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読書記録 民王、運転者

民王 池井戸 潤 10/3読了

ルーズヴェルト・ゲームで池井戸作品にハマった所で、連れのススメで購入。
ある日突然、内閣総理大臣とそのバカ息子の中身が入れ替わってしまうというぶっ飛んだ設定。
本作品は逆転要素は割と控えめ。その分コメディ要素が深めとなっている。読んでて笑ってしまうシーンも多かった。
総理の泰山と息子・翔との親子の絆が垣間見える所も良かった。スキャンダルばかりを取り上げるマスコミに対する物言いも痛快でスカッとする。

ちなみにだいぶ昔に遠藤憲一・菅田将暉主演でドラマ化されてた様だ。
子供のようにダダをこねる遠藤憲一や女子力あふれる草刈正雄が見れるらしい・・・・ちょっと怖いけど見てみたい。

また、ちょうど私が本作品を知った時期に続編が発刊されたようだ。
その名も「民王 シベリアの陰謀」
早速購入してきたので近いうちに記事でも。

運転者 未来を変える過去からの使者 喜多川泰 10/4読了

Amazonの小説ランキング上位かつKindle Unlimitedで無料だったので軽い気持ちで購入。
主人公の修一はうだつの上がらない保険の営業職員。ある日、自分の顧客から大量の解約が出てしまう。家族を養うための給与もままならなくなり、途方に暮れる修一の前にある一台のタクシーが現れ・・・・・

「どうしてツイてないんだ」「なんで自分ばっかり」とは誰しも人生で一度は思うもの。私も何度も思ったし、会社人間の時は世界一不幸だと自分の人生を呪っていた。
本作品は、そんな自称不幸人間のマイナス思考に待ったをかける物語である。
苦境に立たされた時、人は自身の不幸や運のなさを呪う。むしろ苦境でなくとも物事が上手くいかないだけで運がないと思うこともあるだろう。
ただ果たして”運がない”という一言で片付けられるものなのだろうか?

自分は不幸だ、運がないと人生を呪う修一に対して、不思議なタクシーと運転手が優しく語りかけていく。
”夢をかなえるゾウ”が好きな人だとより一層楽しめるかも。
中盤、終盤の展開は思わず泣いてしまった。しみじみ心温まるストーリー。
KindleUnlimitedで無料ダウンロードできるので、会員の方は是非どうぞ。


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