見出し画像

【レポート】12月2日門前まち巡見

12日2日(土)長野市文化財課主催のイベント【門前まち巡見】が開催されました。

▼イベント概要はこちら


▲チラシデザインは戸隠を拠点に活動されているデザイナーの西達也さん


・午前の部(10時~12時30分)
・午後の部(14時~16時30分)

の二部構成で行われたこのイベント。

R-DEPOTは企画・運営・広報面でサポートさせていただき
午前の部には約30名、午後の部には約20名の方にご参加いただきました。

まずは出発式で

・今回の「門前まち巡見」開催に至る経緯
・本日のみんなの「任務」
・班長紹介

などをR-DEPOT担当者・根城からアナウンス。


好きなエリアを「えらんで」「あるいて」「たずねて」

門前エリアで自分が残したいモノ、ヒト、コトを写真で「きりとる」。

その写真をみんなに「つたえる」ことが

今回の【門前まち巡見】だということを説明しました。

▲えらぶエリアは①岩石町②西之門町③東之門④西町・東町⑤大門町・後町の5つ
▲いっしょにあるくエリアごとの「班長」たち
▲みんなで写真で切り取って伝え合うことがイベントの【任務】
▲「きりとる」写真は1枚でも100枚でもOK。対象に制限はありません。


そんな概要説明のあとに
主催者の長野市文化財課の細井さんからもごあいさつがあり、

▲民俗学の学芸員。細井さん。

各自すきなエリアの班に分かれて
①班ごとのエリア説明
②自己紹介
③巡見ルートの相談
を行いました。

▲岩石町エリア班(午前の部)
▲西町・西之門町エリア班(午前の部)
▲東之門町エリア班(午前の部)
▲東町エリア班(午後の部)
▲大門町・後町エリア(午後の部)

各班にはルート選定の参考資料として、
対象エリアの「現在」「昭和30年代」「大正16年」の3パターンの地図も配られました。

みんなでざっくりルートを決めて、各班いざ出発です。


門前エリアで自分が残したいモノ、ヒト、コトを写真で「きりとる」。
そんな視点でまちをあるくと、
今まで見落としていたあらゆるものが気になってきました。

▲道ばたの道祖神
▲レンガと瓦の組合わせがおしゃれな外壁
▲セメントに残った親子?らしきサイズの異なる足跡
▲「これは何でしょう?」「消火栓!」
▲消火栓の横にある小さなネジ。これにも実は大事な役目が。


そんな、まちのあれこれに立ち止まってみんなでわいわい。
各班には「民俗」「考古」の専門知識を持った文化財課の学芸員も同行していたため、歴史的な背景なども解説してもらいながらあるきました。

▲考古学専門の宿野さん。水路の解説中。

各エリアのお店もたずね、
昔のお商売やまちの様子、建物の歴史なども伺いました。

▲文政11年(1828年)創業。大門町の柏与紙店の清水社長。
▲明治10年(1877年)創業。西之門町の三河屋洋傘店の店主、北澤さん。
▲かつて銃砲店を営まれていた趣ある建物。通りすがりにお宅の方のご厚意で建物内を見学させてもらいました。

そんな道中で自分の心に響いたモノ、ヒト、コトを撮って、

時々見せ合ったりしながら、

あっという間にまちあるきの時間は終了。
「時間が足りないね」なんて言葉もちらほら出つつ、
各班R-DEPOTに帰還しました。

各班一息ついたら、自分が撮ってきた写真をふたたび見せ合います。

それから各自「自分が門前に残したいモノ、ヒト、コトの【ベストオブ1枚】」を選出し

「なぜそれを選んだのか」の理由を添えて発表し合いました。


「植木鉢」「道ばたの足跡」「小道」「語り継ぐ人」などなど。
みなさん視点は十人十色でしたが、
不思議とどこか共通する想いが根底にあったり、
選んだ対象に良い意味で世代の特徴が出ていなかったことも
おもしろい結果となりました。

今回の【門前まち巡見】は
「文化財を守り、伝えて、活用し、地域づくりにつなげていく」ための
「文化財保存活用地域計画」策定の周知イベントの一環でした。

「任務」として写真を撮ったり、
ベストオブ1枚を発表していただいたり、
アンケートにご協力いただいたりしましたが、
一番の収穫は「何人・何枚」のデータではなく
まちをおもしろがる視点を持った方々と一緒に歩いて話した時間だったかもしれません。

【門前まち巡見】の開催にあたっては「見学やお話を伺ってもOK」の目印に、
事前にお店の方々にチラシを貼っていただいたりもしていました。

すべてのお店は回りきれませんでしたが、
ご協力いただいたみなさま、
本当にありがとうございました。

この【門前まち巡見】を何らかの形で継続していけたら…
と文化財課さんと考えている今日この頃です。








この記事が参加している募集

イベントレポ