学的性も、出身地も、親も選べないけど、

職業は間違いなく選べます。


そして、

全ての働いたことがある人は、びっくりすることに、自分で職業を選んでいます。

(私も最近気づいてめちゃくちゃびっくりした)

少なくとも職業選択の自由がある日本において、仕事を選べないのは皇族だけです。

あなたも、私も、今ついている仕事を、自分で選びました。そして、明日も同じ仕事をするとしたらそれはまちがいなくあなたが選んだことであり、そして仕事は何度でも選び直せる。

そして、この世に、どんだけ仕事があると思うんだよ。
星の数だけあるんだよ。
めちゃくちゃ細かく条件をつけたとしても、それに合う条件の仕事は、絶対あるんだよ。

ないと思ったらないし、あると思ったらあるぞ。

ないなら作ってもいいし、ありものの職業を複数組み合わせてもOKだ。

「めちゃくちゃこまかく条件づけして具体的に想像できたら、その夢はもはや叶ったも同然」
これは私のポリシーです。

だから、みんな、仕事は、好きに、めちゃくちゃ、より好みしよう!!!!!



渋澤怜(@RayShibusawa

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2022.01.04追記 続編も書きました。こちらもどうぞ。


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