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【みんなの防災だより】515万人が帰宅困難になった日

今年の3月11日は朝から北海道と関東で地震が2度発生しました。
ゆれを感じた方々は、12年前に起きた地震を思い起こしたことと思います。
普段生活の中で揺れを感じることになれて来てしまっていても、「よりによってこの日」に地震が起きたことで、ぞわぞわとするような妙な緊張感や不安を感じました。

首都圏で515万人の帰宅困難者が発生した

3.11の日、地震は平日の日中に発生しました。電車が止まり道路が通れなくなり、仕事など外出していた多くの人が帰宅困難になりました。
当時、首都圏では約515万人の帰宅困難者が発生したと推計されています。
今後同規模あるいはそれ以上の地震が起きた場合、同じように帰宅が難しい状況が予想されます。

まずは安全な場所に留まる

発災後は、救助・救急活動が優先されるため、混乱した状態がしばらく続きます。まずは職場や学校、近くの一時滞在施設など、安全な場所に留まることが大事です。

職場に留まるための備え

帰宅が開始できるまでの間、職場などよくいる場所に留まるための備えをしておきましょう。

  1. 地震に対して安全な場所(教室・仮眠室・ホール・会議室)を確認

  2. 家具類の転倒防止対策

  3. 備えの用意
    ・飲料水(1人あたり1日3L)、食料(1人あたり1日3食)
    ・毛布や保湿シート(1人1枚)、ビニールシート等の敷物
    ・簡易トイレ、衛生用品
    ・簡易ラジオ、懐中電灯
    ・乾電池、救急医薬品

「安全に」帰ることができるか、確認出来たら

混雑による集団転倒の危険や、車道に人があふれ、救護活動に支障が出る可能性もあります。正確な情報を把握して、「安全に」帰ることができるか確認出来たら、帰宅を開始しましょう。

徒歩帰宅するには、途中で水や食料がなくなる、トイレが混雑していて使えないことも考えられます。持っておくと良いものを知っておきましょう。

・ペットボトル飲料(水筒)、携帯食料(チョコ等)
・携帯電話の予備バッテリー、充電器
・地図(帰宅経路マップ)、携帯ラジオ
・懐中電灯、歩きやすい靴、マスク、帽子、保温シート

実際に一度歩いて帰ってみて、経路を確認しておくのがオススメです。家までの経路の中に、一時滞在施設や災害時帰宅支援ステーションがあるか確認しましょう。

(出典)
「災害発生時の帰宅困難者対策に関する実態調査」(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000416893.pdf
「震災時の帰宅行動~そのときあなたはどうする?」(内閣府)
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/kitaku/renraku/2/1.pdf


【お知らせ】3月のアンケートを実施中です

今月のアンケートでは、あなたのご自宅にある備蓄や防災用品をお伺いします。すでに家にあるものの中にも、意外と役に立つものもあるかもしれません。ぜひご回答にご協力ください。

回答期間:3月10日(金)~3月27日(月)17:00
所要時間:1~2分(全9問)


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