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【みんなの防災だより】住宅の防火と「家具転」対策

一段と冷え込みが強まり、冬の入り口が見えてきたこの頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
毎年、11月9日(119番の日)からの一週間は「秋の全国火災予防運動」の期間です。
火災件数が徐々に増えるこの時期、火災を防ぐにはどう心がければよいか、今一度確認しましょう。

住宅防火 10のポイント

総務省消防庁は住宅防火の10のポイントとして、
「4つの習慣」と「6つの対策」を挙げています。

4つの習慣

  1. 寝たばこは絶対にしない、させない

  2. ストーブの周りに燃えやすいものを置かない

  3. こんろを使うときは火のそばを離れない

  4. コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く

6つの対策

  1. 火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する

  2. 火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する。

  3. 火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカーテンは、防炎品を使用する。

  4. 火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく。

  5. お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく。

  6. 防火防災訓練への参加、戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う。

どれも基本的なことですが、意外とできていないこともあるのでは?
特に、住宅用火災警報器は既存住宅への設置が義務付けられたのが2011年ですから、義務付けのタイミングで設置したご家庭は交換の目安である10年が経過して、そのまま使っている可能性もあります。
ぜひ消火器の使用期限とあわせて確認しましょう!

家具と防火・防災

また、地震時の避難経路の確保やケガ・火災の防止の観点からも、家具の配置や家具類の転倒・落下・移動防止対策(家具転対策)も要チェックです。

家具の配置

① ドア付近に大きな家具をおかない
② 避難経路上に大きな家具をおかない
③ 寝ているときに倒れてくるところにおかない
④ 部屋の中央に大きな家具をおかない
④ ガラス窓を背にしてソファーなどをおかず、ガラスには飛散防止措置をしておく

家具転対策

① 天井との隙間を2cm以内にする
② 粘着マットをつけて一体化させる
③ ストッパー式を下に敷いて強度を高める
④ 移動防止ベルトとキャスター下皿を組み合わせる

年末に向けて大掃除をするご家庭も多いかと思います。
その際、ひと手間加えて防火・防災のための対策も行えると一石二鳥です。
ぜひできる範囲でご検討をお願いします!

参考文献

  • 総務省消防庁「住宅防火 いのちを守る 10のポイント」 https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/suisin/10.html

  • 東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策」 https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/tfd/hp-bousaika/kaguten/measures_house.html

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