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駅員の裏バナシ⑦迷「子」と限らない

「子ども110番の駅」

駅でなくとも、お店でもこういったステッカーを貼っていますよね。

駅でも貼っているのでたま~に迷える子羊が来ることがあります。

なにをするか、といっても放送で親御さんを呼んでみたり、連絡先が分かれば教えてもらって電話したり…そこまで気の利いたことはできません。ジュースとかもないものの、自販機はありますから自腹を切って差し出したりとかがせいぜいできるレベル。

連絡先が分かってたり、親御さんが気付いたり。他駅とも連携をとって1~2時間で再会して解決!みたいに解決することが多いです。迷「子」は。

ただね、子どもだけとは限らない。ちょっとお散歩に…というよりは徘徊となってしまうのでしょうか、認知症のような高齢の方が迷い込んでくることもこれまたたま~にあります。

話を聞いてもどこから来たのか、どこへ行きたいのか何もわからない。きっぷとかも見当たらない。これで疑問符が湧いて住所を聞いても言えない・わからない。下手したら自分の名前も言えない。電話番号が言えたらエラい!くらいなもんです。

電話をかけて出てくれたら、迎えを頼むとかはできます。しかし、あんまり長いこと待たせられるほど快適な事務所ではないし、かかりっきりにも限度があるのでそういうときは警察を呼んで保護してもらう…とこちらも碌に気の利いたことはできてませんが。

実際に対応したことが数回ありますが、昨日か今朝あたりから捜索願が出されていた方だったり、ご家族に迎えを頼めたので無事再会できたりして円満解決なパターンしかないのでそのときはホッとしたもの。

ピンピンで若く見える高齢者もいらっしゃいますが、こういった方もいらっしゃるもの。高齢化の昨今、これからはこういう方々も増えてくるのかと思うと心配になってしまいます。不安でもあります。

医療技術の進歩で、我々に辿りついた高齢者の方々が救われたら…と対応した日は殊更に思います。


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