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今年のテーマ「愛」

先日、少し遅ればせながら初詣に行ってきた。
年始は仕事で忙しかったため、初売りの人出も少し落ち着いてきた頃に帰省し、母と一緒に何年ぶりかの地元の神社へ。
昨年の感謝と今年初めのご挨拶、ささやかなお願いごとを心の中で唱えた後、楽しみにしていたおみくじを引きに行く。

もう10日も過ぎていたので巫女さんには会えなかったけど、2種類並んでいたおみくじを両方購入し、ドキドキしながら開封。

結果は「吉」と「小吉」。去年が大吉だっただけに少しだけ残念な気持ちになってしまったけど、一年の結果は自分の努力次第でもあるのだし、と気を取り直して。

一つは、縁起物を象った小さなお守りがランダムで入っているおみくじ。中身は打出の小槌だ。
振ると幸運を招いてくれるものらしい。お財布に入れていつも持ち歩こう。

もう一種類のおみくじは、引く人に向けたメッセージを込めた漢字一字がチャームになって封入されているという、初めて見るタイプのものだ。
使われている紙もキラキラしていて、それだけを持ち歩くだけでもご利益がありそう。
そして、このおみくじでわたしに贈られた漢字が「愛」だったのだ。

見た瞬間、なんだか嬉しかった。
いつも、愛情をもって物や他人に接したいと思っているし、大切な人にたくさん愛してもらえる人でありたいと思っているから。

でも、同時に、その一字はわたしへの戒めだ、とも感じた。

愛を忘れちゃいけないよ、どんなものにも、どんなときにも、愛を大切にしなさいよ、と。

最近の自分と向き合ってみると、最近どうも、愛を忘れてしまうことが多いんじゃないか、と思わずにいられなかったから。

些細なことに苛立ちを感じてしまったり、気付くと自分のことばかりで、誰かを受け入れる心の余裕がもてなかったり…。

そんなことばかりで、ふとしたときに自分に嫌気がさしてしまう。
わたしってこんなに自己中心的だったんだ、こんなに怒りっぽかったんだ、と思い知らされて落ち込む。そうやって、良くない感情がぐるぐる渦巻いていく。

心に余裕がない理由はよく分かっている。自分の人生に焦りを感じているからだ。
失敗ばかりしてきたと悔やんで、タラレバばかり頭の中でうじうじ考えて、お金とタイムリミットのことばかり気にしている。

焦ることはない、ゆっくりでも着実に進んでいこう、と決意したはずなのに、いつの間にかまた焦ってしまう。

たぶん、そうやって自分で自分の首を絞めているわたしを、神様は呆れながら見ていてくださったのだろう。おみくじの「愛」のメッセージには、優しさと厳しさが感じられた。

目が覚めたというよりも、「やっぱりそうだよね、」という気持ちだった。
つまり、わたしは自分でも分かっていたのだ。愛を忘れかけている、このまま新たな一年を過ごすのは良くない、と。それを、改めて思い知らせてくれたのだ。

だから、わたしの2024年のテーマは「愛」だ。
友達への愛。家族への愛。仕事への愛。持ち物への愛。地域への愛。地球への愛。それから、自分自身への愛ももちろん、忘れちゃいけない。

……ひとまず、最近疎かになっていた、休日の食事をもう少し楽しむことから、愛を取り戻していこうかな。
美容室の待ち時間にたまたま手に取った雑誌で、オシャレなカフェが特集されているのを眺めながらそう思ったのでした。

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