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つぶやきの始まり『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』

 こんにちは、リードプロジェクトの藤原です。
 7月初めに行われた閲覧回数制限が記憶に新しいですが、今回はツイッターの創業経緯について書かれた『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』について紹介したいと思います。


注意点

 本に書かれていることはすべてが正しいわけではなく、受け入れがたいものや理解が難しいものもあります。
 それでも1冊の本から役に立つ教訓を1つでも見つけられたなら、読者様の人生にとってプラスになるのではないでしょうか。

ジャック・ドーシーが関わりを持てた理由

 ツイッターの始まりを見る前に、初代CEOであり電子決済サービスを取り扱うBlock(旧Square)創業者でもあるジャック・ドーシーがどのようにツイッターに関わったのか説明します。
 そのとき28歳だったジャックはコーヒーショップであるカフェ・セントロの窓際の席に座っていました。チケット販売会社でプログラマーを勤めていましたが、野心の強いジャックにとっては牢獄だったので、その仕事から抜け出す算段をしています。そうしていると、見覚えのある人影が店内に入ってきました。その人こそ、ITバブルの時期に創設されたレンタルブログサービスBlogger(会社名はPyra Labs)の共同創業者エヴァン・ウィリアムズです。これを吉兆と見たジャックはグーグルでエヴァンのメールアドレスを検索し、履歴書を送付しました。これを機にジャックはポッドキャスト会社であるオデオにフリーランスとして採用されます。なお、Bloggerは2003年にグーグルによって買収されたので、エヴァンはオデオを共同設立していました。
 ジャックはハッカーのメンタリティで、学位がなく、プログラミングが大好きだったので、オデオの企業文化にとけこみます。「くそ最高に働いたで賞」という週ごとに一番働いた社員を表彰するためにエヴァンが発足させたアワードをたびたび受賞するほどでした。自分の電話番号を白いTシャツに縫いつけて出勤するなど、奇妙な思いつきをするのがチームメイトには珠に傷だと思えたようですが。

ツイッターのはじまり

 2006年2月下旬、ジャックは「オデオを辞めようかと思う」とオデオの共同設立者であるノアに打ち明けます。この頃すでにオデオは事業がうまくいかず、IT業界の荒波に飲み込まれようとしていました。そこでノアは辞めようとするジャックからアイデアを汲み上げようとします。「ほんとうにやりたいのは、なんだ?」何度も質問した結果、「ステータス」という構想をジャックから引き出しました。「ステータス」というのはパソコンに現況を表示するアイデアで、1997年にAOLがインスタントメッセンジャーというサービスを始めたときに脚光を浴びています。短いテキストメッセージで、「手が空いてる」、「会議中」、「ハッピーだ」、「この曲いいね」など気軽に今の気持ちを友人たちに伝えることができました。その話を聞いていたノアは、とたんにひらめきました。「わかったぞ!」

 このステータスは、その場にいない人々を結びつけるのに役立つ。どんな音楽を聴いているか、いまどこにいるかということを共有するだけではない。人々を結びつけ、孤独感を癒すことが重要なのだ。パソコンの画面を見つめているときに、どんな世代でも味わう感情を、消し去ることができる。ノア、ジャック、ビズ、エブ(この記事ではエヴァン)は、そういう感情を味わいながら成長し、パソコンのモニターに安らぎを求めた。結婚生活と会社がだめになりつつあるとき、ノアはその感情を毎夜味わっている。孤独感を。
―省略―
 ステータスという構想は、そういったすべての解毒剤となり、孤独感を癒せるかもしれない、とノアは考えた。
 「もしも、それに音声があったら!」ノアは興奮していった。「それとも」―言葉を切った―「もしも、メールじゃなくて、テキストメッセージなら?」アイデアが視界に飛び込んできた。「もしも……もしも……もしも……」
 その提案に、ジャックも興奮していた。

『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』

 その後、エヴァンの提案によりオデオの音声部分は取り入れず、メッセージング・プラットフォームにする方向になりました。これが今のツイッターの元となり、ジャック・ドーシー、ノア・グラス、ビズ・ストーン、エヴァン・ウィリアムズによって設立されます。初代CEOは複雑な要因が絡み合い、ツイッター開発を主導していたジャック・ドーシーに決まりました。

最後に

 『ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り』では他にも「ジャックCEOの今後や裏切り」など、現在は3億人が使っているツイッターの生々しい裏舞台を深く知れる内容となっています。気になった方は読んでみてはいかかでしょうか。

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