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What's the issue?

こんにちは!MEDIATORのTOMOです。

記念すべき初投稿は、安宅和人さんの「イシューからはじめよう 知的生産のシンプルな本質」と言う本について書きたいと思います。

2010年に出版された本なので、もしかしたら既に読んだ方もいるかもしれませんが、この本を通して、価値のある仕事をするための本質的な思考を学ぶことができるので紹介したいと思います。

本書は、知的生産を高め、価値のある仕事をするための本質について、5つのステップにわけて説明しています。最も重要な第1章を細かく記載し、第2章〜第5章は大枠のみに留めさせて頂きますので、詳細はぜひ本書を読んでください。

問題解決のための5つのステップ

問題解決を行う上では、以下の5つのステップで進めていくことが重要です

第1章:イシュードリブン(解く前に見極める)
第2章:仮説ドリブン①(イシューを分解ストーリーラインを組み立てる)
第3章:仮説ドリブン②(ストーリーを絵コンテにする)
第4章:アウトプットドリブン(実際の分析を進める)
第5章:メッセージドリブン(伝えるものをまとめる)

第1章:イシュードリブン(解く前に見極める)

ここが本書で最も伝えたい部分になります。
ビジネスの世界に限らず、結果に対するコミットメント力や生産性の高い人っていますよね。ではなぜ差が生じるのか考えたことはあるでしょうか?
例として、処理スピードが早い・判断能力がある・自発性があるなど、色々考えられそうなのですが、それは本質的な答えではなく、
「イシューの見極め」ができているかどうかで決まると言います。つまり本質的な問題を見極めたうえで、目的からやるべきことを決めてアウトプットできるかどが生産性の高い仕事をする上で必要な思考なのです。

ー イシューの定義 ー
それ2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

では、なぜイシュー(問題)の見極めが重要なのでしょうか?
それは価値のある仕事をするために全体に必要不可欠な要素だからです。

価値のある仕事とは?

仕事をしていると、どうしても「解の質」、つまりアウトプットに重きが置かれがちです。もちろんそれも必要なのですが、どれだけ「解の質」が素晴らしいものだったとしても「イシュー度」の低い仕事は顧客から見た時の価値はゼロに等しくなってしまいます。
例えば、コンペがあったとします。提案時に課題解決策を提示した内容は素晴らしいが、そもそも顧客によって本質的な問題に対する解でなければ、さ一体どうなるでしょうか。結果コンペに負け、対価も得られない状態となってしまいます。さて、これが本当に価値のある仕事だったのでしょうか??
もちろん経験値はあがるので個人としての成長はできるかもしれませんが、プロフェッショナルである以上コミットしなければ価値はない、コンサル会社にいたからこその考え方だなと思いつつ、確かにビジネスの本質って結果を出すことですよね。そう考えるとしっくりきました。

本当に価値のある仕事=「イシュー度」と「解の質」がともに高い結果

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第2章:仮説ドリブン①(イシューを分解ストーリーラインを組み立てる)

イシューの見極めができたら、次は解の質を高める必要があり、そのために必要になるのがストーリーラインの組み立てと、絵コンテ作りとなる。

ストーリーライン作りとは、イシューの構造を明らかにして、その中に潜むサブイシューを洗い出すことを意味しています。ストーリーライン作りには「イシューを分解する」という作業と「分解したイシューに基づいてストーリーラインを組み立てる」という作業の2つがあり、MECE(ダブりもモレもなく)と分解したイシューに対する仮説を立てを行う必要があります。

第3章:仮説ドリブン②(ストーリーを絵コンテにする)

ストーリーラインが完成したら、絵コンテ(分析イメージ)の作業を行います。「絵コンテ作り」とは、ストーリーラインの個々のサブイシューに対して、必要な分析・検証のイメージ(個々のグラフや図表のイメージ)をまとめてることで、「軸の整理」「イメージの具体化」「方法の明示」の3つの作業わけて行なっていきます。

ここで重要なことは、「どんな分析結果がでそうか」ではなく、「どんな分析結果が欲しいのか」を起点にイメージをつくっていくことです。

第4章:アウトプットドリブン(実際の分析を進める)

ここでは、ストーリーラインと絵コンテをベースに実際の分析に落とし込んでいく作業にはいっていきます。ここで重要なことは、「いきなり飛び込まない」ということです。最終的な結論や話の骨格に大きな影響力を持つサブイシューから手を付けることで、描いていたストーリーが根底から崩れた場合のリスクヘッジにもなります。

第5章:メッセージドリブン(伝えるものをまとめる)

最後は、実際のアウトプットでどう伝えるかの作業だが、ここで大事になることは「本質的にシンプルにまとめる」「人に力強く伝わる形にする」「受け手を賢いが無知である存在だと理解する」ことだと言っています。

その中でも、やはりなんの問題に対して答えを出すのかを全面に出し、問題意識を受け手側と共有することが重要です。

■さいごに

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます。冒頭で申し上げた通り、第2章〜第5章についてはあえて深掘りしていないため、宜しければ、ぜひ本書を手にとって頂き実際に読んで頂ければと思います。

改めて最も大事なことは「イシューを見極める」ことにつきます。そして、イシュー度と解の質を高めることこそが、価値のある仕事であり、知的生産の本質的な思考であるということです。

私自身、頭では分かっていてもアウトプットにばかり意識がよってしまい、何が問題なのか、本当にこれが本質的な問題で解決しなければいけないのかと、問題に対しての見極めと深掘りができていないと感じてことがよくあります。

私たちは日々、数多くの顧客の問題解決を相談される立場にいます。だからこそ、誰よりも問題の本質を見極める必要があるし、プロフェッショナルとして価値のある仕事をするために「イシューからはじめよう」、この思考を刻んでこれからも仕事に邁進しましょう!!


☟著者プロフィール
安宅和人氏
慶應義塾大学 環境情報学部教授であり、ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)、データサイエンティスト協会理事、内閣府 人間中心のAI社会原則検討会議 構成員、官民研究開発投資拡大プログラム (PRISM) 運営委員、経団連 未来社会協創TF委員なども務める。

最後になりますが、私が安宅さんの本を手にとったのは、何も書店でたまたま見つけたからではなく、2017年のあすか会議の動画がきっかけでした。これは本書とは関係ないですが、お時間あれば是非ご視聴ください笑

あすか会議2017 「テクノベートが変える社会」
落合氏 × メルカリ小泉氏 × ヤフー安宅氏 × グロービス堀氏

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