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【ワーホリ@ながの】R-DEPOTお仕事体験記~古材レスキュー編〜

皆さま、はじめまして!
この度、長野市が主催する『ワーホリ@ながの』に参加し、R-DEPOTにてお仕事体験をさせて頂いている杉山と申します。
普段は横浜市にて会社勤めをしている27歳ですが、長野在住の友人に地域の魅力を説かれ、将来的な地方移住を視野に入れつつ、長野市へのお試し移住を決行しました。
仕事の合間を縫っての約10日間という短期滞在ではありますが、日々沢山の方々との交流が生まれる中、長野市での暮らしの良さを絶賛満喫中です!

ワーホリ@ながのについての詳細はこちら↓

さて、私のR-DEPOTでの主な活動は、常駐スタッフの皆さんに付き添いながら、通常業務やイベントのお手伝いをさせて頂くというものです。
今回はその中で、私が携わらせて頂いた『古材レスキュー』と『空き家見学会&相談会』の2つについて、体験をレポートしていきたいと思います。

『古材レスキュー』


今回、ワーホリへの応募時に私が最も気になっていていたのが、
この『古材レスキュー』という取り組みでした。
R-DEPOTでは、依頼を受けたご家庭に古い家具や道具などを買い取りに伺い、
清掃、修繕、リメイクしたものの販売を行なっています。
滞在期間中にレスキューの依頼が入ったとの報告が入り、
幸運にも同行させていただけることになりました。
どんな古材が眠っているのか、それをどうレスキューしていくのか、
想像するだけでわくわくします!

所要時間は移動を含め2時間程度とのこと。
レスキュー担当は沖さん。準備を整え、軽トラックに乗り込みいざ出発!
行ってきます!!


移動中、沖さんに普段のレスキューの様子について質問してみます。
月にどれくらいの依頼があるのか伺ったところ、平均で5件程度だそう。
買取の基準については、とにかく古くて、希少性のある物。
そして何より、再びリメイクして販売する際に売れる見込みのある物であること。この2つの条件が重要とのことでした。
査定の際、その場で瞬時に価格を決める判断力は、数多の古材を見て、それらを自ら販売した際の手応えから培われるもの。プロの目利き、流石です。

そうこうしている間に、依頼者さんのお宅に到着しました。

インターホンを鳴らすと、「お待ちしておりました!早速お願いします」との声。
物置き場より古材が続々と運ばれてきたので、一つ一つ作られた年代や劣化状態などの確認を行っていきます。

こちらは全長15cmほどの小さなアイロン。木箱も付いています。

こちらは古いスヌーピーのトートバッグ。
右の写真のようにお名前が入っている場合でも、状態によっては引き取り可能です。

こちらはなんと、うどんの製麺機!この機械で製麺したうどん、美味しそう…

一通り確認を終えたら、買取可能と判断したものから順に、トラックに積み込みを始めます。お宅が傾斜地に面しており、道も狭くトラックを横付けするのは難しかった為、坂道を往復しながら古材を丁寧に手運びしていきます。

無事全ての古材を積み終えました。

積荷が動かないように、持参したロープとベニヤ板を使って固定します。
ロープの結び方についてレクチャーして頂きました!
(動画を撮るのに夢中で、全然身についておりませんが…お許しください。)

(沖)まず右手で輪っかを作って、そこに左手のロープを2周させるそしてまた捻ってできた輪っかを…(私)すでに輪っかが多過ぎてついていけない…(笑)

なんやかんやで結び目完成。これで真下にロープを引っ張ることができるように。


固定できました〜\(^o^)/

見積書をお客様にお渡しし、その場で買取が成立。ひとまず、お疲れ様でした!

レスキューを終えてみて…


今回は、実際に長野市内のお宅に伺い、どんな種類の古材がどのような状態で保管されているのか実際に目で見て、古材一つ一つが持つ歴史や系譜を感じることができました。持ち主からすると一見価値のない物でも、今の時代を生きる私たちがそのものに触れ、存在を初めて認識する瞬間、作られた時代背景、使われた場所、使っていた人の顔など、そのものに対するイマジネーションが爆発し、それが小材リメイクという新たなアクションに繋がります。私には古材の値段的価値を判断する目はありませんが、一つの古材が再び循環の輪に戻り、小さな歴史が紡がれる瞬間に立ち会えたことが、この上なく貴重な体験に思えました。また、自分だったらこの古材にどんなキャプションを付け、どのような付加価値を与えることができるだろう、と勝手ながら想像が膨らみました。

さいごに


R-DEPOTに戻った後、在庫置き場への荷下ろしを行ったのですが、その時見た景色はこちら…

ご覧のように、未だ清掃・リメイクが終わっていない、商品として売り場に出せていない古材達が、山のように保管してあります!(写真は全体のほんの一部です。)
今回のレスキューでも、在庫を捌ききれていないのが原因で、状態は良いのに引き取れなかった桐箪笥や、現在販売の目処が立っていない為、無料でお引取りしてきた大量の着物類などについて気になりました。
リメイクの案はあるものの、人手不足で手が回らず、レスキューされてくる古材の数が販売数を上回ってしまっている状態です。

再び眠ってしまった古材たちに、早く日の目を見せてあげたい。そこで、古い家具に興味のある方、こういうものがあったら欲しい!という方、ちょっと気になるくらいでも構いません。まずは一度でもR-DEPOTに足を運んでみては如何でしょうか?古材に精通するエキスパートがお出迎えしてくれます。

皆様のお越しを心よりお待ちしております!


NEXT→『空き家見学会』編に続く〜




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