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競馬AIとの付き合い方に悩むあなたへ <実践編>

読んで欲しい人:競馬予想をする中で、AI との付き合い方に確固たる考えがない人
伝えたいコト:競馬予想における、AIとのバランスのいい付き合い方

「競馬予想におけるAIとの付き合い方を考える」の1年越しの続編です。

1. 競馬AIとの付き合い方に悩むあなたへ

 1.1 AIとの付き合い方3パターン 

あなたは今からカレーを食べます。

A. CoCo壱のカレーを注文しますか?

B. それともルーを買ってきて煮込みますか?

C. はたまた素材だけでオリジナルカレーを作りますか?

仕事終わりか、休みの日か、気分によって複数の選択肢を使い分けている方が多数だと思います。

これを競馬に対応させてみましょう!

A. AI予想を丸々買いますか?

B. AI予想を自分の予想にブレンドしますか?

C. 1から自力で予想しますか?

競馬AIとの付き合い方を分類するなら、この3パターンになるでしょう。

 1.2 競馬AIには2種類ある

さて、競馬AIとひとくちに言っても、予測する内容によって2つに分けられます。

・競馬の結果を予測する (一般的)
・競馬の結果につながるプロセスを予測する (マイナー)

競馬の結果を予測する (一般的)
一般的な競馬AIは、自作で個人利用する場合を除けば、有料サービスとして提供されます。

すると、競馬の結果を予測して、的中率や回収率を最大化することが求められます。

競馬の結果につながるプロセスを予測する (マイナー)
一方で、競馬の結果につながるプロセス、つまり展開や脚質などを予測するAIも存在します。

こちらはユーザーの結果に直接コミットしないので、ビジネス的に厳しいためか、あまり公に提供されているのは見ませんね。

 1.3 競馬予想は時間に限りがある ( 計算時間 ・考える時間 )

さぁ、競馬AIとの付き合い方・競馬AIの種類、を整理した上で実際どう付き合うべきか。

競馬予想をする時間には限りがあります。

オッズ以外の情報が揃うのは、早くて金曜日。
予想を完成させるまでの時間は短い。

仕事終わりに、カレーを食べる状況と対応しますね。

  1.4 楽しさと勝負のバランス 

さぁ、仕事から帰って寝るまでの、貴重な6時間をカレー作りにどこまで割けるか。
CoCo壱をデリバリーするか、、オリジナルカレーを作るか。
間をとって、ルーの力を借りるか。

楽しさと美味しさのバランスで揺れ動く。

競馬AIの予想に頼るか、、自分の頭で考えぬくか。
間をとって、AIの力を借りるか。

楽しさと勝負のバランスで揺れ動く。

プロセスを楽しむか、結果を優先するかとも言える。

私は、中間の選択肢のバランスの良さをお伝えしたい。

お気に入りの 咖喱屋カレー<辛口> の助けを借りながら、10分でとった和風だしに、野菜とスパイス(コリアンダーやシナモン、クミン、フェンネル、ターメリック)を加えて、今ここでしか存在しないカレーを作る。

料理をする楽しさ、オリジナルな何かができる楽しさ、咖喱屋カレー<辛口>に支えられて確約された美味しさ。

限られた時間の中で、楽しさも美味しさも欲張りたい。

2.AIをカレーのルー的に使う (メリット編)

AIをカレーのルー的に使うメリットを掘り下げます。

ここでは先行馬を予測するAIを例にとります。

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逃げ・先行をうつ確率を自動的に出すAIです。

 2.1 予想作業の省力化

0から1への自動化
さぁいざ予想するぞ!と身構えても、白紙のキャンバスに1から予想を描くのが大変なことは、読者の方なら、容易に思い出せると思います。

しかし、先行馬予測が自動的に済んでいれば、白紙のキャンバスに輪郭が描かれたようなものです。0から1へのとっかかりが生まれるのは大きい。
( ルーがないとカレーの輪郭がぼやけるのとは対照的 )

頭をクリアに保つ
先行馬の予測という予想作業の、一部を自動化することによって、頭をクリアに保ちながら競馬と向き合える。

10R分予想する場合、先行馬予測の労力が10回分軽減できると。

負けが込んできた日曜の12Rともなれば、取り返したいバイアスに加えて、頭は疲労困憊状態。冷静な判断ができるはずはないですね。

考えなくていい部分を作ることで、頭に余白を残しておく。

 2.2予想作業の高精度化

先行馬を予測する作業が自動化されると、省力化できるだけでなく、予測の精度自体が上がる可能性もあります。

そのAIが何を予測するかによりますが、、先行馬を予測するケースは、勝ち馬を予測するよりも、はるかに複雑性は少ないはずです。

Youtubeで福永騎手の展開予測の的確さが大流行りしているように、ファクターとして展開なんかは、合理的に導きうる部分かと思います。

つまり、計算の正確さと速さがあれば、答えが出るということ。

これはまさしく、コンピュータの得意分野。

頭で考えていた時よりも高速かつ精確に、先行馬を予測できればこの上なし。

3. AIをカレーのルー的に使う(実践編)

AIをカレーのルー的に使うメリットを語られても、肝心のルーはどこにあるんじゃい!ってなると思うんです。

ただ、私が調べた限りでは、競馬の結果を予想し、買い目を提供するものが大半でした。

スポーツ報知の馬トクというサービスでは、AI展開予想なるものが提供されているようです。

とはいえ、そもそものカレールーの中身がブラックボックスだったり、自分で改良の余地がないとなると、少し不自由さを感じるのも事実。

自作で簡単なAIを作るのが、長い目で見ると楽しいかと思います。

実感した快適さ
私も簡易的な先行馬予測AIを作成し、実際に土日を迎えたところ非常に快適だったんです。

こちらがエリザベス女王杯の先行馬予測値。

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精度が73%ということで改善の余地あり。シャムロックヒルの先行なんかはあまり読めていない感じでした。

とはいえ、新馬戦や2歳戦を除けば、おおむね先行馬を拾えていました。

いつも展開予測から頭を使っていた自分としては、ひと手間省けるだけで予想がラクになりました。(馬券が的中するかは別の話。)

馬体をじっくり見たり、過去のレース映像を見たり、買い目をじっくり構築する余裕が生まれる。

みなさんの予想ルーティンに応じて、部分的に自動化する箇所は変わってきます。

展開予測、ラップ予測、走破タイム予測など。

カレーの食べ方は自由だ。

競馬もカレーも楽しみ方は自由。

ただ、AIについてよく分かんねぇ!って方の場合は、分からないからこそ、過剰に拒否反応を示したり、逆に無批判に乗っかったりとバランスが悪くなりがち。

ということで、

競馬予想をする中で、AI との付き合い方に確固たる考えがない人

に向けて、競馬AIとの付き合い方を提案してみました。

カレールーで作業の効率化と味の安定を目指すように、部分的にAIをアシスタント的に活用する」という1つの付き合い方。

そのカレールーを自前で作るために、新たに勉強するも良し。

既製のカレールーを活用するも良し。

カレー食後


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